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初、野宿。in Paris①

あの日は決して忘れない。
9月1日23時00分。

夜行バスでパリを出発するはずだった。
早朝の空気をリヨンで感じるはずだった。

しかし、みょん太郎は野宿をした。
そんな人生初野宿 in Paris のお話です。



野宿するまでの経緯

原因は、安さでお馴染みのflixbus。

今回で4度目の利用。
比較的定時出発、ほぼ遅延到着の具合を経験していることから毎度夜便を選んでいます。
今回もそうでした。

起きたらリヨンという最高プラン

余裕をもって22時頃にバス停に到着。

そして 22:40くらい。
周りがそわそわしてきた頃、
電子掲示板に速報が入りました。

N734 <retard+1h30>

1時間を越える遅刻は何か不安な空気を醸し出します。

待ってる間にドイツからの旅行者と少し仲良くなりました。

「遅延は仕方ないね!よくあることだよ、、
あ、私のバス来た!どうか無事に着きますように!お元気で~!」

しばらく経ちました。

スペインからの旅行者とも仲良くなりました。

「僕のバスも遅れてるんだよね。家族でパーティーがあるんだ、はやく来てほしいな、、。あ!来たみたい!
君のもすぐ来るさ。またね。」


しばらく経ちました。


掲示板からN734が消えました。



?????????



もう一回確認しました。

しかし、N734はそれ以降現れることはありませんでした。



バックレたそうです。



ちなみに後日、Flixbusから送られてきたメッセージはこれです。

手慣れた謝罪文

当時は夜中の2時くらい。

バス停は中心街から少し離れた場所で
メトロもバスもありません。


もしかして、、野宿???


みょん太郎はflixbusに怒りを覚えながらも"野宿"という言葉にやや興奮していました。

周囲には同じバスを乗るはずであった30人程の残された人々。
この人たちのお陰でそこまで心細い感情は無かったです。

別れを告げて旅立っていく旅行者らのバスはエンジンを鳴らし、静けさだけが残りました。

裏切られたような感情と睡魔と興奮。


とりあえず近くのベンチにタオルを敷き
寝る場所を確保しました。


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