見出し画像

大人になっても「保健室」みたいな場所があってもいい

仕事に育児に家事にと、
ちょっと疲れているときに
中高時代の「保健室」に
思いをはせていたお話です。


「保健室」によくいった中学高校時代

わたしは、中高一貫校の女子校に、
6年間通っていました。
いまでも続く、大切な友人ができたし、
たくさんの思い出がつまった、
大好きな学校です。

ただ、卒業してもう10年以上経ち、
最近になってよく思い出すのは
「保健室」のことなのです。

大好きな学校だけれど、
6年間ずっと平和だったかというと
そうでもありません。
当時、陰湿ないじめというものはなくても、
みんながトゲトゲしていた中学時代
ちょっとしたきっかけで、
仲間はずれや陰口、
口論なんかがあったなぁと記憶しています。

わたしはというと、怒ってても
「眠たいの?」と言われるほど
ぬぼーっとした、
ぼーちゃん(クレヨンしんちゃん)みたいな
ケンカとは無縁なタイプではありました。
それでも、喧嘩に巻き込まれたり、
ちょっとした仲間はずれにあったりもしました。

中2頃からだったでしょうか。
「おなかがいたい」といって
よく保健室にいく
ようになりました。

どのくらいの頻度で行っていたかは
覚えていませんが、
1限分くらいの時間をベッドで
寝かせてもらって、
おなかがなおったら、
教室に戻っていました。
(当時は知らなかったのですが、
保健室って1時間など利用時間が決まっているんですね…)


「保健室」=こころの休息場所

教室とはちがう
静かな時間が流れていて
家のふとんとはちがう
パリッとした真っ白なシーツ
冬になると湯たんぽがふとんを温めてくれている

ふとんにはいると、
ほぉっとほぐれて、目をつむる
いつ行っても、保健室の先生は
一度も「またおなかいたいの」とは言わなくて、
そろそろ「○限終わるよー」と声はかけるけど
「教室にいきなさい」は言わなかった。

当時は、「おなかがいたくなりやすい」
体質なのだと思っていました。
でも、いまふりかえれば
「あの頃のわたしは”教室”にいたくなかったんだな」と思うのです。

学校は楽しいけれど、時々感じた
”教室”にいるときの、居心地の悪さ。
居場所があるのに、ない感じ。
”教室”から逃げ出したい
でも逃げられない閉塞感。

そういうストレスが、
からだにあらわれていたのかもしれません。
「保健室」にいくことは、
わたしにとって、また”教室”でがんばるための
こころの休息時間だったのです。

保健室にもよくいっていましたが、
在校中は、図書委員会にも所属していて
図書室にもよくいて、
司書の先生と仲良しでした。
これもまた、”教室”ではない場所を、
無意識に探していたのかもしれません。

大人になっても「保健室」みたいな場所があってもいい

なんで最近この「保健室」を
思い出すようになったかというと
「逃げられない閉塞感」を時折感じるようになったからです。

「娘」「妻」「ママ」「会社員」
気がついたらたくさんの役割をもっていて
どれも大切で、無責任なことはできない。

でもたまに「わたし」でいたいなぁと思う時があるのです。
大げさかもしれませんが、
「わたし」が「わたし」を取り戻すみたいな
そんな時間があってもいいんじゃないかと。

あの「保健室」のふとんにはいったときの
ほぉっとほぐれるような場所が、
大人になってもあったらいいのに
と思うのでした。

「いいのに」と思うだけじゃなくて
いつかそういう場所を作れる人になりたいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。


🌷週1ペースでnote更新しています🌷
2女のワーママです。
育休期間中に、キャリアコンサルタント・コーチングなどの学びを通して
モヤモヤした感情をそのままにせず、言語化することで
前に進むチカラがわいてくる
ことを実感してきました!

モヤっとした出来事だったり、失敗談だったり、
取り繕わないで、ありのままで書いています。
ひいては、この発信で
どこかのママやパパの笑顔”につながったらいいな
という想いで発信しています。

よかったら、フォローしていただけると嬉しいです🌼

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?