妹がニートになりかけてる話




私の妹は大学に行ってない。

一昨日、夜中3時までおしゃべりしてた。忘れないように記録しとこうと思う。




我が家は五人家族。父と母と私と妹が二人。
父と母は仲が良いし、三姉妹もそこそこ仲良し。幸せな家庭だと思う。

今回は真ん中の妹の話。



真ん中の妹は、今大学生。大学行ってないけど。家から通えて偏差値の高い国公立。私は偏差値の低い大学しか受からなかったから、真ん中ちゃんのことをすごいなぁ尊敬するなぁと思ってた。家族もすごいすごいって言ってあげてたと思う。周りの人からも言われてたと思う。だけど、わりと早い時期に行かなくなった。ずっと家にいるの。真ん中ちゃんは高校生の頃からたまに学校をサボってたんだけど、なんだかんだで頭のいい大学に入った。大学も単位落とさない程度には行くだろうって親は思ってたと思う。

でも真ん中ちゃんは全部の単位を落とすくらいに行かなかった。親は働いていて朝早く出て夜遅く帰ってくるからわからなかっただろうけど、私は家にいる時間が長かったから真ん中ちゃんがほとんど大学に行ってないのは知ってた。一緒に家にいた私の実感としては、真ん中ちゃんはその大学に不満があるとか、外で嫌なことがあったとか、そういうのは無く、ただただ行かないという風だった。行きたくなくて機嫌が悪くなるということも無かったと思う。自然な気持ちで面倒くさくて、行かなかったんだと思う。




受験生になって、志望大学を決めるとき、真ん中ちゃんは国際系の学部のあるところを選んだ。漠然と留学してみたい、英語話せるようになりたいって思ってたらしい。けど私は大学に入って、大学が本当に自由なところで何にも縛られてない、やりたいことをやる場所(やりたいことのない人は無力感に襲われるか、やりたいことを探すか、なんとなく入ったサークルを楽しむかしかない場所)だとわかったから、真ん中ちゃんがやりたいことって本当にそれなのかLINEしたことがある。真ん中ちゃんはよく絵を描いてて、上手だから、美術系の学部がある大学にしたら?と言った。私にしてはしつこく言ったと思う。しつこく言わなきゃ、と思ってたし。入ってから後悔しても遅いってわかったからね。

真ん中ちゃんもしつこいな、面倒くせえなと思ったかもしれない。実際にそういう態度を取られたのかはもう覚えてないけど、そのあとしつこく言うのを止めた。まだ言い足りなかったけど、ウザがられるのが怖かった。



その後しばらくして真ん中ちゃんは美術系に進むことも考え始めたらしい。私にとっては嬉しいことだった。

でも父が反対した。「そんなところ行って就職先は見つかるのか」って言ってた。父はあまり物事に口出ししないから、真ん中ちゃんに直接話したわけじゃないと思うけど、肯定的な雰囲気は出してなかったと思う。(ちなみに父は経済学部出身。)

担任の先生も反対したらしい。先生も就職のことを心配したみたい。

母はわからない。気分屋だから、機嫌のいいときは「好きなところに行くといいよ。応援するよ」と言っておいて、機嫌の悪いときは「難しいんじゃないの?そういうところって別で予備校いかなきゃいけないんでしょ?」とかぐちぐち言いそう。実際のところはわからないけど、こういうことはよくされるのであながち間違いではないように思う。

末の妹はどう思ってたんだろう。わからない。けど、末っ子ちゃんは高校生活がとてつもなく忙しいし、ほとんど家にいないから、真ん中ちゃんの受験に対して何か発言する余裕もタイミングも少なかったと思う。

真ん中ちゃんは迷ったあげく、美術系の学部を受けるのはやめて、最初に考えてた国際系の学部を受けることにした。親に反対する人がいて、それに物申す人も家族内にいなかったんだから、仕方ないことなのかもしれない。真ん中ちゃんも戦うのが面倒になったのかもしれない。真ん中ちゃんが受験期のときは私は地方に住んでいたし(真ん中ちゃんが大学生になるタイミングで実家に戻ってきたので今は実家暮らし)、親に私から何か物申すなんて恐れ多くて考えもしなかった。





真ん中ちゃんは第一志望にしてた国公立の大学に受かった。でも行かなくなった。

行かなくなってから、こういうことを言い始めた。

「来世では美大に行く。」





なんだかね、、、



このセリフは母のいる前でも言っていた。

母は真ん中ちゃんがいないときに「私は行けばいいじゃんって思ってたけどなぁ。私のせいにしてほしくないなぁ。」という風なことをよく言っていた。真ん中ちゃんはどういう気持ちで言ってたんだろう。母を責めたかったのかな。遠回しに家族を責めたかったのかな。


「来世に美大って思うことで、今を頑張る。」とも言っていた。でも一度も「本当は美大に行きたい」とは言わなかったし、今も言わない。本当は美大に行きたかったのかもしれない。それか私には想像できない他の理由でそんなことを言ってたのかもしれない。真ん中ちゃんは昔から何を考えてるのかわからない。




私はあのとき真ん中ちゃんに美術系の学部を勧めないほうがよかったかもなぁと、ちょっとだけ、思ってる。余計な選択肢を増やしちゃったかな、と。私が言わなければ真ん中ちゃんの中にその選択肢は生まれなかったかもしれない。ごめんね…。はぁ。真ん中ちゃんのためを思ってしたことだったけど、中途半端だったかな。もっと勇気を持ってしつこく言えばよかったかもしれない。

でも、美大に進んだからと言って、真ん中ちゃんが大学にきちんと行くかどうかは正直わからない。わからないんだよ、本当に、あの人は。




真ん中ちゃんはバイトも一個も続いたことがない。続くもなにも、毎回無断欠勤して自然消滅してる。それも二週間ももたずに。






で、おととい。やっと本題(笑)

真ん中ちゃんが今どういう気持ちなのか、今後どうしたいのかを聞きたかったのに、私がたくさんしゃべってしまった。あーあ。こういうところお母さんと似てるんだよなぁ、私。あ〜やだやだ。

それに私が伝えたいことが伝わってるか不安だよ…。自分語りに聞こえちゃってたらやだなぁ…。あ〜〜〜(;_;)でもたぶん自分語りに聞こえてたと思う…。違うんだ妹よ…そなたを心配しておるのじゃ……(;_;)



真ん中ちゃんは私と違って家が好きだ。私は友達中心に世界がまわってたけど、真ん中は家族中心に世界がまわってたと思う。それに、家族に対してウザいとか嫌いとかっていう負の気持ちをあまり持っていないと思う。

だから私は真ん中ちゃんがこのままずっと家に篭っちゃうような気がしてならない。私は家族があまり好きじゃないからニートになるって選択肢はない。ずっと家にいるとか無理。早く親の世話にならないくらい経済力つけてさっさとさよならしたい。真ん中ちゃんに対してはニートになって欲しくない、というかニートになってしまいそうな真ん中ちゃんのことが不思議でならない。ニートになるってことは親の世話になるということだ。いや、学生である今もかなりお世話になってるよ、なってるけどさ、学生とニートって全然違うじゃん、迷惑のかけ方が。学生はいつか親元を離れるっていう未来があるけど、ニートにはその未来がないじゃん。半永久的に親に迷惑をかけるって、え…?親とそんな人間関係築けてることが不思議なんですけど…?と思う。


なんかしっちゃかめっちゃかだな。なに書こうと思ってたんだろう。



真ん中ちゃん、後期始まったら大学行くのかな。本人は「自分が大学に行くイメージがまったくわかない」って言ってる。私も同意見。たぶん、行かないと思う。でも行かなくなったらどうするんだろう。バイトも続かない人なのに、どうやって生きていくつもりなんだろう。

「私がひと段落したら一緒に同じところでバイトでもしようか。そしたらバイト続くんじゃない?」って真ん中ちゃんに言った。「そうかもね。」って言ってた。どういう気持ちでその言葉を発したのか、私にはわからない。



「今後の生活で何か目標とかあるの?」って聞いたら、「一眼レフが欲しい。それが目標。」って言ってた。ちょっと笑っちゃったよ。でもよかったわ、目標あって。一眼レフを手に入れるためにバイト頑張ってくれ。そんで一生一眼レフ手に入らないでくれ。一眼レフ手に入っちゃったら今度こそ目標なくなるかもしれないから、一眼レフ、一生手に入らないでくれ。一眼レフだけ謎の値上げしないかな。今まで10万で済んでたのが500万になった!!!みたいな事件、起こってくれ頼む。


おととい話してるとき、何度か目がうるうるしてた。泣けばいいのにって言えばよかったかな。本心を吐かせればよかったかな。


「楽しい時間を過ごしたあとはこのまま死んじゃえばいいのになぁって思う」って言ってた。その気持ちはよくわかる。でもいつか、真ん中ちゃんに「明日も楽しみー!」と思える日常が訪れてほしいなぁ。


私がこうやってぐるぐる考えたところで当の本人はなにも考えてなかったりするから、おいおいって思っちゃう。それでもいいけどね。



真ん中ちゃんに幸あれ。




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