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500万円&100万impのIndeed広告運用でわかった、失敗しないための採用マーケティング【5つのポイント】

WEB戦略オフィスをやってます、小野( @onotomojp)です。

2018年某月から2019年11月時点で、複数のお客様のindeed採用予算のべ500万円〜、100万〜imp(表示回数)を中心に採用支援させていただきました。代理店じゃない小さなオフィスとしては、ありがたい経験をさせて頂きました。

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その中で、
貴重な学びとともに、これからの採用支援の根本的な考え方が変わりましたので、ノウハウ共有&レポーティングとともにnoteデビューしてみます


このnoteから得られるもの

想定読者は、
経営者や採用・人事担当者です。

それ以外の方が見てもちんぷんかんぷんですが、
WEBマーケティング系の人にも気づきがあるかもしれません。

SNSで既に人気になれていて採用に困っていない方は対象外。
逆にSNSを使いこなせていない、その他多くの普通の人や会社のための記事です。

7000字くらいとまぁまぁ長いですが、
得られる情報やノウハウは、

・Indeed無料掲載の実情
・Indeed広告の実情
・Indeed広告の費用対効果
・Indeed掲載は必須、その理由
・Indeed広告のハックの現在とこれから
・採用&WEBマーケティングのこれから
・【重要】とはいえ、Indeed広告が最重要な職種やエリアも割とある
(順不同)

など、Indeed広告の全体イメージが掴め、それを踏まえたうえでの今後の考え方の参考になる内容ですのでぜひお役立てください。

結論:短期ではIndeed広告、中長期ではSNS&動画マーケティングが効果的!

このnoteの結論はこれです。
結論だけ知りたかった方はここまででOK。

逆に、
その根拠を含めて理解を深めたい方は、きっと学びがありますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

また、
上記結論が当てはまらないケース・注意点もありますので、その辺は最後に。

それでは、
5つのポイント解説です。

ポイント1:【自社サイトの募集ページのIndeed対応は必須】無料のIndeed掲載のみでも人は採れる

採用活動の目的は、
もちろん人材の採用ですよね。

この採用難のご時世、
短期で効率的に多くの求職者にリーチする必要があります。

そうなると、
媒体として外せないのが、世界一&日本一の求職者アクセスを誇るIndeed。
(非公開ですが、一般的には大手求人媒体の3倍程度のアクセスなどと言われています。)

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ですので、

★普通の企業において (★の理由は最後の方に出てきます
Indeedなき採用はない

といえるほどです。

Indeed自体のことがよくわからない初心者さんは、下記Indeed公式動画がわかりやすいです。

ちなみにindeedの親会社はリクルートでして、その買収判断はほんと素晴らしかったなと。

本題に戻ります。

間違ってはいけないのは、
サイトのIndeed対策は必須
中長期のIndeed広告はやめた方がいい

です。

大切なのでもう一度、
【無料掲載枠】Indeed対策、自社の採用ページをIndeedへ掲載させるのは必須です。
有料掲載枠のIndeed広告の話と混同してはいけません。

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Indeed広告とは、Indeed検索結果で上位に『スポンサー』として表示される広告です。

無料掲載枠だと検索結果の上位はとれませんが、職種や地域によってはIndeed対策済みの優れた募集ページさえあれば、一ヶ月に数件、勝手に応募が入ってきます。しかしIndeed対策をせずIndeed掲載できていなければその恩恵を受けられません。

難易度の高いGoogleのSEO対策をしても人は採れませんが、Indeed対応ページだけ用意すれば少なくとも、数日に数件の求職者アクセスが流れてきます。これはお得なので必須、自社サイトがIndeed対策できているか・読み込まれているかは、Indeedで自社の会社名検索すると確認できます。

でここからは、
有料掲載枠、Indeed広告のお話です。

上記数字でわかるように、無料掲載枠はスローペースです。たまにいい人がくれば採用しよう!という場合は問題ありません。

なので急がない場合は、広告を無理に出す必要はない。
(職種やエリアによりますが)

逆に、コスパが悪くなっても採用を急ぎたい場合か、
後述するSNSや動画マーケティングをうまく活用できない場合は、短期に多くの求職者アクセスを獲得できる、Indeed広告を検討すべき状況です。

ポイント2:Indeed市場のレッドオーシャン化

WEB広告は1クリックに対する課金がほとんどで、Indeed広告も基本は同じ。

また、競争入札市場なので、ライバルが増えるほどコスパが悪化します。

WEB広告あるあるですが、
広告コスパの基本となるクリック単価は右肩あがりになるため、
中長期的には必ず疲弊・しんどくなる市場構造です。中小企業の広告予算では太刀打ちできなくなります。

中長期的にはしんどくなる媒体に、中長期的に注力するのは良くないので、Indeed広告のみならずWEB広告は、すべてこの考え方が当てはまるかなと思います。

つまり、
中長期的には、広告を使わない戦略で進めないと破綻する。

ですので、
短期でIndeed含めた広告戦略はありですが、中長期では別の戦略が必要。今だと、SNSや動画マーケティングですね。

ちなみに、
執筆時点2019/11/13で、1クリック100〜600円くらい。
職種やエリア、競合状況で変わります。

また、このクリック単価は市場の影響を受け変動するもので、放置してたら高額に。逆に、データ見ながら適切に改善できれば、100円に近づきます。

『Indeed広告代理店なんて、なにもやることないだろー』

などたまに見ますが、
理解が及んでいないか、やっていて説明不足なのかのどちらかです。

なお、クリック単価が高くても採用単価が目標以下であれば、何の問題もありません。

応募率は0.1〜1%。これも高ければ良いというわけではなく採用率と人材の質、採用単価、スピードなど全体のバランスが重要。応募率が低くても膨大なアクセスを安く集められていて採用に繋がっていればOK。でも、バンバン採れても1年離職率50%だとまずいですよね。

このように全体戦略の設計から、現場の広告最適化作業などまで、Indeed広告単体でもやれることは無限にありますし、そこそこ厚い本は書けます。それ以外のネット採用マーケティング全体でいうとそれはもう。。

そんな責任もリソースも重い仕事で、運用者まかせにされるとしんどい…というかおもしろくないので、うちはクライアントと役割分担して進めるプロジェクトが多いです。1チーム、ノーサイドの精神。

ポイント3:Indeedの掲載基準の厳格化、差別化しにくい媒体に

Indeedに掲載する方法は2つ。
ーー
【1】自分で、Indeed自体に登録・入力するやり方
【2】自社の募集ページを技術的にIndeed対応して、読み込ませるやり方
ーー

その他、
マイナビなど採用媒体に出していれば、Indeedに読み込まれるみたいですが、コントロールできない領域なので割愛。

で、
採用率を考えた場合、
ワクワクしないシンプルすぎるIndeedページへの入力【1】よりも、自社ページで工夫が自由にできる【2】の方が応募率が圧倒的に高いはず。

ですので【2】に対応できていない経営者さん、採用担当さんにおかれましては、対応の検討をおすすめします。

で、
【2】の場合、
Indeed掲載時のタイトルをコントロールするテクニックがあって

【車好き必見!】有名自動者ディーラーの提案営業職

みたいに、
魅力的に脚色をして、クリック率を高め広告費を効率的に低減する方法が使えました。

しかもひとつの求人に対して複数の広告文を出して、ABテストで優秀な広告を見つけ出す改善手法など、いろいろにやりようがありました。

良い広告は、高い効果をうむのです。

魅力的な広告はクリック率が高まり、クリック単価が下がる。同時に露出が増え、同じ広告費でも多くの求職者にリーチできる点は、Google広告なんかと同じようなアルゴリズム・考え方だと思います。

ところがこの
テクニック、、

Indeed本体の審査基準の厳格化により、ここ1〜2ヶ月くらいで使えなくなりました。

新規でIndeed掲載したサイトは完全NG。もともと掲載していたサイトも、いつ審査の目が入るか、時間の問題なのだそう。

『職種以外の文言はNG』

とのことですので、
○○必見!とか、
未経験者募集!とか
どんずばターゲットに刺すための魅力的なキャッチフレーズは使えなくなりました。広告屋さん涙目です。

『自動車ディーラーの営業』

こんなんじゃ、
クリックしたくありませんよね…

とはいえ、
新たなハックもありますが、長くなるので今回は割愛。コメントなど頂いたらできるだけお応えしたいですが、裏技的な手法なので大声でいいにくいところもあります。。
(勤務地の周辺市町村対策などなど)

そして、
この強引にハックしないといけない状況は、Indeed本体が目指す方向と一致しません。

そういうやり方は長く続かないので、やはり、Indeed広告は使いにくくなっていると言わざるをえません。

ポイント4:SNSの台頭

世界のGoogle検索回数?サイトへの流入回数?のどちらかが
右肩上がりから下落傾向になったのは、2、3年前だったと思います。どこかの有名ニュースサイトで見たような。気になる方はググってみてください。

・Google検索結果はアフィリエイトや企業の化粧された情報。
・インスタやSNSは、ユーザーの生の情報

という意識と行動は、
10&20代を筆頭に広がりを見せているようで、その傾向は様々なデータや情報から読み取れますし、そりゃそうだよなって思います。

Googleで検索

SNSで検索

に変化したように、
求職行動も、

大手求人媒体検索

Indeed検索

SNS検索

という行動に変化していくのは間違いないでしょう。

こと
若者をターゲットとする採用市場においては、重要な傾向です。

SNS検索は優秀な人材や情報感度が高い人材ほど、その傾向が強いとも言えますしね。

また、このSNS行動の広がりは、広告が効きにくくなっていく未来を加速させているとも言えそう。

また、
古くはLIGさん、最近ではブラックな会社さんなど、バズり要素を採用計画にねじ込むと、当たるとでかい。センスがすごい。

これらの会社はSNSでのフォロワーが多く、カルチャー自体が理解されているため、優秀な人材を採用予算0ゼロで獲得できているはずです。採用担当者垂涎。

ところが、こういうのはネット系だからこそみたいなところもあったりします。土木作業員系をバズらせたところで、おもしろくはなっても採用が爆発的に増えるとは思えない。バズった会社の土木作業やりたいですか?という話です。(土木作業員さんをディスっているわけではない、むしろかっこいい)

こういうのは
経営者や企業カルチャーがマッチしていることと、SNSに親和性が高い企画や職種がぶつかったときに起こる化学反応であって、限定的かつ簡単ではありません。

カルチャーがあっていないのに頑張ってみた事例を知っていますが、まぁ悪くはないようですが、しっくりきませんでした。SNSではこのしっくり感がだいじなんですよねきっと。

さて、
ここでちょっとブレイク。

ひとつご提案です。

経営者さん・採用担当さんは、ツイッターとインスタグラムで、自分の会社名を検索してみてください。
1分で終わります。

それだけで、
求職者さん視点と、実施すべき対策が見えてきます。

ダラダラとSNSやブログ投稿しているものの、なにも得られていない場合は、きちんと導線設計と企画から練り直しましょう。

簡単なことばでいいますと、
『きちんと、求職者視点で取り組みましょう』

足りていないのは、きっと求職者視点です。

加えて、
SNSをすでにそこそこうまく使えてる企業さんは、SNS系の採用媒体、例えばWantedlyなんかも活用すると、きっと相乗効果が期待できるんだと思います。
(媒体に向き不向きの職種&地域はありますので、事前調査・判断が必要)

ポイント5:Youtube・動画マーケティングの台頭

まさにこれからですが、
ビジネス領域のYoutube活用は多くの事例がでてきており、その土壌が整ってきました。

エリアによってはスーパーブルーオーシャンだったりします。

Google検索にyoutube動画が出るキーワードも増えてきたため、その対策自体はライバルが少なく簡単です。

ジャンルによっては、狙ったキーワードで魅力的な企画番組作って、youtubeに投稿するだけロングテールなアクセスと成約が狙いたい放題です。ぜひ営業さんに教えてあげてください。

で、

採用における動画活用は、
できるだけ生々しい社員インタビューが必須だと考えて日々クライアントワークに四苦八苦。
(『辞めたいと思ったことはありますか?』とか普通に聞きます)

求職者行動として、
『○会社名○ 評判』ってキーワード検索をすることが多いので、
その検索結果を狙って、 (候補検索に出てくるし、気になりますよね?

『○会社名○の評判を、社内インタビューで徹底調査!』みたいな自社企画番組でケアするのもひとつでしょう。

やり方は無限です。
ライバルもWEB上の情報も現状少ないですが、あと1〜2年もすればレッドオーシャン化するので取り組みはお早めに。
(うちも本格参入のため、スタジオづくりに着手)

ちょっと脱線しますが、
クライアントと打ち合わせ時間があわなかったり、プロジェクトのレポーティングとか、チームへの指示なんかも、僕はVimeoなどでパスワードかけて動画化してアップして共有してます。だって慣れたら簡単だしお互いの時間の節約になって、めちゃくちゃスムーズになるんだもん。ぜひ。 

分厚い紙の資料は自分だったら見たくはないし、微妙なニュアンスはやはり動画。自治体とか固い案件はそういうわけにはいかないんですが…。

こういう普段の業務から動画を活用していくと、動画を見る視点が広がり深まっていくと思います。5Gもはじまり遅延なくギガ気にせず動画が見れる社会は、遠い未来の話ではなく2020年の春からです。

波が立つときに沖に出ておかなければ、波に乗れないです。そして、沖にでるタイミングはジャストナウ。

【重要】とはいえ、Indeed広告が最重要なケースも割とある!

ここまで
Indeed広告をさんざん叩いてきてあれですが、
※Indeed無料掲載は叩いてない、必須!

Indeed広告を上手に使わないと無理だよなーと思うケースもあるので、最後にご紹介したいと思います。

採用が困難な地域

ツイッターやSNSは、有名な個人や企業の周辺で拡散し、そのパワーを強めていきます。

なので、
東京や大阪など都心が圧倒的に有利だよなぁと、福岡で活動していて感じます。調べたことはないけど、有名アカウントの地域別割合とか見ると、きっと大都市に局所化しているはずです。

ネットで自由に平等な世界に!ではなく、逆に格差が出た好例だと思います。

逆に、
村とか町レベルだと、SNS活用はなかなかに難しい。そもそもそのエリアの求職者数が圧倒的に少ないので。移住企画と絡めるレベル。離島の採用相談にのったときに思いました。

その場合は、健在ニーズの求職検索を広告などで少しでも多く広い、採用につなげるべきでしょう。あとは、エリア外から雇用をどうやってもってくるか自治体巻き込んで企画しましょう。

採用が困難な職種

これも地域格差に近いんですが、
工事現場の仕事や農業従事者、汚水やごみを扱う職種など不人気職種は、やはり、Indeed広告など既存の求職ニーズを効率的にとることが優先されそう。

とくにSNSや動画に不向きな職種は、これから本当に大変。

目立つことができない企業

フランチャイズ系の商材扱う企業だと、本部の顔を見ながらなので、こういうことがよくあります。あとは、夜の仕事とか?

この場合、
SNSで目立ったりするとビジネス自体がややこしくなるので、求職者のみにアプローチできるIndeedの重要性がIndeed広告含め、飛躍的に高まります。

もしくは、その業種に特化した専門媒体とかですかね。

高齢者がターゲットの場合

60歳の親戚とも元気にLINEで連絡をとりあっていますが、シニアがスマホ化してきたとはいえ、広告の効きやすさでいえば高齢者はまだまだ可能性が残っています。

ゴリゴリの通販ビジネスでは、いまだに新聞や電話、テレビなどインフォマーシャルで売れるでしょうし、悪質な詐欺もあとを立ちません。(これは脳科学的にそういうことだと、脳科学者の中野先生がおっしゃっていました)

(会社でも本でも、『ブラック』がつくとSNS親和性が飛躍的にアップする感)

とくに通販分野では、PCからの購入率はそこまで下がっていません。

ということは、採用広告も効きやすいいうこと。

シルバー人材獲得においては、既存のWEB広告やIndeed広告など、まだまだ活用できる可能性が残されています。

ところで、
もう一個くらいあったけどなんだっけな、、思い出したら追記することにして、、、

ちなみにWEB広告は終わり感を出してきましたが、そういうことはなくってSNS広告でも企画次第で、バンバン成約とれます。採用分野でもきっと活用できるはず。勉強会などイベント系アプローチで。ターゲットと企画とセンスの化学反応。

大切なのはきっと、ターゲットと企画とセンスの化学反応。

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おわりに**

僕自身は、
10年以上独立系でネット業界に関わってきて、広告全盛期・ネット通販全盛期を経験した世代なので、

広告がハマッたときのパワーを知っています。YDN(Yahooのバナー広告)が出たばかりのブルーオーシャンなときは、1クリック数円でバンバン露出して物を売りまくって興奮していました。

逆にいうと、それが足かせとなってSNS時代への対応が遅れています。それはそれで、Indeed広告などのハックに活かせているのでまぁいいんですが、
今後は、Youtubeやツイッター含めたオープンSNSにも、ハックを求めて旅立つことにいたしました。

ということで、
今後しばらく、このnoteは追加更新をしようと思うので、
お役立ていただけそうであれば、
ネットだけでなく、あなたの職場のチームへ、シェア・ご活用頂けると嬉しいです。

なお、
2019/11/28は、Indeed Explore in Tokyo 2019という、一定額のInded広告を運用している企業のみ招待される、Indeedの限定イベントがあります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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