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人に愛されるモノをつくるべきという話

こんにちは。オオタカです。

私自身、Webマーケティング支援の会社を経営しつつ、フリーランスのエンジニアでもあるという、世間的には少し珍しいポジションなので、

今回はマーケティングとモノづくり両方の視点で、ちゃんと愛されるモノ(買ってもらい、使ってもらい、満足してもらうモノ)をつくろう

という話をしたいと思います。

※この記事での「モノ」の定義としては、企業や個人が提供している商品・サービス全般を指すこととします。化粧品メーカーであれば各化粧品、エステサロンであれば施術、税理士事務所であれば税務顧問業務などです。

10年間エンジニアをしてきて思うこと

私はエンジニアとして大小様々なWebサイトやシステム開発に関わってきました。

受注前に企業から「作りたいモノ」を依頼内容としてまとめて頂くわけですが、内容を見ると大きく2つに分類されるのかなと個人的には思っています。

それは、

【A】自分(自社)が欲しいと思っているモノ。
【B】お客さんが欲しいと思っているモノ。

この2つをみると、【B】をつくった方が良いでしょ!と思われる方は多いと思います。

ただ、依頼側の立場になると知らず知らずのうちに、【A】になってしまうことが多い。

また【A】を別の角度からみると、
お客さんがきっと欲しがるだろうと自分たちが思い込んでいるモノとも定義できます。

これは飲食店でオーナーこだわりの料理と空間を提供するようなお店があったとして、

お客さんが必ずしも、そのお店のオーナーのこだわりを求めているかは別の話ということです。

理解してもらえるとは思いますが、オーナーこだわりの料理=お客さんの求めている料理というわけではないですよね?

たまたまオーナーのこだわりがお客さんのニーズにマッチすれば、繁盛店になるかも知れませんが、常に再現できる人はわずかでしょう。

最高の「モノ」がなぜ顧客に愛されないのか?

オーナーこだわりの料理・空間を提供する飲食店を例に出しましたが、「最高」の定義はその店のオーナーでも料理長でもなく、来店してくれるお客さんが決めます

Webサイト・アプリも同様で、発注元のクライアントではなくそのサイトに訪れる人やアプリを使う人が「最高」かどうかを判断します。

よく陥りがちなのが、自分が最高だと思っている・欲しいと思っているモノは、お客さんも欲しいだろうという思考です。

どんなに優秀な人や会社であっても、人間はどうしても主観的に考えてしまうし、自分・自社の都合が良い方向に考えがちなんだろうなと、これまでの経験を経て感じています。

モノづくりはマーケティングを軸に進めるべき

これらのことからモノづくりはお客さん(ユーザー)の求めているものを知った上で、欲しいものを作るべきだと感じてもらえたのではないでしょうか。

ここで、プロダクトアウトマーケットインという言葉を紹介したいと思います。

プロダクトアウトはざっくりいうと、作りたいモノや作れるモノを作った後にどうやって販売するかを考えること。

マーケットインはお客さんのニーズに沿ってモノを作り販売することを指します。

プロダクトアウトとは?

プロダクトアウトの一般的な定義は、会社の方針や作りたいもの、作れるものを基準に商品開発を行うことを指します。プロダクトを作ってから、どのように販売していくかを考えるスタイルです。

引用:https://ferret-plus.com/1127

マーケットインとは?

マーケットインの一般的な定義は、プロダクトアウトとは反対に顧客の意見・ニーズを汲みとって製品開発を行うことを指します。

引用:https://ferret-plus.com/1127

以前、海外で会社を経営されている社長さんとお話した際、こんなお話をされていました。

プロダクトアウトでビジネスをやってるのは日本くらいだよ、海外はほとんどマーケットインでビジネスしてる」…と。

これには私もかなり衝撃を受けました。

全ての日本人、日本企業が該当するわけではないと思いますが、昔からよく言われている「いいモノを作れば売れる」思考が根強く残っている証拠だと私は思います。

引用元のサイトには以下のような記述もあります。

モノを作れば売れる時代ではなくなり、競合と簡単に比較されてしまう今、「プロダクトアウト」は時代遅れな考え方であり、いかに「マーケットイン」の概念に基づき、顧客の満足度を高められるかどうかを重視するべきだという風潮が強まっています。

引用:https://ferret-plus.com/1127

いいモノを作れば売れる

繰り返しになりますが、この思考がいかにプロダクトアウトかというのが伺えますよね。

これらのことから、マーケティングを軸にモノづくりをする、マーケットインの思考がとても大事ということが、分かってもらえたのではないでしょうか。

自己紹介にも書きましたが、私は関わったプロジェクトは成功して欲しいと心から思っています。なので、クライアントが作って欲しいモノを作るんじゃなくて、そのモノを求めるユーザーがいかに満足できるか?を中心とした考えでモノづくりをしたいです。

最高の「モノ」をつくるためには顧客志向が欠かせない

これまでの内容でお客さんのニーズをくみ取って、モノづくりをすることの大切さは分かってもらえたと思います。

ただ、このようなことは多くのビジネス書籍にも書かれているし、ビジネス系のYouTube動画でも口うるさく言われていることなんですよね。

いわゆる顧客志向ってやつです。一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

頭では分かっていても顧客志向を取り入れられる人は少ない

これを皆が理解していれば、売れる商品ばかりが世に出回っているはずなのに、そうではない。これはなぜなのか?ということについて触れたいと思います。

私の活動の一つとして、企業のビジネス戦略を整理するということをしているのですが

常に自己研鑽されていて、マーケティングを熟知されているような経営者の方でさえも、色々アイデアを考えているうちに、

顧客志向から外れ、いつの間にか自身が作りたいモノを作ろうとしている方は多くいらっしゃいます。

【実践編】顧客の視点に立って戦略を立ていく

実際に私がクライアントと一緒にビジネス戦略~マーケティング戦略を立てた実例を紹介したいと思います。

記事が長くなるので、別記事として分けました。詳しくはこちらをご覧ください。


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