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💕10月の“透かし”特別御朱印💕

長かった夏もようやく終わりを告げ、ようやく秋を感じられる日も増えてきました…🙂

10月の旧暦名は神無月かんなづき

字だけを見ると「神様がいない月」ですが、この「無」は「の」と訳されて「神の月」という意味になります🎵

神様と深い関わりを持つ、秋の実りの多き月。

親しくご縁をいただいて、清々しいお参りの機会とされて下さい😊


◆「恋文」特別御朱印

春夏秋冬、めぐる季節の中で想いを込めた恋文をしたためる当社御祭神である小野たかむら卿。

やがて想いは伝わり、祝言を挙げることとなります…✨

「恋文」特別御朱印は、そんな篁卿の想いがこもった恋文をモチーフとして奉製いたしました💌

篁卿がその生涯を送った平安時代、上級貴族である藤原家の大臣が、身分も低い大学寮の学生を娘婿に迎えることは考えられないことでした。

そんな不可能を「可能」にしたのが、篁卿が送った一通のラブレター。それも、意中の人の“父親”にあてたラブレターです。

「奉 右大臣書(右大臣 藤原三守に奉る)」
学生である小野篁 恐れかしこまり謹んで申し上げます。
あなたの十二番目の御息女は、婦人の持つべき四つの徳を持ち、人としての六つの徳目に欠けることのない素晴らしい令嬢であると伝え聞きました。
叶うならばお許しをいただいて、夫婦の絆を固く結びたいと存じます。

『本朝文粋(ほんちょうもんずい)巻七』より一部抜粋

ちなみに、ここで書を送った〝右大臣〟とは、天皇を補佐する左大臣に次ぐ高位の役職です。

当時の求婚は和歌を相手に贈ることが一般的でしたが、篁卿は学生の身分でありながら圧倒的な格差婚を実現させるため、相手の父である右大臣に技巧を凝らしたラブレターを贈りました✍

この恋文で篁卿は、自らの高い教養と圧倒的な才を示し、奇跡的な結婚に至ることができたのです✨



◆「文武芸道ぶんぶげいどう」特別御朱印

「文武芸道」特別御朱印は、“芸術・芸能の神”でもある御祭神の小野たかむら卿の御神徳にちなんだ御朱印です。

文武両道ぶんぶりょうどう」は、学問と武道を同等によく納められ、優れていることを表す言葉ですが篁卿はそれを超越、「芸術」を含めた学問・武道・芸術/芸能のすべてを極められました。

馬に乗り弓を射っているのは「武芸」を表し、矢じりの筆は「学芸」を表します。

文の道を納め、武の道を納め、芸の道を極めて神に至った篁卿が、それぞれの象徴をもって「学問、仕事、芸能」という御神徳を指し示す御朱印となっています。



◆「待ち受け壁紙」5周年⛩

また、10月は毎月好評をいただいております「待ち受け壁紙」の5周年の節目でもあります。

コロナ禍において、‟日常の中に神様との繋がりを感じていただける一助に”とはじまったこの試み。その輪は広がり、今では多くのご愛顧をいただいております✨

特別御朱印と同じく、軌跡を辿れるページも公式ホームページ内にございますので、この機会に是非ご覧ください🎵

秋の深まりを五感で感じながらの月参りをいただいて、良い年の納めへとお進みいただければ幸いです🎵


◆「秋奉しゅうほう -紅葉もみじ・銀杏いちょう-」特別御朱印

長かった夏の終わりを台風と秋雨がさらっている間に山の紅葉も徐々に色づきはじめ、秋の風は山を錦のように染め上げています🍁

そんな秋のえも言われぬ美しい景色をいただいた、自然への返礼として雅楽を捧げる…というのが「秋奉」特別御朱印-紅葉-のストーリー。

山の神様のために特別にあしらえた舞台で、雅楽を奉納する舞人まいびとたち。
秋の日差しをスポットライトのように浴び、演舞にも力が入ります😊

このたびは ぬさもとりあへず 手向山たむけやま
もみぢの錦 神のまにまに

菅家(菅原道真)

物色自堪傷客意
宜将愁字作秋心

物の色は自おのづから 客の意こころを傷ましむるに堪たへたり
まさに宜うべなり 愁うれへの字をもて秋の心に作れること

小野篁

山の神への宴は盛大に催され、見開き4面で繋がる仕様となります…🎵



◆「みのり・むすび」特別御朱印

「みのり・むすび」特別御朱印は、通常の当社の"透かし紙"をあしらった「透かし」の御朱印ではなく、新しく"飾り紙"をあしらった「かさね」の御朱印

「みのり」は御祭神 小野たかむら卿と、相棒のネコが「ススキ」に腰掛け、「むすび」は御配神 菅原道真公と、神使のウシが「稲穂」に腰掛ける可愛らしいデザイン。

表情豊かなみのりむすびの文字は書家 山下人夢氏によるもので、先月の「みのり」の御朱印と合わせて一つの絵柄となる仕掛けとなっています。

今年の初穂と、神様の依代よりしろとされるススキ。
飾り紙によってふたつが交わり結んだ秋の御朱印をお楽しみください…♪



◆「新嘗祭にいなめさい神嘗祭かんなめさい」特別御朱印

10月は神嘗祭かんなめさい、11月は新嘗祭にいなめさいと、今年の実りを感謝する国の基となる大事なお祭りが続きます。

神嘗祭とは、毎年10月17日に天皇陛下がその年に収穫された新穀を八百万やおよろずの神々に先駆けて、伊勢の神宮と宮中に鎮まる天照大御神あまてらすおおみかみに最初に捧げ、今年の「みのり」への感謝を捧げるお祭りです。

また、11月23日には宮中をはじめ、全国の神社で一年の実りを神様に捧げる「新嘗祭にいなめさいが行われます。

新嘗祭は、その年の収穫に感謝して初穂はつほを供えて神々をもてなし、共に食すことで契りを深め神様の御力をいただく、宮中の恒例祭こうれいさいの中でも最も大事にされている儀式です。

また、新嘗祭はその年の勤労で結んだ成果を国民一体となり神様に捧げ、そのご縁を深く「むすぶ」儀式でもあります。

「神嘗祭」は伊勢の神宮における大祭、「新嘗祭」は宮中の大祭に相当する一年に一度の重儀となります。

当社では、この大事な2つのお祭りを奉祝して、2か月合わせて、2つのお祭りがつながる【4面の特別御朱印】という形で御朱印を奉製しております✨

神嘗祭かんなめさい」奉祝御朱印から4面続きで、田植えから収穫、奉納され、祭礼が行われる一連のストーリーを「源氏物語絵巻」で用いられている様々な技法(二千円札に描かれているアレです…!)を散りばめ描き上げました。

宮中祭祀や神社の恒例のお祭りは外部に非公開の場面も多いですが、御朱印や記事を通して少しでも身近に感じていただけると嬉しいです♪



◆月参りのご案内

「月参り」とは、月に一度ないし二度、特定の神社に参拝することを言います。
御神前で呼吸を整え、背筋を伸ばして手を合わせながら、日頃の感謝を申し上げること。また、自身を振り返り気持ちを整え、今後の誓いを立てること。――こういった「祈り」の積み重ねが、神様と私たちの心の距離を、少しずつ近づけてゆきます。

当社では毎月の「月参りのおしるし」に、日本の美しい季節や文化を感じるあしらいの特別御朱印に加え、毎月の祭事や暦、日本の文化のコラムを掲載した特別なリーフレットを無料でお分かちしております。

当社は学問芸能の神様をお祀りする神社ということで、毎月楽しみにお待ちいただけるような内容を目指し、心を込めてお届けしております。
ぜひ一度、ご覧ください。

また、「小野篁卿とめぐる季節の旅」と題し、神社の四季を感じる特設サイトを公開しております。

毎月、月替りの『特別御朱印』のご紹介に加え、4-6種類の『待ち受け壁紙』(無料)のダウンロードも可能です。

御祭神と巡る四季の旅を通じて、親しくお参りをいただき、日々の中で四季の彩りを感じて頂ければ幸いです。

10月のお参りも皆様にとって良き体験の機会となりますように、心よりお祈りを申し上げます。

1年の中でも最も過ごしやすい秋の日々を楽しみたいものです😊




◆小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)

東京の下町 入谷にある学問・芸能・仕事の神様をお祀りする神社です。
御祭神は、平安時代有数のマルチアーティストである 小野たかむら卿。文鳥を愛する絵画の神様で、百人一首にも登場したり朝は朝廷に夜は冥界に出勤される多動な神様です。852年⛩創建 、境内には重要文化財の富士塚も🗻


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