ソジャーナ・トゥルース 12新しい主人と夫人
たぶんこの作品で一番奇怪な章です。どうにももどかしい書き方がされているものの、イザベラは「優しい」主人のデュモントに強姦され、子どもまで産んでいるんですね。当時白人の主人が奴隷の少女を手籠めにするのは、珍しいことではなかったようです。
生まれた子はいわゆるハーフですが、アメリカには根強い「一滴ルール」というのがあって、少しでも黒人の血が入っていたら黒人とみなされることが長く続いていました。
最近の例ではオバマ氏も父親はアフリカ出身、母親はヨーロッパ系のアメリカ人です