にじさんじ甲子園 ユードリックの怪

さて私は、にじさんじファンの一人である。仕事やライフワークをちょいちょいサボっては、にじさんじライバー方々の配信を視聴している。なので、先日開催された大型企画、にじさんじ甲子園をメチャメチャ楽しんだ一人でもある。ばりおもろかった。

今年の企画は、六人のライバーが監督となり、野球ゲームのパワプロ栄冠ナインモードで育成したチームを持ち寄って、リーグ方式で最強チームを選ぶ大会であった。育成する選手名もドラフト方式で選ぶという気合の入れようで、現実のライバーとライバー名選手のクロスオーバー、監督達が繰り広げる熱いドラマ、ライバー名選手のシュールなプレイ、無限に産み出されるファンアートなど、エモエモアンドエモ要素の波状攻撃で、有意義なお盆休みを満喫させていただいた。ありがとうございますやで。

ちなみに、パワプロ栄冠ナインを活用したこの大会企画はこれが三回目で(一回目の一昨年はパワクズ)、去年も一昨年も随分と白熱した大会を楽しませていただいた。その三年間の大会をしみじみと振り返っていた私であるが、ふと気づいたのだ。

三年連続で優勝チームに居るライバー名選手がいるのである。それはユードリック。これは偶然だろうか? いや。偶然ではない。どうも、彼は然るべくしてここに居るらしい。その事実に気付いたとき、私は背筋に冷たい風が吹き抜けたかのような錯覚を覚え、寒さに震えた。そして、暗い私の部屋の隅で、突然にスマートフォンが着信音を鳴らし始めた……

……とまあ前置きはさておいて。なんでユードリック選手が三年連続でにじさんじ栄冠ナイン大会の優勝チームにいたのか?それは簡単で、ユードリックがチート選手で優勝要因になったからだと思うんです。なので、ここではユードリックがチートへ育つ理由を三つ考えてみました(結果論デスケドネ)以下は箇条書きした落書きノートです。

一つ。ユードリックの外見から育成方針がハッキリしやすい。

彼は巨大な体型とメガネである。縦横共にガッチリとした巨大な体型はドカベン山田、阪神田淵、巨人阿部慎之助、南海香川を彷彿とさせる(いうてふくよかな人が捕手というのは偏見のようなものであるんすけど)。そして眼鏡の野球選手と言えばヤクルトのレジェンド古田敦也である。

もうこれはコイツを鈍足パワー馬鹿の捕手にするしかねえ!ほとんどの人はそう思うはずである。私だってそう思う。

で、栄冠ナイン(特に序盤)は選手育成方針をハッキリさせ、能力極端な選手を作ることが攻略のキモである。方針があいまいだとスタメンにはオールD選手が並ぶことになるのだが、ジム系ザク系を揃えたって地区予選三回くらいが関の山。公式戦を勝ち抜き育成ポイントを得るには、一芸特化の極端なステータスのビグザム系選手を育成する必要がある。ユードリックも外見からして一芸特化の極端なステータスのビグザムである。このシナジーがユードリック名の選手を、鈍足貧肩だがバカ撃ちする名捕手へ魔改造するのである。人は見た目が十割。

二つ。ユードリックだけ魂入っていない。

これはパワプロではなくこの大会独特だが、選手の育成方針が現実ライバーのイメージに左右されてしまうのだ。例えば葛葉くんはどうしても俊足巧打に育てたいし、卯月コウくんは変化球投手にしたいなどなど。無意識的にも現実のライバーへイメージを寄せたいと考えるのは普通である。ただ、ライバー固有のイメージと、ゲーム上の選手の能力には少なからぬギャップがあったように思う。またパワプロ特有の特殊能力の付加も、イメージに左右される。このライバーにこの赤特殊能力は似合わないなーとか思ってしまう。だから赤特殊能力を消すために、不要なコストを支払う(特訓マスで赤消しを優先したり)事態も発生するのだ。

それはしょうがないし何も悪いことではない。現実のイメージに合わせるのはパワプロ再現の醍醐味であるし、それが仲のいい同僚なら猶更だ。そのドラマがとても面白いのだし。

ただ、ユードリックにはそんなことは一切ない。イメージは生肉食っててスク水で野球してるくらいしかないのだ。好き勝手ボーボーに育てることができる。別にチャンスFついてようがムード×だろうが消す必要ねえよ。ってなる。その結果、先ほども言ったように尖ったビグザムへとユードリックは育つのだ。

三つ。ユードリックの所属したチームの監督(舞元さん、椎名さん)が育成上手

んなこというと身も蓋もないのだが、実際この二人は対照的な育成の上手さを持っている。

舞元さんはスポーツ通でこの栄冠ナインもやり込んでいる有識者だ。このゲームの育成のコツから試合采配まで、私なんぞよりはるかに通暁していることだろう。プレイングでもそのベテラン采配が着実に決まり、白星を引き寄せるシーンは多かった。

逆に椎名さんはやきうってなに?状態で、今年の大会序盤もコントローラーの操作方法すら忘れていたほどである。が、彼女は優秀なリスナーのアドバイスコメントを的確に拾い上げるという隠れた特殊能力を持っている。彼女は何万もの優秀なゴリスナーの集合知を有効に駆使し、選手たちを魔改造していったのだ。そしてなにより、椎名唯華を語る上で欠かせないのは、その幸運である。一年目で天才肌を引き当て、青特能を選手たちにつけまくるプレイングはまさに運ゲーマーズ。試合本番で叫びまくる様は神懸かりそのもの。その運わけろ。

この二人の上手さが結果的にユードリックをチート化させていた面は否めない。

とここまで三つの条件を上げてきた。この三つの条件はユードリックというライバーしか持っていないものであり、この条件によって彼は否応なしにチート選手へ育ち、そしてチームを優勝へ導くのだ。

とまあこんなところで落書き終わりにします。どうしても書きたかったんやな、このユードリックの話。

最後に。はよユードリックデビューしろ。

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