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「あの世で死んだ息子に会えるか」  円覚寺横田南嶺管長曰く(北鎌倉駅水彩画)

北鎌倉駅

北鎌倉駅で降りると、名刹円覚寺はすぐわかる。
円覚寺の管長横田南嶺氏の著書「二度とない人生だから、今日一日笑顔でいよう」の中で横田管長と、息子を亡くしたばかりのある文化人との対談に心を引かれた。
(以下その部分を抜粋)

 「管長、私は死んだら息子と会えますか」と聞いてきました。
「あなたは明日があると思っておられますか」相手の方はきょとんとしておられましたので、私は続けました。
「明日があるかないかは、誰にもわからないことです。震災で亡くなった方たちも、明日大地震が来て、自分たちがあんな目にあうとわかっていた人は誰もいなかったはずです。私たちにもひょっとしたら明日はないのかもしれません。明日の朝、天災に見舞われるかもしれませんし、車にはねられて死んでしまうかもしれません。でも私たちは明日があると思って、今日を生きています。明日があると思うから、今日を頑張れるのです。死んだ息子さんに会えるかどうかは誰にもわかりません。でもきっと会えると思って、頑張って生きることはできるのではないでしょうか」

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鎌倉円覚寺1