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J1リーグ第2節 セレッソ大阪 VS 鹿島アントラーズ マッチレビュー

前節に引き続き、今節も内容は素晴らしいかったのではないでしょうか。
ただ、勝ちきれなかった、、、それにつきます。

※事象をピックアップして書いているため、記載できていない内容は多々あります。


第2節のセレッソ大阪


https://soccer.yahoo.co.jp/jleague/category/j1/game/2024030205/summary?gk=2

セレッソは前節から鳥海がベンチ外、代わりに西尾がスタメンでした。

相手を見るセレッソ

鹿島は、前からの守備は4-2-4のような形でセレッソの中央を固めます。まさしく、進撃の巨人のウォールマリアかと、、

さて、セレッソはどうしたのか
答えは複数ありましたが、このチャプターでは1つ目を紹介します。

結論から言うと壁は蹴って超える!!!
ただ、闇雲に蹴るのではなく、蹴るポイントは3つ。相手の両SB裏とレオ単体に目掛けてです。
香川・奥埜は降りてこないのでセカンドボールを争える場面に、セレッソの選手が複数いる点もセレッソは仕込んでいます。
詳しくは、開幕戦のマッチレビューを見てください。

https://note.com/ooo_waa/n/nedf402c0ee69

どのチームも前半の最初は元気ですし、自分たちの前には大きな壁がありました。セレッソは前半の初めは無理をせず、自分たちのペースに引き込むまでは長いボールを使いながらゲームを掌握していきました。

こじ開けたのは世界の香川

ただ、セレッソはロングボールを第二の矢と捉えている気がします。出来るだけ、地上で繋ぐことを前節から徹底しています。しかしながら、目の前にはウォールマリアがあり、田中は最終ラインに降りてくることはチームとして禁じている。その中で現れたのは香川真司です。

4-2-4ブロックという極端な守備の鹿島は中盤2枚の脇が空きます。鹿島の目線では、4-2-4の前線4枚は香川の位置は見えていない。中盤の佐野・知念は初めから付いていくと、登里・田中にパスが通った時に中盤が大きく空いた状態になってしまう。右SBの濃野はカピシャーバがいるから出れないという、鹿島目線でも混乱するような立ち位置を取りました。
その香川へセレッソのCB陣やジンヒョンが的確にパスを出します。状況によってはレオが真似をする形でボールを受けるシーンもありました。

徐々に鹿島はそのスペースが気になってくるので4枚の壁に少しずつ隙間やギャップが生まれてくるようになります。
ここからは、開幕戦と同じです。ペースを握っていきます。

チームのための動き

とにかく、今節はこの人がボールを受けやすいように自分は相手を引っ張るという動きが多かったです。その動きは闇雲ではなく、自分がどこでボールを受ければチャンスに繋がるか、その動きで何が生まれるかが分かりやすかったです。

後半5分50秒

特に目立ったのは奥埜の動きでした。相手の右SBを惑わす動きを何度も行い、為田をフリーにすることが多かったです。逆も然りで、為田が相手を引き付けるなら、その裏のスペースを奥埜が使います。鹿島の右サイドハーフの守備の手助けが遅かったので、何度も右SBと2対1を展開する場面がありました。
更にそこへ参戦するのが田中と登里です。2人が作ったスペースを3人目の動きで活用していました。
押し込んだ時のセレッソは流動的かつ、原理原則の緻密さを去年に比べて体現していました。

ゾーンディフェンス

セレッソの守備は前半は開幕戦と同じです。後半はいつもよりコンパクトで形成しました。鈴木優磨を投入した後半はロングボールが増えると予測し、とにかく4-1-4-1の間は狭く、ラインは下がらずを徹底することでセカンドボール回収やライン間へのパスは通させないことを努めました。
鈴木やチャヴリッチがサイドへ流れることによりセレッソのCBは釣りだされてしまいます。

後半4分

ゾーンディフェンスの真骨頂のシーンです。ゾーンディフェンスは自分はこの領域を守りますというとことがピックアップされますが、相手によって引き出された他の選手のスペースは誰が埋めるの??ってなります。
このシーンはサイドに流れた鈴木を見る形で舩木が付いていきます。では舩木が空けたスペースは誰が見るの?となると今回は前のプレーの兼ね合いで為田でした。為田が一番近かったからスライドしやすかったって感じです。もし、田中が近ければ田中でもいいですし、誰でもいいです。今回は元々、為田近くにいたのでいいですが、例えば田中が舩木の位置を埋めるなら、元々田中がいたポジションを香川が埋める→香川がいた場所はカピシャーバが埋めるイメージですかね(ボールサイドとは逆の選手が絞る)。バスケ用語でいうとローテーションです(自分はバスケをやっていたので、、)。誰かが空けたなら、仲間が埋める。それはバスケ、サッカーにおいても基本的なことです。
これは後半からコンパクトな守備でスライドする時間が短くて済んだ状態だったので、CBが釣りだされてもセレッソの守備人数の多さとエリアの埋める速度が速かった印象です。

ちなみに、上門や柴山、ブエノはこの守備意識をどこまで植え付けているかは気になります。

5バック移行は想定外

5バックはもう少し遅い時間でやりたかったのでしょう。理由としては、上門は奥埜と代わり、その直後レオの怪我。交代枠は残り1枚だったので、DF陣を早い段階で投入し、店を閉めることになりました。上門が出た時間段階はまだ、ボールを握る時間を増やし、追加点を狙うことを企んでいました。また、セレッソがボールを持っていれば基本的に失点はしません。
ここまでは小菊さんのプラン通りだったでしょう。
後半は鈴木が登里側に流れて競り合うシーンが如実に増えたこともあり、疲労や多少の高さ対策として奥田を起用しました。
セレッソは5バックにすると去年からボールを持つ時間は極端に減るので、あの早い段階での5バック移行は守備に回る時間も増え、集中力や体力も極限状態だったでしょう。結果として、失点に繋がるファール→失点に繋がったかもしれません。

仮にレオ→上門の交代だったならば、もう少しボールを持つ時間も増え、店じまいの時間が少し減ることで持ちこたえていたかもしれませんが、それは分かりません。

まとめ

今節はあの鹿島に勝てる!というところまでいきました。内容はとてもよく鹿島を圧倒していた瞬間も多かったです。ただ、内容が良いというところから勝ち繋げれば優勝には届きません。このサッカーは勝てば波に乗れると思うので次節勝利して、波に乗ってほしいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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