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温泉療法とは?

温泉療法 Balneotherapy とは?

温泉療法は、地下の天然産物である温泉水、天然ガスや泥状物質などのほか、温泉地の気候要素なども含めて医療や休養に利用することです。

その中でも、
①狭義の温泉療法
 ⇒温泉病院などで医師の管理下で、医療として行う慢性疾患の治療やリハビリテーションといった医療保険が適用される温泉療法
②温泉ウェルネス Balneowellness
 ⇒温泉を健康づくり、病気予防・保養に活用する温泉療法
に分けています。

①の狭義の温泉療法では、ある期間、温泉地に滞在し、温泉浴が中心になります。しかし、同時に、各種の水治療法、マッサージや温熱療法のような理学療法、温泉プールでの水中運動や屋外での運動・スポーツなどの運動、食事療法、心理療法なども取り入れた複合療法がおこなわれるのが基本です。

②の温泉ウェルネスは、自己負担で楽しみながら無理なく行うことができ、しかもその両方には、原則的に現代医学的な裏付けがあることが必要です。


温泉療法の目的

温泉療法の目的は以下の通りで、

予防医学的に
1) 生活習慣のリスクファクター(危険因子)を除き、予防法を体得する
2) 積極的健康づくりの方法を教育・指導・体験する
3) 疾患の早期発見と早期治療を行う

リハビリテーションでは
1) 体への運動負荷に対する適応能力を高める
2) 精神的な適応能力を高める
3) 仕事、家庭など社会的ストレスより解放させる

慢性疾患に対して
1) 生体の自立対応と防衛能力を改善する
2) 障害機能の改善をはかり、健康機能を増強する
3) 薬剤などによる基礎治療法を最小限にしたり、中止させる
4) 療養機関の長期化を防ぐ
5) 疾患に対する適切な治療法を指導し、訓練する
6) 心身の過緊張や病気による社会的不適合性を防ぐ
7) QOLの向上をはかる

以上のようになります。

基本的なことですが、温泉療法について、観光や旅行とは違う、日本古来から湯治と呼ばれていた曖昧なイメージを払拭するため、今回は明記させていただきました。

これからも、温泉療法医としての目線で様々な温泉をご紹介していきたいと思いますので、また、お立ち寄りください。

本日はご訪問・ご拝読頂き、誠にありがとうございました。
今後とも、よろしくお願い致します。



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