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参加レポート|スマートシティフェスタ 2023|「なるほど!」とさせて、「なるほど〜」をもらえたイベントだった

みなさん、こんにちは。ONTELOPE(オンテロープ)代表の澤田です。
 
「スマートシティフェスタ」は、東京・西新宿で最先端のテクノロジーを体験できるイベントで、2023年10月13日(金)〜15日(日)に行われました。私たちONTELOPEは、最終日の15日に株式会社シー・エヌ・エスとコラボし、対談やデモンストレーションをさせていただきました。大変興味深いイベントでしたので、レポートさせていただきます。


東京都主催のスマートシティフェスタとは

スマートシティフェスタは、東京都デジタルサービス局が主催するイベントで、デジタル技術とコラボしたステージや、25以上のスマートサービス体験コンテンツなど、スマートなテクノロジーとの出合いがあり、今を超える体験ができます。
 
VR体験やモビリティロボット、AIを用いた運動能力測定などさまざまなスマートサービスが披露され、多くの来場者が訪れました。
 
その中でONTELOPEは、イベント、インタラクティブデザイン、グラフィックデザイン、Web、映像製作、アプリ開発など、独自のネットワークを活用してさまざまなプロデュースを行うクリエイティブカンパニーである「株式会社シー・エヌ・エス」(以下、シー・エヌ・エス)さんにお声がけいただき、対談や音が目でわかるプロダクトのデモ展示をさせていただきました。

シー・エヌ・エス 牧村さんとの対談

はじめに、シー・エヌ・エスのプロデューサーである牧村 正嗣さんとの対談模様をご紹介いたします。牧村さんは、「聞こえない・聞こえにくい」世界を擬似体験できる『Deaf VR』(デフ・ヴイアール)というプログラムコンテンツを開発された方です。
 
1時間ほど行われた対談では、ONTELOPEについてプレゼンしたのち、牧村さん×澤田のガチトークが繰り広げられました。

左がシー・エヌ・エスの牧村さん

対談の中で特に印象に残っていることは、
 
・ONTELOPEのマネタイズをどうしていくのか?
・社会課題に取り組む未来について
 
という牧村さんからの直球のご質問です。
 
ONTELOPEは、聞こえの困りごとを解決することを第一主義としている会社です。また、このような社会課題をなんとかしたいと思っている人は少なからず社会に存在していますので、そういった方々や組織と共に助走をつけ、事業成長を主目的とするのではなく、社会課題解決を主目的とするという軸をぶらさずに一手一手を選択していくという話しを赤裸々にさせていただきました。
 
そのためには、目的達成に向けて多くの人たちとつながり、聞こえの困りごとや、なかなか気づかれない社会構造の隙間を共有する必要があります。牧村さんご自身もそのようなことに気づき、Deaf VRの取り組みをされているので、対談は大いに盛り上がりました。

対談のダイジェスト動画は以下よりご覧ください。

Deaf VRの体験

Deaf VRとは、専用のVRゴーグルを装着し、視覚・聴覚と身体性をハックすることで、聞こえの困りごとの擬似体験をするコンテンツです。ろう者・難聴者が、日常のさまざまなシーンでどのような聞こえやコミュニケーションの状態にあるのか、身をもって感じることができます。もちろん以前からDeaf VRを知ってはいましたが、今回初めて体験させていただきました。

世の中には、どれだけ言葉で説明しても正確には伝えられないこと(例えば、自転車の乗り方とか泳ぎ方、音楽の感じなど)があります。聞こえの困りごともその1つです。Deaf VRは、言語を超えた感覚を体験できますので、体験者は「聞こえない・聞こえにくいってこういうことなのか!」という驚きと共に、感覚の世界が広がるのを感じることができます。
 
牧村さんは、聞こえの困りごとにとても詳しく、さらにコンテンツづくりのプロフェッショナルですので、大変クオリティの高い体験をさせていただくことができました。Deaf VRは、ぜひ多くの方に体験していただきたいです。

音が目でわかるプロダクトのデモンストレーション

対談後はシー・エヌ・エスさんのブースの一角で、ONTELOPEのデモンストレーションをさせていただきました。最先端のテクノロジーに興味がある人だけではなく、補聴器メーカー、ろう・難聴関係のインフルエンサーの方々、東京都デジタルサービス局のご担当者、ろう者・難聴者など、多くの方に音が目でわかるプロダクトのデモをご体験いただき、大変ご好評いただきました。
 
実は、音が目でわかるプロダクトが、年配のろう者の方にも受け入れられるか少し心配していたのですが、今回、何人かの該当の方に体験いただいたところ、高評価をいただくことができましたので安心いたしました。
 
また、ONTELOPEのプロダクトデモの体験と合わせて、音が聞こえない状態でボードゲームを行う聴者用の体験デモを用意しました。ご家族や友達同士など何組か体験されていきましたが、聞こえない人が1人いるだけで、参加者全員の振る舞いが変化し、さらに時間と共に、聞こえない人に対応して参加者の行動が変わっていく様子が大変興味深かったです。

参加者は身をもって「聞こえないとはどういうことか」、ゲームを楽しみながら感じることができたのではないでしょうか。
 
音が目でわかるプロダクトのデモ動画は以下よりご覧ください。

はじめて知る、はじめて触れるってイイ

今回のイベントは、テクノロジーに興味がある、聴覚障害がある、新宿に遊びに来たらたまたまイベントをやっていたので立ち寄ったなど、さまざまな人が来場されました。
 
どんな理由で来場したとしても、実際に体験した人たちは、そのプロダクトやサービスを認知し、ちょっとした気づきを得たかもしれません。「百聞は一見にしかず」「打たぬ鐘は鳴らぬ」といいますが、リアル(現実)にモノや人とコミュニケーションすることで生まれる“なにか”はあると思っています。
 
最後に、「現実とはなんだと思いますか?」と牧村さんに質問した際の回答が心に残っていたので記します。

“現実とは、自分で自分を認識するのではなく、相手が認識したことが現実である”


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ONTELOPEのメンバーの素顔 #1
ONTELOPEのメンバーの素顔 #2