温泉マイスターおすすめの温泉 田の湯温泉
別府市営温泉シリーズNo.6 田の湯温泉
温泉マイスター 湯浅 満（ゆあさみちる）
初めて降り立った街は、これぞ！温泉郷たる姿で、出迎えの湯気を立ち上げてくれていた。
ご縁をいただき暮らし始めた街、別府。
来た当時は こんなにも温泉に魅了され、虜になるとは思ってもいなかった。
【季節と、桶と、暮らし】
秋の虫たちが鳴き始めた秋の夕暮れ
桶を片手にゆっくりと歩く人達。
鶴見おろしが連れてきた光る粉雪が舞う冬の朝
桶を抱いて早足で行く人達。
向こうにはっきり四国を眺め、春涛を感じる春の午後
桶を置いてお話に花を咲かせる人達。
今日の最高気温を気にかけながら洗濯物を干した夏の白昼
桶と日傘のセットで歩く人達。
これが別府に住む人達の毎日の[暮らし]のひとコマである。
是非、街で桶を持つ人達の姿を見かけたら、遠くからこっそり追ってみて欲しい。
そこには、必ず素朴で個性豊かな[暮らし]溢れる温泉が湧いている。
素朴で個性豊かな[暮らし]溢れる温泉と言えば…
私の中では、田の湯温泉をオススメしたい。
田の湯温泉｜別府市
別府駅から1番近い白壁の市営温泉である。
源泉かけ流しで、泉質は炭酸水素塩泉。
湯量も豊富で、温度も高め！（皆さんに一声かけてから、お水を足して冷ましも、もちろんOK）
温泉マイスターの検定に向けて勉強を始めてから、とても興味を持つようになったのが浴槽縁や浴室の床などに付着した温泉沈殿物（温泉析出物）の存在である。
目で見て分かる温泉成分であることを学んでからというもの、田の湯温泉の浴槽の縁が大好きになった。
特に美しいのは、浴槽に熱いお湯がボコボコと入ってくる場所の縁である。
お湯の温度低下により固まって、美しい色合いと滑らかさが出ている。
スケールや、湯垢などと呼ばれてしまう厄介物ではあるものの
自然の恵みである温泉の力強さを間近で観れるのは実に面白い！！！（そして有難い！）
是非、湯に浸かりながらフォーカスしてみてほしい！
今日も新しいお湯が湯船に入る。
明るい挨拶が飛び交い、各々の風呂ルーティンをこなしながらリラックスタイムを過ごす場所。
湯屋、田の湯温泉。
【ひとこと】
湯やっぱ〜♪湯やっぱ〜♪♪湯やっぱ〜♪♪♪やっぱ風呂だね〜♨︎♪
どんな日も温泉に入れば良い日になるよぉ！！
著者のSNS
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