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私の強みって何?思いきって夫に聞いてみた

「私の強みって何だと思う?」

夕飯時に、夫が作ってくれた醬油ベースの鍋をつつきながら、夫に聞いてみた。私にとっては、踏み込んだ質問なので、声がうわずっていたと思う。

夫も驚いて、困惑した顔をこちらに向けている。

夫「仕事面でってこと?」

私「仕事面に限らずでいいよ。」

夫は考えているようだ。


なぜ、この質問をしたかというと、夫の今日一日の行動にある。

仕事がまたもや溜まってしまい、明け方4時半まで仕事をしてしまった私は、起こされたら朝の9時すぎだった。隣では、ようやく体調が回復した娘も寝ていた。

起きると、夫は副菜を4品くらいと昼ごはんの準備を済ませていた。
冷蔵庫には、夜ご飯の鍋も準備万端だ。
もちろん、朝食の準備もしている。

日曜日の夜は、娘にコロッケを食べさせることが多く、コロッケを揚げるついでにポテトを揚げていた!

朝からポテトを食べられた息子は、上機嫌だ。

朝食後、私は仕事で動けないため、子供2人を夫に託す。すると、小学校で必要な物品を買いに行くと出ていった。

まずは、娘と2人で出かけて、体操服を衣料品店にて買ってきた。
次に、息子も引き連れて、筆箱や鉛筆などの文房具を、雑貨屋にて購入した。

時を同じくして、木曜日の小学校説明会の直後に発注した、防災頭巾やステーショナリーが荷物として届く。用意周到だ。

買い物が終わり、帰宅すると、幼稚園に入園するときに注文した、名前シールの残りを鉛筆1本ずつに貼っている。

ちなみに、土曜日は注文していたランドセルを取りに行ってくれた。

さらに、夫の行動は続く。

預かり保育のときにかぶる帽子のゴムがのびていたので、替えてくれた。

最後に、雛人形まで出してくれた。

とにかく、夫はタスクをそのままにしない。
すぐに行動に移す……。
絶対にだ。
明日に先延ばしは決してしない。

完璧に小学校の準備をしていく夫を見てると、つい自分と比べてしまう。まるでダメな人間に思えてしまい、久しぶりに落ち込みそうになる。

そこで、発したのが冒頭の言葉である。

「私の強みって何だと思う?」

考えた夫が放った言葉は、


「占いに強い」


え?
どういうこと?

それが私の強みなの?
なんか思ったものと違くて、笑ってしまった。

確かに私は占いが大好きだ。
願掛けするし、開運に目がない。
神社仏閣へのお参りはライフワークだ。

わが家には、私なりの願掛けやお守りで溢れている。夫は現実主義だから、そんなことは信じてないし、実行しないけど。

恵方巻きも、その年の方位を向かないで、いつも通り前を向いて食べていた。

たしなめたら、
「食事中に背中を向けて食べるの嫌だからやらない」と頑なだ。

お互いに信じている文化が異なる。

しかし、その占いを強みと言ってきたのは意外だった。

「じゃあ、娘ちゃんはママのどこがいいところだと思う?」と聞くと、

「がんばってるところ」
と答えた。

ちゃんと見ているんだな。
なんだか嬉しくなった。

そして、
「うんきがあるところ」
と続けていった。

6歳の娘が「運気」とか言うか?!

と、ビックリしたけど、自分の言動を振り返ると合点がいった。

「ママ、ツイてる!」
「ママ、運がいいんだよね~」
「ママ、神様に応援されてるの!」
「ラッキー」
「運気が上がっちゃうね~」

なんてことを日常茶飯事に言っていることに気づいた。
だから、娘も同じことを口にしたのだ。

なるほど!と、1人納得した。

***

夕飯が終わり、椅子に座ってまったりしていたら、隣に座る夫が言った。

「責任感があるところも強みだよ」

急に言いだすから、不意を突かれた。
言葉がダイレクトに心の奥底に響いて、言葉にならなかった。

私の人生は「責任を果たす」という言葉に集約されている。


幼稚園の鼓笛隊で、指揮者をやることになったとき

小学生で、毎学年、学級員に選ばれたとき

中学生で、音楽の素養がないのに、合唱コンクールの指揮者をやることになったとき

中学1年生で、演劇部の主役をやることになったとき

部活は、副部長か部長として取りまとめていたこと

公務員時代、深夜まで残業したり、自主的に休日出勤をしてたとき

ライターとして執筆が終わらなくて歯を食いしばっていたとき

ひたすらに「責任感」が私を支えていた。
そして、責任感のおかげで、自分の力を出し尽くせた。

夫は、ちゃんと私の根幹を見ていたんだな。

不器用で、片付けが苦手で、机が汚くて、1つやりだすと他が疎かになる私……。

自分の視点でみると、ついマイナスなことに目がいく。

けれど、他人の視点を借りた自分も悪くない。
というか、よくやってるよ!と褒めたくなる

意図的にいい面を見ると、自己肯定感が上がる。

とくに、全く異なる文化を生きる夫から本質的なことを言われて、全肯定された気がした。

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