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【 壮年A 】中編

前編
https://note.com/ooikesakana/n/n2424eff5f280

隣で項垂れる私をよそに、壮年Aは歌い終わると、肩組からいよいよ私というタイトなBODYにねじ…抱きついてきたのである。ヒェッ

というか甘えてきた…?しかも私のワールドカップな胸元あたりにダイブしてくる。

まるで赤子が母に甘えるかように。(カーチャン)

そのときの私の脳内といえば「うわっ…!赤の他人の成人男性が甘えてきた!?」「私のバストクッションは厚みが期待できな…」「兎に角、とにもかくにも…都にも角煮も気分は乗っていない」「なんか好きな体臭じゃない」

と、なかなか冷静である。兎に角こちら全くそういう気分じゃあない。

壮年A「…どきどきしてるね。」

お、おう、わたしの心音報告ありがとう…。

壮年A「おれ、順番とか気にしないから…」

どうやら身体から始まる関係でも気にしないタイプみたいですが(なんの関係?)こちとら気にするともなんとも言ってないッスけど、、というか、目の前にある性欲を解消するために出たセリフなんだろーけどなぁ?

いつの間にか私に覆いかぶさる体勢になり、壮年Aの唇がいよいよ私の口もとに近づいてきた。

「あ…。」

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