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妻恋う鹿は笛に寄る(自作の詩と散文)

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瀬戸内海に面する小都市で暮らし、働きながら詩や散文を詠んでいます。情景を言葉として、心で感じたことを情景にして描くことを心がけています。言葉の好きな方と交流できたらいいなと思って…
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#二人四脚

私の高低差に流れる冷たく硬い水

私の高低差に流れる冷たく硬い水

早朝、目覚めて、ぴんと張り詰めた冷たい空気を、お湯を沸かし、カレーを温めて、ゆるめる。

いつも淡々と飄々と生きたい私と、自己肯定感の低いもう一人のモンスターの私の高低差に流れる冷たく硬い水。跡を残しながら蒸発して、結晶化したミネラル。それは甘く塩っぱく苦い。それは涙になり、詩になり、愛になり、夢になる。

どうか誤解しないでほしい。モンスターは切り離せない私の素肌、血、目の奥の光、咀嚼されてない

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