保育園選びを振り返って ~滞在時間から考える保育園~

保育園に通って1年半が過ぎました。もともと教育関係の仕事をしていた私が、今の保育園に満足しているところ、不満に思っていることを書きます。

1.保育園の滞在時間はめちゃくちゃ長い

おおよそではありますが、子どもが学校などにいる時間は以下の通りだと思います。

幼稚園:9:00-14:00ぐらい
小学校:8:30-15:30ぐらい(学年による)
中学校:8:30-16:30ぐらい(部活による)
保育園:8:00-18:00ぐらい(家庭による)

保育園については家庭によって大きく異なりますが、圧倒的に滞在時間が長いことがわかると思います。

信憑性は定かではありませんが、「三つ子の魂百まで」なんて言葉もあります。

保育園に入るだけでも難しい地域もあると思いますが、それだけではなく、子どもを安心して長時間預けられる保育園を探すという視点が大事だと思います。

2.私の保育園選びを振り返って

保育園見学を始めたのは子どもが生まれて3ヶ月経ってからでした。主担当は父である私。育休期間を利用して実施しました。

まずはじめにしたことは、Googleマップを使って、家の周辺にある保育園をリストアップ。保育園に入れないから共働きができない! という状況を避けるため、片道徒歩15分圏内で行けるところを条件にし、ちょっと遠いところは実際に歩いてみました。

今になっては片道徒歩15分はめちゃくちゃ遠くて無理だなあと実感しています。現在、片道徒歩10分ぐらいの園に通っていますが、台風の日に子どもを通園させるのはめちゃくちゃ辛いので。

さて、話を戻しますが片道徒歩15分圏内で10個も保育園がありました。大変恵まれている地域だなあと今も思っています。

リストアップが終わったら、各保育園に電話をして見学にいきました。流行り病の関係で親1名、子ども1名までだったり、親1名のみだったり、親2名、子どもOKだったり、園によって様々でした。

見学をしたところ、親2名、子どもOKの園は総じて子どもを預けたくないなあという印象でした。やはり2020年の後半という、流行り病に対してかなり敏感になっている時期に感染症対策がゆるゆるな園は違うところもゆるゆるでした。

見学するときに意識したのは、以下の観点でした。

・先生たちの活気、雰囲気
・設備の安全性
・設備や先生たちの清潔感

・先生たちの活気、雰囲気
10個の園を見ましたが、ほとんどはつらつとしている先生が多い印象でした。

元気いっぱいの子どもたちを相手にするので、自然とそうなるのかなあと思います。

ただ、見学している中で、先生同士の言葉がきついのを見てしまうことも。人間ですし、子どもの命を預かっているので、余裕がなくなると先生同士の発言にトゲが出るのもわかるのですが、ちょっと不安に感じてしまいました。

・設備の安全性

特に玄関を意識しました。私自身、子どもの頃に幼稚園を脱走して家に帰ったことがあるらしいので、先生が目をはなした隙に脱走できるかどうかという視点でチェック。

多くの園はオートロックでした。鍵の開閉は大人でなければ届かない高さにあるボタンを押す仕組みなので、子どもだけでの脱走はできないようになっていました。

ただ、まずいなあと思った園はアルミサッシの引き戸。鍵はクレセント錠(家の窓などに使われている鍵)で、しかも歩道を出たら交通量の多い道路、なんて結構怖い場所もありました。

・設備の清潔感

設備が汚れていないか、先生たちの装いは問題ないかを見ていました。

設備については基本的にどこもきれいでしたが、公立の保育園は設備だけ見ると結構厳しいなと感じました。トイレが壊れている、雨漏りするからここには入らないように、みたいな掲示が目に入ってしまいました。(ただ、公立保育園の先生たちは歴戦の保育士感があってそこは魅力的でした)

3.今の保育園を決めたきっかけ

現在、幸いなことに私は第一希望だった保育園に通園しています。

数多くの保育園を見た中から、今の保育園に決めたきっかけは園長先生の言葉でした。

「うちの園はイベントや行事にあまり力を入れていません。子どもや保護者の方にとって、とっても楽しみだと思いますが、イベントや行事に力を入れると保育士たちが子どものためにと頑張りすぎて、疲弊してしまいます。そうすると日々の保育の質がどうしても下がってしまう。申し訳ないのですが、そういったイベントや行事をとても楽しみにしているのであれば、他の園をあたっていただきたい」

人によってはこの言葉を聞き、嫌だなあと思うかもしれませんが、私はこの人に我が子を預けたいと思いました。

教育関係の仕事を7年間していた身としては、こんな風に思ってくれる上司と仕事がしたかったとすら思いました。

私が7年間働いていた経験に限った話ではありますが、「子どものために」という言葉のもと、サービス残業、持ち帰り残業、無断休日出勤などが当たり前に行われていました。子どものために身を粉にして働くことが美しいという風潮だったのです。

そういった経験をしているからこそ、共に働く従業員を大切にし、日常のメイン業務に集中できるように環境を整えている園長に子どもを預けたいと思ったのです。

これも個人的な意見ですが、「人から大切にされていない人は、なかなか人を大切にできない」と考えているのも理由の一つです。

また、そういった園長の思いが浸透しているのか、「今日、食欲がいつもよりもないみたいで、体調が悪いのかもしれません」などの電話がかかってくるなど、きめ細かい保育が行われているなあと感じています。ちなみにこの電話が来た次の日、実際に子どもは体調をくずしました。

4.1年半通って不満に思っていること

不満に思っていることは家から徒歩10分かかることです。たった10分ですが、小さい子どもを連れての徒歩10分は天候によっては結構きついものがあります。

また、最寄り駅からも10分ぐらい離れているため、朝の送迎だけは不満を感じています。

5.おわりに

保育園ごとに保育において重視することも異なります。大切な我が子を長時間、そして小学校に入るまでの長期間預けるからこそ、保育園見学は絶対に行くことをおすすめします。


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