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【初心者解説】安倍さん辞任で日経平均株価が暴落したワケ

メロスかよ!って言われてしまうかもしれませんが、私には政治が分かりません。アベノミクスという言葉は聞いたことがある程度でした。

そんな私が、ちょっと経済や投資について勉強してみたので、それを活かして実生活に関わる出来事、つまり安倍ショックについて説明してみようと思います。間違っている部分もあると思いますのでご指摘よろしくお願いします。

アベノミクスとは、日本の経済をよくするために行われた政策です。その政策のひとつが、インフレ率2%を目指そうというものです。インフレとは、インフレーションの略で、さまざまな商品やサービスの価格が上がることを言います。さまざまな商品やサービスの平均的な価格のことを、経済用語では物価と言います。だから、「インフレ率2%を目指す」とは、去年よりも物価を2%あげよう!と頑張ることです。正確ではありませんが、500円のタピオカを510円にしよう!というイメージです。(500円の2%は10円だから)

インフレとは物価が上がることだと分かったところで、実際にどうやって物価を上げるのでしょうか?その方法が「貨幣を大量に印刷する」ことです。貨幣とはお金のことです。1万円札や1000円札、10円玉などです。日本銀行が紙幣(お札)を発行しています。2019年では、日本にあるお札の合計枚数は170億枚くらい、金額にすると100兆円くらいだそうです。(間違ってたらすみません)170億枚と聞くと、途方もない数字に感じますが、無限に大きいわけではないことが分かります。お金の量が増えるということは、お金の需要が下がるということです。お金が欲しい人の数に比べて、お金自体の数が増えると、欲しがる人が少なくなるからです。ルイヴィトンの財布がコンビニなどどこにでも売っているとなれば、欲しがる人は減りそうですよね。ルイヴィトンは、売っている数が少ないから高い値段がついている、つまり価値があるのです。希少価値なんて言葉もありますね。これと同様に、世の中にある商品の数がそのままで、お金の量だけが増えると、お金の価値は下がることになります。「欲しがる人が多い=価値がある」ということです。高い値段を払ってでも買いたい!と思っている人が多いからです。

10万円のルイヴィトンのバッグが11万円になったとしたら、バッグ(商品)の値段は上がっています。逆に言えば、お金の価値が下がっているということです。ルイヴィトンのバッグを手に入れるために1万円札を10枚用意すればよかったはずなのに、11枚も用意する必要があるからです。1枚当たりの価値が下がっているということです。

まとめると、アベノミクスはお金を増やすことによって、物価(商品の値段)を上昇させようとした政策だということです。

商品は、企業が工場などで生産してイオンやAmazonなどで売っています。企業は、その商品を売った時にお金を受け取ることで売り上げを上げ、それを従業員の給料や機械を買ったりしています。
つまり、物価が上がるということは、同じ商品を作っても高く売れるということです。同じバッグを作っても、10万円で売れるか11万円で売れるかのちがいがでてきます。

ここまでくると、ようやく株価の話につながります。

株価とは、会社が発行している株式の価格です。株式(株とも言う)とは、会社の所有権のことです。株は、売ったり買ったりすることができます。ルイヴィトンのバッグと同じです。しかし、ルイヴィトンのバッグとちがうことがいくつかあります。まず、イオンやAmazonで株を買うことができません。株は「株式市場」という実体のない場所で売り買いできます。スマホ代が引き落とされたり、バイト代が振り込まれる銀行口座を持っている方が多いと思います。株式も買うと、自分の口座から引き落とされます。しかし、銀行口座とは違って、「証券口座」という口座から引き落とされます。証券口座は、ネットで個人情報などを入力すれば作ることができます。元々自分が持っている銀行口座からその証券口座にお金を送ります。その送ったお金で株を買うことができます。株を買うと、証券口座からお金が減っています。その代わり、株をゲットすることができます。株はスマホの画面から買うことができます。Amazonと買う時の仕組みは似ています。

日経平均株価とは、日本を代表する企業225社の株価を平均したもの(少し修正は加えるそうです)です。

さて、ルイヴィトンのかばんと株の違いは他にもあります。ルイビトンのかばんを買うのは、ルイヴィトンのかばんが欲しいからでしょう。ルイヴィトンのかばんを持っている自分に酔いしれたいという場合もあるかもしれませんがそれも「バッグが欲しいから」という理由に含めます)しかし、株を買う理由は、株自体が欲しいからではない場合があります。株を買うことで、お金が増えるかもしれないという期待から買うというパターンがあります。会社の株を買うと、買った人は株を得ることになります。逆に、会社は株を売ることでお金をもらうことができます。会社はこのお金を利用してビジネスを行うことができます。その代わり、会社は株を買ってくれた人の言うことを聞く必要が出てくる、という利害関係になります。

よほどのお金持ちではない限り、株を買いたいと思ったら、会社から直接買うのではなく、もともとその株を持っている人から売ってもらうことになります。株を買う人を株式投資家と呼び、株を持っている人を株主と言います。株は買うこともできますし、持っている株を誰かに売ることもできます。株価とは、現在から一番直近で投資家同士で売り買いが行われたときの価格です。5秒前に5000円で投資家Aが投資家Bに株を売った時、そのときの株価は5000円です。その1分後に投資家Bが投資家Cに5100円で株を売ったら、株価は5100円です。このように株価は1日、1時間の間にも変化します。株を売ったり買ったりするときは、100株単位で行わなければならない、1000株単位でないとダメといったルールが会社ごとにあります。タバコは箱で買う必要があり、1本ずつでは買えないのと似ています。一度に何箱買っても取引上は問題ないように、株も100株、200株、300株、と100株のセットをいくつも同時に買うことができます。1株5000円で100株買うとすると、50万円を払うことになります。

この株も、貨幣と同じで、上限数があります。上限数は会社によって決まっています。トヨタは○○株、リクルートは○○株、などです。株価は欲しい人が多ければ価格が上がり、欲しい人が少なければ価格が下がります。会社Xの発行している株が100株しかない無い時、10000人がその株を欲しがれば、「俺は1万円で買う!」「じゃあ私は2万円でもいいから買いたい!」と欲しい人同士で争いになります。オークションと同じ要領です。

では、欲しがる人が多い会社の株とはどんなものなのでしょうか?株式投資家は株を買うことでお金が増えるかもしれないと思って買うと先ほど言いました。利益が増えるかもしれない理由のひとつが、まさに「会社の売り上げが増える」ことなのです。会社は株主からお金を集めてビジネスを行っています。株主には頭が上がらないのです。会社は株主のものです。株主は会社の所有権を一部持っています。ちなみに、会社の発行した株をすべて持っているときは、その会社は全部自分のものになります。ですから、会社が稼いだお金も株主のものなのです。会社は、株主様からもらったお金でビジネスをさせていただいお金を稼ぐことができましたありがとうございましたという感謝の気持ちを込めて年に1、2回ほど、出してもらったお金の3~5%くらいを返す制度があります。それがいわゆる「配当金(現金)」です。感謝の気持ちを商品券や商品そのもので示すのが「株主優待」です。この制度は、すべての会社にあるわけではありません。この制度は、お金を稼ぐ力があり、お金をたくさん持っている会社だからできると言えます。

株に投資する人は、株時代が欲しいのではなく、この配当金をもらいたいから、株主優待をもらいたいからという人も多いです。配当金を株主に配ったり、株主優待ができる会社は多くのお金を稼いでる、多くのお金を持っているなど好条件のはずです。つまり、株を買うときは、好条件の会社の株が良いと判断されることになります。その判断材料として、例えば売り上げが増えている、安定して利益を稼いでいるなどが挙げられます。

ここでようやく話がつながってきます。物価が上がると、同じ商品を生産しても売り上げが上がります。売り上げが上がっているということは投資するには良い企業であると、たくさんの投資家が考えます。良い企業の株を買えば配当金がもらえたりして嬉しい!買おう!と思って、その会社の株を欲しがる人が増えるでしょう。それによって、少し高い値段でも買う人が増えると、その買った金額が株価になるので、株価が上がることになります。

株を買う他の理由としては、株を安く買って高く売ることによって利益を得たい、が考えられます。将来、欲しがる人が増えるであろう株を先に勝手おき、株価が上がった(欲しいと思った人が増えて実際に高い値段で株を買った)タイミングで売る手法です。
5000円で売った株を、株価が上昇したときに別の投資家に6000円で売れば1000円の得になります(実際は、売り買いした時に手数料や税金が引かれるので手元に残るのは1000円より少なくなります)。

配当金を得たい人、株主優待を受けたい人、株を売ることで利益を得たい人、あとは株主総会に参加したい人、その会社にお金を出して応援してあげたい人、など理由は様々です。

会社の条件がいいから株価が上がるのではなく、「会社の条件がいいから株価が上がるはずだ、だから買いたい」と思う人が増えて最終的に高い値段で購入する人が増えることによって株価が上がります。

「売り上げが良いということは配当金が多くもらえる可能性が高いから、株を買いたい」という配当金目的の投資家が増えるだろうと予測できれば、先に買っておいて、配当金目当ての投資家に買ったときよりも高く売る人もいるでしょう。しかし、そのような売買の利益で稼ぎたい投資家も大勢いれば、配当金目的の投資家が株を買う前に、利益目的の投資家たちが株を争って、株価が上がるかもしれません。

「会社がいいから株価が上がる」の意味は奥が深そうです。
これ以外にも、株価変動の原因はあると思いますがそれ以上の詳しいことは私も勉強中なので分かりません。

私なりに、今までの内容を整理すると

アベノミクスでお金を増やす
→お金の価値が下がる
→相対的にモノの価値が上がる
→会社の売り上げが上がる
→その株を欲しがる投資家が増える
→株の数には上限があるので、高い値段で株が取り引きされる
→株価が上がる

となります。

安倍さんの辞任報道によって株価が暴落したのは、この逆の出来事が起こったと考えられます。

安倍さんが辞任するということはアベノミクスが終わるでは?と考えた投資家たちが、株を持っていても得が無いと考えて安くてもいいから株を買ってくれないかと他の投資家たちに売ったことが原因ではないでしょうか。

久々の投稿で、考えがうまくまとまりませんでした。
投稿の頻度を上げる意向を固めようと思います(^_-)-☆

ではまた!
(太鼓の音)
(イヨーッ)

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