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大阪王将career|どんな仕事も根幹にあるのは「人と人とのつながり」|インタビュー後半

今回は株式会社大阪王将ホスピタリティ準備室 責任者の岸本さんへのインタビューの後編をお送りします。
ホスピタリティ準備室の立ち上げに携わってきた岸本さんから、その背景やエピソード、今後のミッション・目標などについてお話を伺いました。


【プロフィール】岸本

大阪王将| ホスピタリティ準備室 責任者
異業界から20年以上前に入社。
フランチャイズ事業部に配属され数々のフランチャイズ店を経験したのち、大阪王将に異動となり現在に至る。

「接客」でお客様を呼べるお店を目指して

――「ホスピタリティ準備室」が生まれたきっかけはなんでしょうか?

岸本:
これからの大阪王将は、餃子やラーメンなどの料理だけでなく、接客の良さでお客様を呼べるようなお店を目指しています。そこで課題になったのが、店舗によって差が出てしまう接客の基礎教育をどうするか、ということです。
現在のアルバイトの教育は、各店舗でハンドブックを使って教えた後、先輩のアルバイトと一緒に働きながら教えてもらうという流れです。ただ、お店の忙しさや、教える人によって教育内容の伝わり方に差が出ていました。

そこで、店舗に配属される前にホスピタリティの基本を「基礎研修」として一括で行い、その後店舗で実践してもらうという教育体制を現在準備中です。社員についてはもともと王将大学という調理研修がありますので、調理技術に関しては王将大学で、ホスピタリティの考え方や接客は私が担当するという形になります。
どこの飲食店にもあることですが、実際に当社でも接客に対するクレームは出ています。それを年間で1件でも減らしていくことがホスピタリティ準備室のミッションです。

過去のスタッフとの交流から感じること

――岸本さんがお仕事をされる中で大切にしていることを教えてください。

岸本:
店長時代の頃から「明るく、楽しく、元気よく」を一番大切にしています。
飲食店を利用するお客様は、限られた時間の中で、お金を払って料理を食べに来てくれます。その貴重な時間の中で「この店を選んでよかったな」とお客様に思っていただくためには、スタッフ全員が明るく、楽しく、元気よく仕事ができていないといけません。なので、スタッフが出勤する時にも「今日は楽しみだな」と前向きに思ってくれるような教え方を心がけています。明るく楽しいお店を作るには、スタッフがお互い切磋琢磨しながら接客や調理を学んで、信頼関係を築いていくことも必要です。そのためお店では、年齢や性別、経験は関係なくフラットな環境ですよ、ということを常に言っていました。

実は先日、20年前のアルバイトの皆さんと同窓会をしました。店長時代のスタッフたち100人くらいとは、今でもSNSなどでつながっています。彼らの就職先は、大手企業や省庁、IT系、看護師など業界はさまざまです。それなりのポジションについている人も多く、中には社長になって自分のお店を持っている人もいます。私よりはるかに夢を実現させて、偉くなってしまったなと。(笑)
その子たちが「あの時の経験があったから、今の仕事も何とか頑張れる。」とか「あの時店長に言われたセリフ、気が付いたら自分も後輩に言っていました。」と話してくれると、当時の店長冥利に尽きますね。どんな仕事でもその根幹にあるのは「人と人とのつながり」ですし、ホスピタリティの考え方をしっかり学んでくれた子たちが大成しているのを見ると、教えたことは間違っていなかったのかなと思えます。

また、よく頑張ってくれるパートの女性から、「うちの子を岸本さんのお店で働かせてほしい」と頼まれたこともありました。4人兄弟でしたが、1人ずつ入っては卒業してを繰り返して、全員お世話させていただきました(笑)。まるでお父さんみたいですよね。今では4人とも就職して、きちんと働いているそうなので良かったです。

「相手を思う」ことの大切さを伝えていく

――岸本さんの今後の目標を教えて下さい。

岸本:
弊社には他の業態もさまざまありますが、どんな業態であっても、根幹の部分は全部同じなんです。料理にしても接客にしても、お客様の喜びを自分の喜びに変えられて、仕事に対してのこだわりや意義を一人ひとりが持っていれば、会社全体もより円滑に回っていきます。

飲食業は大変な事もありますが、自分が持っている考え方や技術で、相手にどう伝えるか、相手がどう感じるかというのを学んで成長できる場です。その経験は飲食業以外でも活かせるので、これからのスタッフにも将来の夢につなげてほしいです。
あまりにも自己主義になったこの時代の中で「相手を思う」ことの大切さを、一人でも多くの人に伝えていくのが今後の目標です。

大阪王将には、独立を目指すのに魅力的な環境が揃っている

――最後に、大阪王将へ応募する方たちへメッセージをお願いします。

岸本:
大阪王将は、お店を持ちたいなどの自分の夢を持っている人にはとても魅力的です。 独立支援制度もあり、昨年も4店舗ほど独立されました。
自分一人で独立を目指すと、失敗したら全部自分で責任を取らなくてはいけませんが、大阪王将では実際に店舗で働きながら経験を積み、トライ&エラーができる環境でしっかり学べます。
失敗してもそれを踏まえてすぐ次に活かせるので、独立前にこのような経験ができるのはかなり大きいです。

また、周りで支えてくれる人たちもたくさんいます。皆さん飲食業のプロですから、時には失敗して怒られながらでも「次はこうしたらいいんじゃない?」と的確なアドバイスをいただけますし、その中で仕事をすることはとてもいい刺激になりますよ。