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温泉マイスターおすすめの温泉

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温泉マイスターが全国のおすすめの温泉を紹介します。
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マイスターおすすめの温泉 不老泉

マイスターおすすめの温泉 不老泉

別府市営温泉シリーズ  不老泉の入湯記 
                   シニア・マイスター 甲斐心也

ここはお昼時でも7~8人の入浴者があり、それぞれのスタイルで入浴を楽しんでいた。湯はわずかに色づきがあり、それ以外の特徴はないが、自家源泉が掛け流しで使われている。浴室の換気が不十分で湯気が籠っていて、管理に再考の余地がありそうだ。
「懐かしの別府ものがたり」に昭和天皇がここで入浴された

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マイスターおすすめの温泉 竹瓦温泉

マイスターおすすめの温泉 竹瓦温泉

別府市営温泉シリーズ 竹瓦温泉の入湯記
                  シニア・マイスター 甲斐心也

 江戸時代の別府は幕府の天領で、そこかしこの海岸で自然湧出の湯が湧き出す鄙びた漁村で、砂浜でイリコを干す様が見られました。海岸近くでは生姜が盛んに栽培されていたという事です。

 別府が大温泉地となるきっかけは、明治4年に別府港が開港したことです。関西と結ぶ大阪開商社汽船の「益丸」が明治6(

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マイスターおすすめの温泉 鉄輪むし湯

マイスターおすすめの温泉 鉄輪むし湯

別府市営温泉シリーズ 鉄輪むし湯の入湯記
                   シニア・マイスター 甲斐心也

 ポカポカと温かい日曜日、3連休の中日に、こちらを訪れました。
 むし湯の始まりは、鎌倉時代にここを訪れた時宗の開祖一遍上人が、法力によって温泉地獄を鎮めましたが、最後まで鎮められなかった地獄を「むし湯」として拓いたと言われています。
 一遍は四国の道後温泉近くの豪族河野家の生まれで、温

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マイスターおすすめの温泉 芝居の湯

マイスターおすすめの温泉 芝居の湯

別府市営温泉シリーズ 芝居の湯」の入湯記録
                  シニア・マイスター 甲斐心也

 ここの正式名称は「別府市コミュニティーセンター」といい、「市民や観光客が自由に集い、交流を深めることのできる新しいタイプの多目的公民館として平成7年オープンしました。江戸文化の雰囲気漂う木造建築の多目的ホールとなっており、電動式回り舞台や観客席は取り外し可能な枡席が設けられた、近世の伝

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マイスターおすすめの温泉  「文化の湯」

マイスターおすすめの温泉 「文化の湯」

別府市営温泉シリーズ 別府温泉「文化の湯」

             シニア・マイスター 西村なぎさ・スーザン

 無色透明から、白濁の湯、幻想的な濁りの青湯、強烈な赤の血の池地獄、泥湯の灰色等、様々な色に湧く別府八湯の温泉。その中でも表立ったことのない存在でありながら、本物の温泉ツウが静かに通う、実は別府温泉を特徴付ける極上の湯の一種である「黄金色の湯」があることをご存知だろうか。


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温泉マイスターおすすめの温泉 永石温泉

温泉マイスターおすすめの温泉 永石温泉

別府市営温泉シリーズNo.7 永石温泉(なげしおんせん)

「永石」の名の由来は諸説ありますが、
『伝説によれば、弘法大師が西国巡錫の際に、日照り続きのこの地を訪れ、一杯の水を所望したところ、老婆が水を恵んでくれた。その老婆に感謝し、空に投石をすると、落ちた場所より湯水が湧き出したことから「投石(なげいし)の湯」とよばれ、後に「永石の湯」となった』 「別府ふるさとガイド」

現在の現在の永石温泉 

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温泉マイスターおすすめの温泉 由布の宿 ほたる

温泉マイスターおすすめの温泉 由布の宿 ほたる

別府市在住の温泉マイスターの高野美和です。

東京から来た仕事仲間(旅行関係者)と2人で令和5年1月31日に訪問した「由布の宿 ほたる」をご紹介いたします。
当日は10年に一度の寒波到来の数日後だったこともあり、自分の軽自動車で行けるかどうか心配でしたが、別府から高速道路をそろそろと50kmで走り、なんとか無事に到着することができました。湯布院 I.C. の 出口を右折し、少し下ったところの左側に

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温泉マイスターおすすめの温泉 田の湯温泉

温泉マイスターおすすめの温泉 田の湯温泉

 別府市営温泉シリーズNo.6 田の湯温泉
               温泉マイスター 湯浅 満(ゆあさみちる)

初めて降り立った街は、これぞ!温泉郷たる姿で、出迎えの湯気を立ち上げてくれていた。

ご縁をいただき暮らし始めた街、別府。

来た当時は こんなにも温泉に魅了され、虜になるとは思ってもいなかった。

【季節と、桶と、暮らし】

秋の虫たちが鳴き始めた秋の夕暮れ

桶を片手にゆっくり

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温泉マイスターおすすめの温泉 すすきの天然温泉 湯香郷

温泉マイスターおすすめの温泉 すすきの天然温泉 湯香郷

別府市在住の温泉マイスターの高野美和です。

令和5年2月8日~11日に、3年ぶりに開催された札幌市雪まつりへ旅しました。
4日の旅程のうち1日予定が空いたので、札幌市内の滞在ホテルから近い場所の天然温泉をWEBで調べたところ鴨々川温泉の「」を見つけました。前日の午後から札幌近郊は大雪で交通事情が悪く、郊外の自然豊かな温泉はあきらめて近場の温泉に行くことにしました。

鴨々川温泉 読み仮名は「かも

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温泉マイスターおすすめの温泉 地獄温泉「青風荘.」

温泉マイスターおすすめの温泉 地獄温泉「青風荘.」

熊本県天草市在住の温泉マイスター土黒(ひじくろ)です。
今回は、若いころから何回もお世話になり、熊本地震から見事に復活された熊本県南阿蘇村にある地獄温泉「青風荘.」をご紹介致します。

【地獄温泉「青風荘.」の歴史】
200年を超える昔から愛されてきた地獄温泉は、江戸時代から湯治場として栄え、阿蘇五岳烏帽子岳の中腹で文化元年(1803年)開湯の地獄温泉を守る老舗の一軒宿。
2016年の熊本地震とそ

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温泉マイスターおすすめの温泉 浜脇温泉

温泉マイスターおすすめの温泉 浜脇温泉

別府市営温泉シリーズNo.5 浜脇温泉
                     温泉マイスター 久米迪子

今回は、市営温泉のおすすめの湯として、「浜脇温泉&湯都ピア浜脇」をご紹介いたします。

【浜脇温泉の歴史】
「浜脇温泉」は、鉄輪と同じく別府温泉発祥の地と呼ばれています。
浜から温泉が湧き出る様子から、“浜わき(脇)”の地名が生まれたそうです。また、浜脇温泉は、別府八湯の中で、最も古い温泉

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温泉マイスターおすすめの温泉 熱の湯

温泉マイスターおすすめの温泉 熱の湯

別府市営温泉シリーズNo.4 「熱の湯」
                   シニアマイスター 若松君子

 熱の湯は、別府市で唯一の無料の市営温泉だ。鉄輪断層の”麓“に建っている。現在の建物は、1977年(昭和52)に改築された。2階は公民館になっている。

別府の多くの”ジモ泉“(共同浴場)と同じく、脱衣場と浴室の区別はない。無料であっても、浴槽も洗い場も立派なタイル貼りで、結構広い。しかも

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温泉マイスターおすすめの温泉 堀田温泉

温泉マイスターおすすめの温泉 堀田温泉

別府市営温泉シリーズNo.3 ~堀田温泉~
                 温泉シニア・マイスター 甲斐心也

今回は温泉シニア・マイスターの甲斐が、別府市営温泉の堀田温泉をご紹介します。
 
 堀田温泉は別府扇状地の南を限る朝見川断層の最上流部にあたり、北の明礬温泉と共に一大地熱地帯となっています。しかし、水の供給源が乏しいため、温泉が噴気となって放出され、温泉水としての湧出量はごく限られてい

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温泉マイスターおすすめの温泉 海門寺温泉

温泉マイスターおすすめの温泉 海門寺温泉

別府市営温泉シリーズNo.2 ~海門寺温泉と海門寺界隈の歴史的背景~

                別府大学 文学部 史学・文化財学科
                 日本史・アーカイブズコース
                 アーキビスト養成課程 4年
                e-温泉マイスター    円城寺健悠

 今回は「海門寺温泉」について歴史的な背景を中心に紹介していく。

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