ファッションがよくわからない

僕はファッションが昔からよくわからない。


中学に上がり、自分で服を選ぶようになった。選んだ服に対して、親は「なんでこの服買ったの」と言ってきたため、若者のセンスがこの人たちは分からないんだと思った。


でも、その服を着て、若者であるはずの友達Hくんに会ったときに「なんでこの服買ったの」と言われた。その当時、同じ言葉を同時に発言した人に対して「ハッピーアイスクリーム」と言うのが流行っていたため、心の中でそれを唱えてショックを和らげた。


それから、Hくんによって僕はダサい人だと仲間内に広まり、Hくんの僕に対する挨拶の一つに「なんか今日オシャレじゃん」が追加された。それは28歳になった今でも続いていて、この間は柄物に柄物を合わせている事を注意された。



僕はファッションが昔からよくわからない


もうすぐ30歳になるから、もっと大人っぽい革靴とかハットが似合う服を買おう!と意気込み、ららぽーとに行った。一番初めに入った店のアパレル店員に、ファストファッションではないセレクトショップが立ち並ぶ通りを教えてもらった。(セレクトショップが何かはよく分かっていない)そこで買えば間違いないと言われた。


買い物が終わり家についた。紙袋を開けると出てきたのは、上下明るめのオレンジのセットアップだった。それは、革靴もハットも似合わない、大人っぽさとは無縁の服に見える。その時こう思った。


「なんでこの服買ったの」



これはよくある話です、、、

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?