見出し画像

アマゾン・ウェブサービス(AWS)が中国新戦略を発表。2021年度の収入は540億ドルに。

アマゾン・ウェブサービス(AWS)は7月21日に上海で開催された「2021アマゾン・クラウド・テクノロジー中国サミット」で、「グローバル・アドバンテージをローカルに根ざす」中国地域への戦略を正式に発表した。アマゾン・ウェブサービスとアマゾン・グローバルにおける「5+1+1」の優位性を通じ、中国事業の「トロイカ」を構築し、クラウド上における企業の再構築と革新を後押しする。

今回のサミットでは、アマゾンのグローバル副総裁を務めるアマゾン・ウェブサービス(AWS)大中華区執行董事の張文翊氏が、初めて対外的にアマゾン・ウェブサービス(AWS)の中国戦略を全面的に説明したものだ。

「5+1+1」の強みのうち、「5」はアマゾンのクラウドテクノロジーの世界的な強みの5つで、200種類を超える広範で深いクラウドサービス、世界245カ国・地域にサービスを提供するインフラ、業界をリードするセキュリティとコンプライアンスの理念と実践、過去15年間に世界の数百万の顧客にサービスを提供してきた実践、世界10万を超えるパートナーからのソリューションなどが挙げられる。

他の2つの「1」はアマゾンのグローバルリソースによるもので、1つはアマゾンのEC、スマート物流、スマート音声アシスタント、デバイス、ビデオなど、アマゾンのグローバル事業システムを強力に支えていること、もう1つはアマゾンの革新的な文化と方略だ。

画像1

より多くの中国の顧客に世界の広範で深いクラウドサービスを獲得してもらうため、アマゾン・ウェブサービス(AWS)と提携企業の光環新網と西雲データは世界の新サービスと新機能を北京エリアと寧夏エリアでの導入を加速しており、上半期に新たに導入されたサービスと機能の数は前年同期比で50%増加した。

新技術の応用を加速する上で、アマゾン・ウェブサービス(AWS)は「馬に手を貸して一歩を送る(扶上马 送一程)」というサービススローガンも打ち出している。企業のスキルギャップや人材不足という課題に対して、顧客にソリューションアーキテクト、ラピッドプロトタイピング開発チームやプロフェッショナルサービスチーム、AIラボ、データラボ、IoTラボなどの技術資源を提供し、顧客の業務や開発チームとともに製品のプロトタイプを開発し、実装を行い、迅速に反復することを掲げている。

張氏はまた、2021年Q1の収入を基に計算すると、アマゾンのクラウド技術の年間収入は540億ドルに達し、前年同期比32%増となり、世界のエンタープライズIT企業トップ5に入ったという業績データを発表した。

サミットでは、デロイト中国とアマゾン・ウェブサービス(AWS)が互いの戦略的提携のアップグレードを発表した。

画像2

デロイト中国は2018年、アマゾン・ウェブサービス(AWS)と大中華圏で戦略的提携を結んだ。今回のデロイト中国とアマゾンのクラウドテクノロジー戦略提携のアップグレードにおいて、両社は、デロイトの先端的な戦略、業務、技術コンサルティング能力、業界の深耕と、クラウドコンピューティング、データ分析、人工知能と機械学習、モノのインターネット、セキュリティなどの分野におけるアマゾン・ウェブサービス(AWS)の先進的な技術とサービス、世界の業界のベストプラクティスを組み合わせ、自動車、ライフサイエンス、小売りのファスト・コンソーシアム、金融サービスの4大業界に注力して提携を展開する。

今後、デロイト中国とアマゾン・ウェブサービス(AWS)が協力してゆく6種類のソリューションプランを発表した。これには、多国籍企業の中国進出のためにワンストップ式コンサルティングと実用化サービスを提供し、企業の移行を加速するクラウドと現代化応用改造、顧客データプラットフォーム(Customer Data Platform)、スマート工場(Smart Factory Fabric)、インフラセキュリティサービスとクラウドセキュリティホスティングサービスなど、企業顧客のデジタル化モデルチェンジと持続的革新を支援することが含まれる。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?