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「お正月はいつまで?」 無病息災を祈って、七草がゆで正月を〆る♪


年が明けて、皆さまどんな正月を過ごされましたか?

例年の年末年始は、忘年会に始まり帰省やお休み期間を利用しての旅行、カウントダウンイベントや初詣など、人ごみや長距離移動を伴うイベントが多く重なる時期。

今年はコロナ禍で迎えるお正月ということで、全国の神社では三箇日に人出が集中しないよう、一月いっぱいを初詣期間と捉えて分散参拝を呼び掛けています。

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今年はそうした人ごみや密を避け、家族や限られた人と自宅を中心にお過ごしになられた方が多いのではないでしょうか。

それでも、新しく迎える「お正月」は嬉しいもの。
生活様式が変化したなかで迎えたお正月ですが、具体的にいつまでが「お正月」と呼べる期間なのでしょうか。


意外と知らない「お正月はいつまで?」

そもそも「正月」というのは太陰太陽暦の「最初の月」のことですが、
一般的には年初の正月関連の行事を営む日々のことをいいます。

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正月は、元旦を中心とした7日までの「大正月」と、15日の「小正月」
と大きく分けて2種類あります。


大正月と小正月

大正月(おおしょうがつ)とは、元日から7日までの「松の内(門松などの正月飾りを飾っておく期間)までのことをいいます。
「正月ムード」が一番盛り上がるのも元日を中心としたこの期間です。

小正月(こしょうがつ)というのは1月15日のこと。
地域によって大きく変わりますが、小正月周辺で正月飾りや古いお札などを燃やす行事「どんど焼き」を行う神社も多いです。

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東西で違う!「正月」のホント

1月中は様々な正月行事が行われ、正月を具体的にいつまでと断言するのはかなり難しい問題。

お正月はいつまで

様々な考え方がありますが、地域差があって、

関東では松の内の7日まで、
関西では小正月の15日までが正月

というのが一般的な認識なのだそう。

「お正月」の期間にも地域差があるんですね👀 ❢ 
ちなみに、距離が離れている九州も、関東と同じ7日までがお正月なのだそうです。


お正月の〆!? 七草がゆ

1月7日。「人日の節句(七草の節句)」とされるこの日は、全国的に七草がゆを食べて正月疲れの胃腸を癒し、1年の無病息災を祈ります。

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特に関東では❝七草がゆを食べる7日までがお正月❞という認識の人も多いでしょう。
では、何故7日に野草の粥を食べる文化が根付いたのでしょうか。


古来中国では、1月7日のこの人日の節句の日に、7種の若菜を入れた粥を食べ、無病息災や立身出世を願う風習がありました。
日本に伝わると、その習慣が少し変化し、年のはじめの子(ね)の日に若菜を摘んで食べ生命力をいただく日本古来の風習である「若草摘み」などと結びつき、定着していきました。

宮中行事の一つですが、江戸時代に五節句のひとつとして幕府が定めたことや、正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給にもなることから、次第に「1月7日は、七草がゆを食べて無病息災を祈る日」となっていったようです。


春の七草の中身は? 

お正月行事として定着しつつも、時代や地域によっても変化してきた七草がゆ。七草がゆに入れる春の七草は

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●芹(せり)
●薺(なずな)
●御形(ごぎょう)
●はこべら
●すずな  ※かぶ
●すずしろ  ※大根
●ほとけのざ

の7種類の野草を一般的に指していますが、現在のように春の七草を入れるようになったのは後の時代のこと。
地域によっては春の野草に限らず7種類の野菜を入れて作る地方や、豆や麦など野菜以外の具が入る地方もあります。

現在はスーパーでもセット販売で手軽に手に入り、当たり前のように食べている七草がゆにも、時代や地域によって違いがありました。


入れる中身は変化しても、日本人が七草がゆに込めた”願い”は、変わらずに現代に引き継がれています✨

こんな時勢だからこそ、無病息災を祈って家族そろって七草がゆを頂きたいですね🎵


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