見出し画像

【簡単世界通史】【閑話①】マンガとか映画で世界史がわかるようなきがする

途中気になる事がでてきて、ぼやきたくなった大昔の生物です。ぼやきは元気よく!大きな声で!


人?族?語族?

簡易世界史をやっていると飛ばしてしまう部分ですが、ホニャララ人とかパリラリ族とかあります。この表記、素人目にみると物凄いブレがあってわかりづらい。この辺りどうなってんのよ!と大きくぼやいて行きたいと思います。

語族

世界史やってると一度は見たことある言葉、インド・ヨーロッパ語族=印欧語族。比較言語学という言語学の一分野があって、語族とはその比較言語学で使われる一分類名。1750年辺りからスタートした学問とのこと。そもそも印欧語族を調べる所からスタートしたとさ。ざっくりでいうと様々な言語の共通性を音韻や文法から探り、縁の深い言語をとりまとめようというもの。大分類が語族、中分類が語派、小分類が語群。

印欧語族

インドのサンスクリット語やら、ギリシャ語やら、ドイツ語は音韻とかに共通性みえるよね?近縁じゃない?同じ分類にしとく?じゃあ印欧語族ね!というノリです。多分。基本的に逆算して行くわけだけど、どんどん逆算していくと大本の御先祖様がいるはずよね?という想像のもと印欧祖語というものが形成されます。

もちろん史料として残らない、口伝の時代であろうと予測され紀元前6000年頃にメソポタミアの北のカスピ海辺りにあった言語じゃね?とか、いや紀元前9000年頃に小アジアにあったんじゃね?とか色々議論されてます。そこから派生した言語は印欧語族となるわけです。

1つ印欧語族の例。印欧語族イタリック語派ラテン・ファリスク語郡ラテン語イタリア語(長い)

民族

語族より一般的によくきく言葉。言語・宗教・生活習慣など、文化的な観点からみて、共通意識を抱いてる一まとまりの人びと。アイヌ民族とかゲルマン民族とか。歴史ではこちらの方がよく使われるが、名称が語族と被ることがよくある。なぜなら"言語"・生活習慣……なので、その言語の名前が≒民族の名前になったりする。完全に被ることがないのは、宗教・生活習慣がついているため。というか多分民族の分類があって、それにできるだけ添う様に比較言語学の分類名がつけられたんやろなあ。

だから二つは切っても切れない関係で、"族"って名前もつくし、ホニャララ族っていうのはわかるなあってなる。


人?

でもこれもよく目にするよね。人。ゲルマン人とか。あれ?ゲルマンって族でも人でも使われるよね?どっちが正しいの?振れが酷いんですけどお!

偏ったナショナリズムの代償

結論からいうと、"民族"という言葉がナショナリズムを酷く煽った歴史があり、民族という言葉を多用するのはやめようという動きが発生、それが完全に定着していない為、表記が混在しているということ。

有名なのは"ゲルマン民族"。ナチスの洗脳に多用された言葉。その為歴史関係で日本では権威に近い山川出版社がだす歴史系の書物にはゲルマン民族という表記はなく、ゲルマン人となっている。

はやく統一しようよ!わかりづらいすわ!バージョンアップが進んでいるのはとても良い事だけどね。

ちなみに人種という生物学的な表現、モンゴロイド・黄色人種、ネグロイド・黒人のような表現は歴史表現上で使うことは差別的という事で駆逐されてます(情景再現としては勿論使われる)。えらい。

説明ベタか

各分野がまだ研究途上であり、新しい概念の提案がある為統一が難しいにせよ、どこかまとまったサイトなり、文科省なりで今の所こういう表現で表記しようねとローンチして欲しいところよね。頑張れ学会!

おわり

最後まで読んでくれた方ありがとう。わかんなくなって自分でまとめとこうというのと、ぼやきです。エンタメ的な部分が全くないのは辛い所よね。比較言語たん(擬人化)がまたれる(もしかしたらもう居るかもしれない)今度こそ次回はイスラムすっぞ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?