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セミナー企画とファシリテーションのコツ11:「告知と集客」

こんにちは。大木浩士と申します。
これまで1000回以上、セミナーやトークイベントなどを企画し、開催してきました。(具体例はこちら
この記事は、それらを自ら企画し開催してみたい。そう思われる方に向け、私が培ってきたセミナー企画のノウハウをお伝えする内容の第11回目になります。
※前回(第10回)の記事はこちらから。

今回のテーマは、「告知と集客」です。

リアルでもオンラインでも、セミナー開催の一番の難題は、集客だと思っています。
告知をしてもあまり人が集まらない。
そのような時は、かなり落ち込みますよね。

新型コロナ前と、新型コロナの後とでは、告知や集客の方法もずいぶん変わった印象があります。
セミナーやイベントが「オンライン主流」になったからです。

以下、告知と集客のポイントをご紹介していきたいと思います。

■告知について

(1)メインの告知ページを決める

告知を行う際は、インターネット上に「メインの告知ページ」をつくり、それをSNSなどを使って拡散するやり方が一般的です。

メインの告知ページとして、私はよく下の2つを使用しています。
①Peatix
・イベントページが作成できるオンラインのプラットホームです。使用料は、基本無料です。
・有料講座の参加費のとりまとめも行ってくれます。
・オンラインの場合には、ZOOMのURLなどを参加者に送信してくれます。
・費用を払えば情報の拡散も行ってくれます。

②フェイスブックのイベントページ
・リアル型のセミナーを行っていた時には、最も使用していたプラットホームです。
・オンラインでの有料講座の場合には、別途決裁サービスを使用する必要があります。
・イベントを行い、フェイスブックグループに参加者を登録する。そのグループメンバーに告知を行い、集客の輪を広げていく。そのような使い方が一般的でした。

他にも、自分が持っているブログやホームページ、他のSNSを活用し、メインの告知ページをつくってもよいと思います。

(2)メインの告知ページを作成する

メインの告知を作成する際、主に2つの準備を行う必要があります。

①告知文を作成する
1つ目は「告知文」です。
告知文を作成する時は、まずはWordなどの文字入力ソフトで下書きをするとよいでしょう。
告知文に書く主な要素としては、下記になります。

◎タイトル(何をテーマにしたセミナーなのかをわかりやすく表現)
◎開催の主旨や背景(共感を呼ぶような問題提起やメッセージなど)
◎参加メリット(セミナー内容に触れながら、参加時の主なメリットを記載)
◎どんな人にお勧めなのか(3例ほど記載)
◎開催概要
 ・開催日時
 ・開催場所(オンラインの場合は、Zoomなどのオンラインプラットホーム名を記載)
 ・参加費(有料の場合は金額。無料の場合は、参加費無料と書いておく)
 ・定員(人数の上限がある場合)
 ・参加申し込みの方法
 ・主催者名
◎当日の主な内容や大まかなスケジュール
◎講師プロフィール(講師がいる場合)

文字数としては、開催概要で200~300文字程度。
講師プロフィールは、150~250文字程度。
それ以外で、400~700文字程度が、目安でしょうか。

まずは自分で下書きを書いてみて、それを第三者に見てもらい、感想を聞くとよいと思います。
自分の思い込みだけで書いてしまうと、わかりにくい箇所があったり、独りよがり的な内容になることがよくあるからです。

具体的な文章内容については、Peatixのイベント紹介欄の中から、参加申し込み者の多いものを探し、参考にしてみるとよいと思います。

②告知画像を作成する
告知ページをつくる際は、ぜひ「イメージ画像」も作成してください。

私流ではありますが、イメージ画像の作成方法についてご紹介したいと思います。

1)イメージ画像の枠をトレースする。
・まずは特定のイベントページを開いてください。
・次に、下の図のように画面キャプチャ(切り抜き)機能を使い、トップ画像部をコピーしてパワーポイントなどに貼り付けます。

・その後、その形を「図形描画」の四角枠を使ってトレース。
・トレースした「四角図形の枠(赤枠)」だけ残して、画像を削除。
・この枠の中でデザインを作成していきます。

2)枠内に画像をデザインする
・枠内に、写真情報や文字情報を入れ、イメージ画像を作成します。
・どんなデザインがよいのかについても、他の画像をいろいろ見ながら、よいと思われるものを参考にしてください。
・個人的には、以下に注意しています。
 ※文字の色は多様しない。(3色まで)
 ※背景に写真を使う場合、シンプルで印象的なものを使用する。
 ※ゲスト講師がいる場合、講師の顔写真と名前・肩書きを掲載する。

3)画像をJPEGデータとして保存する。

(3)拡散方法を検討する

メインの告知ページの作成とは別に、情報の拡散方法についても考える必要があります。
告知ページを作っただけでは、誰もそのページを見に来てくれないからです。
以下、情報拡散の際に私が考えていることをご紹介します。

①まずは自分が持っているSNSをフル活用
フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、note、リンクトイン。
私が使用しているSNS等はこれらになります。
まずは作成した告知ページをSNSに投稿していきます。

②関心のありそうな知人にダイレクトメッセージを送る。
SNSの投稿だけでは、ほとんどの方が情報をスルーします。
人に関心を持ってもらいたければ、関心を持ってくれそうな方にダイレクトメッセージを送ることも1つの方法です。
ただこれを何度も行うと、相手から敬遠されてしまいますので、多用は禁物かと思います。

③情報拡散の協力者を探す
自分1人だけで情報を拡散するのではなく、他者の力や既存コミュニティの力を借りることも大切なことです。
ダイレクトメッセージを送り、関心をもっていただいた方に、他者への案内や情報拡散をお願いする。
SNSのコミュニティ(フェイスブックグループなど)の中で親和性の高そうなものを探し、そのコミュニティに参加しながら、投稿を行ってみる。
そのような取り組みをコツコツ行うことも、活動を開始して間もないころの集客活動のためには必要なことだと思います。

④コラボレーションを行う
現在考えているセミナー企画を、他の団体やコミュニティとの連携企画にすることも1つの方法です。
まずは縁のある団体のリーダーなどにご相談を持ちかけ、連携について関心を持っていただけそうかご意見をうかがいます。
連携が難しい場合でも、団体のSNSなどを通して情報発信のご協力がいただけないかをご相談してみます。

⑤少人数での開催を考えておく。
最初から多くの人を集めようと考えるのではなく、最初は少人数からスタートすることも大切なことです。
まずは知人などに声をかけて、5人くらいの参加者獲得を目標に開催してみる。
SNSなどで告知を行うが、まったく接点のない方からの参加申し込みは期待しない。

⑥費用をかけて広告にチャレンジしてみる。
Peatixやフェイスブックなどを活用する場合、少額の広告を実験的に活用してみるのも1つの方法です。

以上、当たり前のことも多かったと思いますが、「告知や集客」のコツのご紹介まで。
すでに述べたこととも重なりますが、一番大切なことは、1人だけで行わないことだと思います。
人を巻き込むこと。
仲間や協力者を増やしながら取り組みを広げること。
著書『まずは小さくはじてみる』でも書きましたが、
・ターゲット(当事者)と一緒に企画をつくる。(p123~p128)
 ※内容はこちらからご覧いただけます!
・仲間や賛同者、パートナーをつくる。(p187~p208)
・賛同を得やすくするため「三方良し」を意識する。(p135~p140)
をぜひ意識してみてください。

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