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初恋

2013年、僕は恋に落ちた、初恋だった。
初めて、歌を歌ってる彼女を見た時の衝撃は、今でも忘れることはできない、それまでも、色々な歌を聴いていたが、ここまで心が躍ったのは初めてだった、もちろん、自分なんかが、手の届く存在じゃないのはわかっていたそれでも、自分の心は騙せなかった、周りの友達に言っても、相手にもしてもらえないし、なんなら気持ち悪りぃんだよって怒ってくる人さえいた。
それでも心は折れなかった、なんでかって?それはもちろん彼女の歌があったからだ、彼女の声は特徴的だった、そのせいか、拒絶する人もいた、俺はその声がすきだった、人によっては固く冷たい声かもしれないが、だからこそ、飾りがなく、ウザさがない、その頃の俺は周りの人の声を、気持ち悪く感じていた、それは厨二病だったからかもしれない、それでも、その時の気持ちは本物だった、悲しくもないのに、声を震わせて、楽しくもないのに、高らかと声を上げる姿は、なんだか、自分は生きているという主張をしているようで嫌いだった、だが、彼女にはそれがなかった、だから好きになったのかもしれない。
勿論それだけではない、彼女の歌には縛りがないのだ、甘酸っぱい恋の歌や、痺れるようなロック、考えさせられるバラード、時にはちょっとえっちなものまで、どんな歌でも聞かせてくれる、その当時、彼女は俺にとっての人生だった。
もしも今、あの時、彼女と出会ってなかったら、そう思うとゾッとする、それほどまでに俺にとって大切なものだ、暗く寂しかった、中学生、交通事故にあっあり、部活での人間関係で死にたくなった高校時代、上京したものの、何一つ成し遂げれず毎日、怖くて寝られない今でさえ、彼女がいるから生きてられる。
俺の初恋の人

なんでも叶う、税金を作って人を騙したり
オレンジのように、甘く、苦く、酸っぱい恋をしたり
浮気すると裁判にかけたり
エイリアンと交信したり
何もない、砂の星で生きてたりする

そんな彼女の名前は

vocal Android 初音ミク

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