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J1リーグ第13節 セレッソ大阪 VS 京都サンガF.C. マッチレビュー

どうも、おかです。
前々節のガンバ戦は内容より結果が重要なので、マッチレビューは不要だと思いました。前節の鹿島戦は田んぼサッカーだったので書くことがなかったです。ですので、久々のマッチレビューになります。
今節は京都で観戦予定でしたが、体調不良によって断念しました。鶴心の唐揚食べたかったな・・・
戦い方を変えた今節は、意図が明確な部分と曖昧な部分があった印象です。

※事象をピックアップして書いているため、記載できていない内容は多々あります。

第13節のセレッソ

https://soccer.yahoo.co.jp/jleague/category/j1/game/2023051402/summary?gk=2
スタメン

セレッソは前節から2人メンバー変更した状態で、今節に臨みました。

ピンチを迎えるパターン

セレッソのピンチの多くは4-4-2ブロックの弱点を突かれた部分です。4-4-2の弱点は過去のマッチレビューでも解説しています。

https://note.com/ooo_waa/n/n7be299d0f166

弱点としては前線2トップの脇とボランチのCBとの間(ライン間)です。

弱点を突かれたシーン

コンパクトな4-4-2のセレッソは上記の弱点、2トップの脇でボールを持たれた際に、為田はサイドに張っている選手が気になって出れない。
2トップの選手はスライドが間に合わない状況となり、ライン間に立っている選手やサイドに張っている選手へパスが通ったあとにピンチを迎える場面が多かったです

更には、ライン間に立っている豊川を捕まえきれない点もピンチを迎える要因の1つでした。
なぜ捕まえきれないのかといいますと、鳥海と山中の間に立つことで、どちらが捕まえればよいのか分からないという点と山中と為田の間のサイドライン際に別の選手が立っていて、山中はそちらも気になるという点で豊川を捕まえきれないのかなという印象でした。

今節は待ち構えすぎたのかなと印象です。こちら側から、仕掛ける守備はあまりなかったですが、勝てたのでまあいいです。

逆手を取るセレッソ

セレッソは京都のハイライン・ハイプレスを逆手とった攻撃の方法を実践しました。
ハイラインに対しての裏へのボールを使うことでその手前のスペースが空くという利点もあります。裏が気になるので前に出にくい・・・ということです。如実に現れたのが前半28分30秒頃

ハイラインかつハイプレスの回避

為田へのパスコースが空いているのはレオセアラ・加藤が開始早々から裏への意識をつけたことで為田がフリーで受けるスペースを作り出しました

長いパスの中でも距離の使い分けを実施出来たことは、セレッソ側も狙い通りだったのかなという印象です。

ビルドアップの課題

今節はロングボールを多用していたので、あまり後ろから繋いでいくというシーンはあまりなかったですが、4-4-2の問題が現れました。

セレッソは去年から初期フォーメーション4-4-2だとしても攻撃時は4-3-3を実行しています。2トップの片割れがビルドアップ時IH化をしています。IHとは4-3-3の香川のポジションと思って頂けたら大丈夫です。当時はその役割を誰がやっていたのかというと、上門・北野・清武です。では今節はどうなっていたのでしょうか。

整備されていない形

今節は、4-4-2から4-3-3可変のビルドアップをそこまで整備していません。為田やレオセアラが気を利かせて降りてくることが少しあったぐらいで基本は前線へロングボールを多用していました。

90分間の中で京都はハイプレス・ハイラインをある程度続けてもらえたので大きな問題ではなかったですが(ハイプレス・ハイラインにはロングボールを多用のため)、京都が見切りをつけて、後ろからじっくり繋ぐ必要があった場合に攻撃が停滞する恐れがありました。

その場合はレオセアラがIH化することが大事かなと思います。理由は足元のうまさや顔を挙げた状態でボールを持てるからです。上記で挙げた3選手はこれらが上手いかつ、身長やタイプ的にIH化を実行していたと思います。
(加藤・山田でコンビを組んでいたときはしんどかったです・・・)

クルークス・中原の重要性

クルークスと中原の特徴はサイドに張ってドリブルで仕掛けたり左足の精度だったりです。今回は別のポイントをピックアップします。

ピン留めすることの効果

相手のサイドバックとサイドハーフの選手との間にポジションを取ることで、相手のサイドバックをピン留めすることができます。
ピン留めとは、簡単にいうと相手を食いつかせることです。ピン留めすることでセンターバックとサイドバックの間にスペースが空き、そこへ選手が飛び込むことができます。相手の幅を広げることができるので、中央を攻略する糸口を作り出せます

仮に、相手の選手が食いついて来なければサイドに張ったクルークスや中原にパスを出すことができ、上記で挙げた持ち味を活かすことができます。

ここで普段のセレッソを振り返りましょう。

陸・マイクの関係性だった場合

毎熊はサイドに張るタイプではないですし、陸も相手のサイドハーフの前にポジションを取っています。対して左サイドは、為田は中央へのポジションを取る形が多く山中がサイドに張りますが陸と同様でサイドハーフが守備に行ける位置にポジションを取ります。
結果として、普段のセレッソは幅を取ることがあまりできておらず、相手がコンパクトに守ることができ、中央のスペースが空いていない状況が多々あります。
極端な話、立っているだけで全く違うので今後も見てみたいですね。

小菊さんの中では、毎熊の方がスプリント力や回数、強度といった点で起用しているとポイントもあると思うので、論点が異なるのはありますが・・・

へその方向

今節もジンヒョンが相手を騙して逆サイドにパスを出しました。なぜ、相手を騙すことが出来るのかというと大事なことはへその方向です。へそが向いている方向にパスを出すと思ってしまうので、相手を騙すことができます。
例:右に向いていたら右に出すだろう→左側に出す

セレッソで上手いのが、ジンヒョンや陸、清武・香川ですかね。ぱっと思い浮かんだだけなので、他の選手がいたらすみません。

欧州のサッカーではこの技術は当たり前とされています。基礎技術の面であるため、染みついているものからそれらを吸収することの難しさはあると思います。

まとめ

今シーズンのセレッソは相手の特徴に対してサッカーを変えています。結果としては良し悪しありますが、小菊セレッソの強みだと思います。

クルークスが素晴らしいパフォーマンスでした。今後のトップ5,3を狙うには、クルークス・中原の起用法やパフォーマンスが重要かなと思います。理由としては、攻撃の停滞する1つを解消することができるからです。単独の能力以外にも、先ほど挙げたサイドを広く使うことができるからです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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