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新型コロナウィルスで地方でもリモートワーク普及(後編)

中編の続きです。

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栃木県に衝撃走る

昨夜(2020/3/5)、福田知事が緊急会見を開き、栃木県で2例目の新型コロナウイルスへの感染確認が公表されました。感染判明した女性の勤務先が、地元の人なら誰でも知っていて集客力の高い「FKDインターパーク」のロフトということで地元では激震が走っています。

当店舗の宇都宮インターパークロフト店の従業員1名が、新型コロナウイルス感染症の検査の結果、陽性であることが確認されました。本日、所轄宇都宮市保健所ご担当が来店、疫学的な調査を行っております。この状況を受けまして、本日より当面の期間、臨時休業をさせて頂きます。今後お客様と従業員の安全を最優先にし、宇都宮市との協議のもとに調査への協力及び同店の営業再開について対応してまいります。なお、2月25日(火)に宇都宮インターパークロフトへご来店いただきましたお客さまで症状のある方は、お住まいの管轄の相談窓口へご連絡ご相談ください。※2月25日(火)が当該従業員の勤務日となります。
当社は引き続き、政府・行政機関の指導を頂きながら、従業員手洗い・アルコール消毒の励行及びマスク着用などの感染症予防の取組みを強化してまいります。お客様にはご不便をおかけしますが、何卒、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。2020年3月6日 株式会社ロフト

(ロフトHPより引用)

ロフト店は当面閉鎖、FKDインターパーク店全体については消毒作業が終わり次第、営業を再開するという。6日は終日休業に決まった。

我が家でも職場でもクライアントでも、この話で持ちきりとなり、もはや対岸の火事では済まされない事態になってきました。UI志援コンサルティングでは、クライアントのバックアップはもちろんのこと、冷静な現状把握が必要と判断し、今週メルマガ登録の方に向け緊急アンケートを実施しました。

経営コンサルティング会社として

クライアントのみらず、私たちができる貢献として、経営者のみなさまに、適切なタイミングで適切な情報を届け、適切なご判断いただくことが最善と判断し、今週は毎日noteを更新しています。

今一度、中編で述べた一次情報の重要性、最新の専門家会議の見解をもとに記したいと思います。現時点で専門家会議の最新見解は今週月曜(3/2)に発表されています。

まだ読まれていない方は、ぜひ目を通すことをおすすめします。

私なりの3/2専門家会議まとめ

○この一両日で明らかになったこと

(1)症状の軽い人からの感染拡大:症状の軽い人も、気がつかないうちに、感染拡大に重要な役割を果たしてしまっていると考えられる。
(2)一定条件を満たす場所からの感染拡大:屋内の閉鎖的な空間で、人と人とが至近距離で、一定時間以上交わることによって、患者集団(クラスター)が発生する可能性が示唆される。
(3)重症化する患者さんについて:感染が確認された症状のある人の約80%が軽症、14%が重症、6%が重篤。しかし、重症化した人も、約半数は回復。

○全国の若者の皆さんへのお願い

10代、20代、30代の皆さん。若者世代は、新型コロナウイルス感染による重症化リスクは低いです。でも、このウイルスの特徴のせいで、こうした症状の軽い人が、重症化するリスクの高い人に感染を広めてしまう可能性があります。皆さんが、人が集まる風通しが悪い場所を避けるだけで、多くの人々の重症化を食い止め、命を救えます。

今回、栃木県で感染が確認された方は、30代女性で2月下旬に複数の感染者が確認されている大阪のライブハウスに出向いたと発表がありました。まさに専門家会議が指摘した通りの状況です。だんだん対象物が見えてきました。

行動パターンの見直しを

今週月曜の専門家会議を受け、当社では、厚生労働省がアップデートした以下黄色のポスターを掲示し、クライアントの皆様にも提供を開始しました。最新のポスターにはこう書かれています。

・閉鎖空間の食事会をしない(飲み会・立食パーティ・懇親会)
・行動パターンを見直そう


ダウンロードはこちらから(厚生労働省HP)

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000602324.pdf

症状のない人も、それぞれが一日の行動パターンを見直し、対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離)が、会話などで一定時間以上続き、多くの人々との間で交わされるような環境に行くことをできる限り、回避して下さい。(引用:2月24日専門家会議の見解から)

当社のクライアントでも、ホテル始め甚大な経済損失が発生し、私も毎日のように打ち合わせを重ねています。今は世界の緊急事態。日本全体の緊急事態。売上損失は痛いものの、一日でも早く感染拡大を収束させることが本筋と確認し合い今日に至っています。

今回は、震災時のような自粛ムードと質が違うと思います。

もう少しの間、私たち一人ひとりが冷静になり、いつもの行動パターンを見直すことが問われているのだと思います(全体最適>部分最適)。例えば、それはお酒が好きな方はもうしばらく家で飲むことなのでしょう。ライブが好きな方は自宅で音楽を楽しむことなのでしょう。週末にショッピングセンターで時間を潰すことよりも家でアパレルD2Cや食品サブスクを能動的に消費することなのでしょう。こういう時だからこそ、家でゆっくり家族と過ごしたり、本を読むのも良いと思います。固定観念を捨ててYouTubeやnoteで新しい世界を知るのも楽しいと思います。

今回行動パターンを変えた人は、新しい価値を発見し創造することになるのだと思います。それは、震災を契機に人生を変えた人がいるように。

私は、今もリモートワーク中で自宅で書いていますが、先週に続き、明日は家で子供と絵本でも読みながらゆっくり過ごします。そして、日曜はもう一つの仕事、農業に精を出し汗をかこうと思います。

リモートワークからリモートライフへ

リモートワークの真髄は、家で稼げる、食べられる、生きられる環境を創造することなのだと思います。恐らく多くの人が、一つの会社の仕事を家で行うこと。ウチは○○業だからテレワーク難しい。といった固定観念にとらわれていると思っています(働く側の社畜や就社という先入観。経営者側の○○業だけに絞り多角化が怖いという先入観)。

今回を契機に行動や思考パターンを変えた人は、家や家庭、身近な地域を生産的・創造的にする行為にたどり着くことになっていくのでしょう。

家にいる時間が増えると、副業・複業の価値に気づく方も増えると思います。会社やハコに縛られない自分の人生の価値に気づく方、人生に発見される方が増えると思います。家族の大切さに気づく方もいれば、孤独を感じる方もいると思います。震災時も東京→地方に人々の意識が傾いたように、リモートワークとは、東京(中心)から離れた地方(周縁)で実践することに価値があるのだと思います。

通信環境が高速安定化する5G元年と言われる2020年の意義はここにあるのだと思います。今回を契機に、リモート医療、リモート営業、リモート飲み会、リモート家族、リモート帰省、・・リモートライフ(スマートライフ)が始まるのだと思います。私は兼業農家のアップデート(人生の多角化・経営の多角化)チャレンジを続けます。

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