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ひっくるめて大切にしたい

 人間関係は不可逆的で、あの時に戻りたいといくら願っても戻れないものです。一度味わった感情を、全く同じようには味わえないのと同じ。似たような関係に戻ることはあっても、知ってしまったことを知らなかったことにはできないし、戻っているように見えて実際は、過去と似たような関係に"進んでいる"のだと思います。

 自分も他人も、毎日色んな人やモノや出来事に影響されて変わっていくから、人間関係ももちろん常に変わり続けていて。
"私と貴方"という一対一の関係すら、安定しているように見えて実は、現時点では均衡が保たれているだけで、すごく脆かったりするのです。
人間、一箇所に留まり続けるのは不可能だと思うの、心も身体も何もかも。

 それなのに関係性にわざわざ名前をつけるのは、例え変わり続けても大切にしたい、変化すら愛したいという私なりの覚悟と意思表示だったりします。親友とか、恋人とか。

 たとえどこかの瞬間でうまく噛み合わなくなってしまうことがあっても、その人となら、変わり続けながら、微妙にチューニングしながら、きっとバランスを取ってやっていけるって思っているからなのです、たぶん。

※と、偉そうに言いつつ実際のところは、私は好き放題してて、親友達にバランスを取ってもらっている気がしてなりません。いつも振り回してごめんね。味方でいてくれてありがとう。(見てるか分からないけど)

 とにかく、"今の"その人だけを見ているんじゃなくて、その人の過去も、その人のこれからも、その人の周りの環境もひっくるめて大切にしたいと思っているんだろうな。どうしてそう思うのかは上手く言語化出来ないけど。

 何もかも変わり続ける中で、本当に自分が大切にしたい事や人、場所を見極めるのは難しいけど、それを探すことこそが人生の勉強なのかもしれない、なんて思いました。

 "ひっくるめて大切にしたい"って言葉、なんかいいね。音が好きです。気に入りました、タイトルにします。

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