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キムジャン

2023.11.26.

今日はいい風呂の日、といいたいところなのだけれど、それよりも楽しみにしていたキムジャンの日!

世宗学堂の文化講座で、新大久保の料理教室でキムチ作り=キムジャンの講座があり、行ってきました。

キムジャンのイメージ。

本場韓国では、町や家族ごとに実施日を決めて、総出で大量のキムチを作るのだそう。
日本でいうと、東北の芋煮、北海道のちゃんちゃん焼き、和歌山のカレー的な扱いだろうか。カレーは違うか。

愛の不時着でも、キムジャンのシーンが出てくるし、韓国・北朝鮮の方々にとって、キムチの何たるかを知りたい好奇心にあらがえず、参加してみた。

場所は、東京は新大久保の、しがない韓国料理店の横のセミナールーム。しがない、って失礼だな!
今回は、韓国文化院世宗学堂の生徒のみという催し。

若干講師の先生のプロフィール紹介が長かったのに唖然としながら、他の人たちが「すごーい」といっていたので、私も「もう少し手短にお願いします」といいたい気持ちを抑えつつ、有難くお話を伺う。
先生の最初のあいさつで、お土産にポッサムもいただける、ということが分かったことも手伝って、心象を悪くしないためにも黙っていましょう。

今日のレシピ。

白菜・大根・にんじん・ニラ・ネギ・ニンニク・生姜までは、イメージできるのだけれど、玉ねぎ・りんご・梨・セリ・牡蠣・えび・イカ・海藻まで入ってるんだ!
先生に、「牡蠣は絶対に抜けませんか?」と小声でいったら「甲殻アレルギーですか?」と聞かれ「好き嫌いです」と返したら、牡蠣が直後にインしました。きっと牡蠣の濃厚さがポイントなのだろうと、ぐっとこらえる。

こちらはペースト状のヤンニョン。

昨日から唐辛子粉・塩辛・塩・餅米・ハチミツなどを仕込んであるペーストに、切ったセリやニラ、細かく刻んだ牡蠣などの材料を混ぜていく。

ペーストに野菜や牡蠣などの材料をぶっこむ。

赤いペーストに緑の色が生えてきれい。

大きなお玉で、ぐわんぐわんと混ぜていく。
今回の参加者、25名のうち、男性はたった一名。その方は第三者視点ではおじいさんなのだけれど、先生から「おっぱ」と呼ばれて、力仕事をさせられていた。
その後、「混ぜてみたい人!」と聞かれたので、久しぶりに自信を持って挙手して混ぜさせていただく。
最初はかなり重いというか混ぜにくいのだけれど、だんだん馴染んでいくと混ぜやすく、さらに水飴が投入されると一気にまとまりやすくなった。

キムチは、ヤンニョンに漬けたもの
全般のことを指すそうだけれど、
今日は代表的な白菜キムチ!

こちらの白菜は、埼玉の高麗神社の近くで栽培されたという、韓国の白菜の種で作られた白菜。
先生いわく、日韓の白菜の違いは、韓国産は小ぶりでギュッと身が詰まっていて、水分少なめ、甘めとのこと。
これ自体にも一言物申したかったが、やはりポッサムの心象のため、黙っておく。
上記の写真は、既に塩漬けされた白菜で、水分が少し抜かれている模様。

実は、日本でも漬物を漬けたことがないので、ほぼはじめての漬物体験。
作ったばかりのヤンニョンを、一人ひとり白菜半株に丁寧に塗る作業に入ります。

半株の白菜。
意外と小ぶり。

先生いわく、白菜は緑の部分が多い方が美味しいのだそう。ラッキー池田並みに、緑が多めでうれしい!これも、心象がいいお陰かも知れない。

先ずは先生のお手本から。

白菜の一枚一枚、表と裏の両方に練りこんでいく。
すぐ食べるものは、ヤンニョン多め、しばらく先に食べるものは塩分を多めにヤンニョン少なめなど、食べる時期を考えて作っているんだね。一気に作る都合もあるのでしょう、生活の知恵だね。

ではいざ!塗りましょう。

白菜を持ち上げながら、一枚一枚塗り込む作業。
これは手袋をして正解だね。しっかり塗り込むと、白い部分がなくなって、味がきっと滲みこむのでしょう。

白菜の長い部分をくるりと巻き込んで、
完成!

うまくまとめられたこともあり、おせっかい魂に火がつき、周りの人たちのお手伝いもして、ぐんぐん心象を上げていく。
二時間のレッスンで、美味しいキムチが出来ました!

先生曰く、2013年にユネスコで無形文化遺産として登録されて以降、世界でキムジャンが人気だそう。
軍隊でも、大企業のCSR活動でも、実施され、11月22日はキムジャンの日なんだそう。大きな規模では、500人規模にも上るそう。赤十字の活動にも似ているのかな、愛のおすそ分け、がキーワードだそうで、愛情をこめて作るのが、キムチなんだね。
この時期は、韓国でも寒く、11月~12月にかけて、同じようにみんなが作っていると考えると面白い。その影響もあって、白菜などの物価が高いのも仕方がないのかもしれないね。

余ったヤンニョンに胡麻とご飯を入れて、
なんていう料理なんでしょう。
これもめちゃくちゃ美味しい!
余った白菜をチヂミにして、
こちらもみんなで摘まむ。
塩漬けにしてあるからか、これも最の高!
サービスショット。

キムチを食べるだけでなく、キムチにまつわる文化も知ることができて、とても有意義な1日でした。さらにいうと、世宗学堂の同じクラスの14人とは、やっと数人、一緒に返ったりする仲間もできて楽しくなってきたのだけれど、他のクラスの人とは交流がなかったので、色々なレベル・クラスで学ぶ方々に会えたのも、大きな励みになった。
私自身はレベル2だけど、レベル5や8の方とおしゃべりしたり、どのくらい話せるか様子がわかったのも、モチベーションアップになった。

高校時代のバイト先のエプロンで参加。

後日談だけれど、レベル5の方と仲良くなれたのは、このエプロンのおかげ。
品のいいマダム的な方に、「あれ?ニュー・クイック?」と聞かれて「よく気づいていただきました!かれこれだいぶ前に、デパ地下の精肉店でバイトしてましてね、今でも軽量が得意なんですよ、ははは」なんつって、身の上話を披露。特技までは言わなくてもよかったのではないか・・。
ちなみにその方は、3年くらいパーソナルレッスンを受けていたそうで、会話は聞き取りやすい人ばかりじゃだめだと思って、この秋から学堂に入ったのだそう。
レベル8まではいかなくとも、4か5くらいまでは通いたいと思っていたので、いいお話が聞けて良かった。

ちなみに、ずっと気にしていたお土産のポッサムも、二人で食べても十分な量!
これで500円の参加費とは。夕飯も助かったね!
来年はキムジャン目的で韓国旅行もいいなあ。

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