先日、中学受験に関する塾の説明会に参加した際、「『2025年の大学入試の改革』に伴い、子どもたちの学びに求められるものが変わってきた」ということを知りました。今後、親として、子どもの勉強の伴走をしていく上での基礎知識として、「学習指導要領の改訂」と「2025年の大学入試の改革」について調べたことと、説明会の中で塾の先生から教わったことをまとめてみます。
■「学習指導要領の改訂」でめざすこと
ざっくり言うと、今の時代に求められているのは、「自らタスクを設定し、知識(≒データ)を生かして判断し、行動する力」。子ども達がこの力を身につけられるようにするために、この3年の間に、小・中・高で、学習指導要領が改訂されたとのこと。
あれ、これって、まさに、DATA Saberがめざす姿ではないか、とビックリしました。時代に求められているから、DATA Saberの数がどんどん増えているんだろうなぁ。
(参考)学習指導要領の改訂内容詳細
■2025年の大学入試の改革の目玉
さて、2025年の大学入試では、出題教科や問題構成が変わる見通しですが、目玉の一つは、国立大学での「情報」の受験の原則必須化。ますます、データ活用の重要度が増していきそうです。他にも、コミュニケーション能力やディスカッション能力といったものも、全般的に求められるようになってくるようです。
(参考)2025年の大学入試の改革概要 ※一部抜粋
■中学受験への影響
上記背景を踏まえて、中学受験にも、こうした影響が徐々に出てきており、今年の入試問題の傾向と対策として、塾の先生から、以下のような話がありました。
問題文が長文化しているため、しっかり問題文を読む「読解力」が大切。また、与えられたテーマ・課題について、自分の言葉で論理的に説明できることも必要。
”見たことないからお手上げ”ではなく、初めて見る問題に対し、「粘り強く考える力」が求められる。
「知識を組み合わせて活用する力」、「複雑な内容を整理し、シンプルに紐解く力」が問われる。それには、「粘り強さ」や「多面的なものの見方」が重要なポイントになってくる。
「わかる」と「できる」は違う。情報をいかに整理し、活用できたかが勝負になる。手を動かしながら考えることが大事。ちゃんと手を動かし、「最後までやり抜く」の積み重ねが解く力につながる。
基本知識の理解と定着が合否を分ける。知識の定着には、知識を覚えるだけではなく、アウトプットと発信が大切。
そして、こうした力を身につけるには、「やらされる勉強ではなく、自ら進んで勉強をし、自分の頭で考える癖をつけ、自分の考えや意見を発信する」ことがポイントになってくるとのことでした。
そのための原動力になるのは、学習を楽しむ工夫(興味・関心の幅を広げる、切磋琢磨し合う仲間を作る等)と将来ビジョン(「将来こんな人生を送りたい」といった志)。
実際、こんなツイートも見かけたので、難関校に合格するようなすごい子たちは、きっと、高い目標を立てつつも、目標達成に向けて、楽しみながら勉強しているんだろうなと思います。
そして、親の関わり方もとても大切で、ほめる時にしっかりほめることが大事になってくるとのアドバイスをもらいました。
中学受験の道のりは、本当にハードで、最後まで完走できるのか、現時点では全く自信がないですが、こうした内容は、DATA Saber Bridgeで師匠をさせていただいた中で、試行錯誤したことにすごく近いなと思いました。
DATA Saber Bridgeの期間中に学んだことを、子ども達に還元していくことで、どんな形であれ、子どもたちの明るい未来につなげていきたいです。