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温泉マイスターおすすめの温泉 永石温泉

別府市営温泉シリーズNo.7 永石温泉(なげしおんせん)

「永石」の名の由来は諸説ありますが、
『伝説によれば、弘法大師が西国巡錫の際に、日照り続きのこの地を訪れ、一杯の水を所望したところ、老婆が水を恵んでくれた。その老婆に感謝し、空に投石をすると、落ちた場所より湯水が湧き出したことから「投石(なげいし)の湯」とよばれ、後に「永石の湯」となった』 「別府ふるさとガイド」

現在の現在の永石温泉 は平成3年に建てられ、建物の横には中国烟台市の石で作った湯あがり空間(ポケットパーク)もあります。


ポケットパーク側から見た永石温泉 撮影:海心堂

明治26年に設置された警察署(速見郡別府分署)が昭和4年に浜町に移転することになり、公共の施設にとしたいが市には購入する資金がない、そこで地元の有力者である荒金作八、藤澤徳三、河村観三、平井伊三郎が共同購入した。温泉を含む公共施設をということで温泉を突いてみると素晴らしい温泉がでた。いろいろ思案している間に時が経っていった。ある日の朝、一晩のうちにバラックの温泉場が建っていた。地元の人たちが早く自分たちの温泉を作ってくれという声にできなければ自分で作ると田沢周平が所有者に無断で作ってしまった。市民のために素晴らしい温泉を作ろうと考えていた4名は困ってしまし、別府市に普通の温泉でいいから市の力で作って欲しいと土地を寄付し「永石温泉」が誕生しました。

この経緯から「永石温泉」は「一夜温泉」と呼ばれることがあり、
昭和7年に建てられ「永石温泉」の記念写真には「一夜温泉初浴式」と記載されています。

旅手帖beppuから

※荒金作八氏は市会議員で、別府市の名誉市民第1号の荒金啓治(元別府市長)の父

荒金啓治所有

泉質は「単純泉」ですが、あと少し溶存物質が多ければ「ナトリウム・マグナシュウム-炭酸水素・塩化物泉」になるとことです。
地下式の浴室で無色透明な温泉に浸かって高い天井を眺めながらゆっくりしたいところですが、別府のジモ泉の特徴ともいえる高温で長くは入っていられません。

温泉分析書 のデータは貯湯槽で北と南の2ヶ所の泉源を混合しています。
個別の泉源の泉質推移は「せーので測ろう!別府市全域温泉一斉調査」の 時系列グラフで見ることができます。


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