「重陽」特別御朱印のお知らせ
厳しかった残暑が和らぎ、朝夕はだいぶ過ごしやすくなってきましたね。
今年の夏も本当に暑い日々が続きましたが、徐々に風に秋を感じる季節となって参りました。
9月は、当社が上野照崎から現在の入谷の地へ御遷座(お引っ越し)した大事な記念の月⛩
毎年氏子をあげて、御遷座当日である9月19日に「秋季例祭」が斎行され、秋分の日である23日には神賑として「足利学校/雅楽の夕べ」と題した日本文化を知る講演と雅楽の奉納演奏が、本殿前の特設舞台にて行われます。
残念ながら、本年は新型感染症の影響により「秋季例祭」は規模を縮小しての斎行「足利学校/雅楽の夕べ」は中止となります。
感染症によって地域のこころを合わせて次代への豊かな成長を祈り、連帯を深める機会を作れないことはまことに残念なことではありますが、一日も早く、平穏な日常に戻り、皆様と笑顔で祭礼を行える日が来ますように。
本年の秋季例祭では、併せて感染症の早期終息を神職と氏子の代表にてお祈り申し上げます。
それでは、9月からの特別御朱印をご紹介します!
◆「重陽(ちょうよう)」特別御朱印
初穂料 800円(縦見開き) (9月1日〜9月末日までの授与)
※帳面に直接押印させて頂きます。(書き置きも有)
今月の御朱印のテーマは「重陽の節句」です。
御祭神たちが菊を眺め、菊酒を交わしながら宴を行う姿を御朱印に奉製いたしました。
重陽の節句とは、旧暦9月9日に行われる「菊づくしの節句」です。
陰陽思想で奇数は「陽」の数であり、陽数の極みである9が重なるおめでたい日を「陽」が「重なる」として、「重陽」と呼ぶようになりました。
道真公は、残菊の宴で「秋思詩(しゅうしのうた)」を詠まれた一年後に、配所にて「九月十日」という詩を詠まれています。
「九月十日」は、残菊の宴で天皇に御衣を賜った日を思い返しながら、天皇をお慕いする道真公の思いを綴った詩です。
道真公の神使の牛は「九月十日」の詠まれた背景にちなみ、御衣を捧げ持ちます。
御祭神の小野篁公たちは道真公の詠まれる切ない詩に耳を傾けながら、思い思いに観菊を楽しんでいます。
道真公が残菊の宴で詠んだ「秋思詩」、「九月十日」については、また別の記事で紹介する予定です。
そちらもお楽しみに!
【感染症にかかる諸対応について】
感染症の拡大防止、混雑緩和に向け、全ての御朱印を [ 書き置き(紙)」での授与とさせて頂いておりましたが、一部、御朱印帳への記帳を再開しております。郵送対応は行なっておりません。
皆さまに安心してお参り頂けるよう、不特定多数の方が触れる本殿前の鈴緒、手水舎の柄杓は一時的に撤去させて頂いております。 また、除菌液を授与所横に設置しておりますので、ご自由にご利用ください。
日々変化する社会情勢を踏まえながら、決してご無理の無い適切なご判断を頂き、万全の体調にてご参拝を頂ければ幸いです。
◆「秋季例祭」特別御朱印
初穂料 800円(9月1日~末日までの授与)
※書き置きのみ。十分に数はご用意しておりますが、限りがございます。
9月は、当社が上野照崎から現在の入谷の地へ御遷座(お引っ越し)した大事な記念の月⛩
上野のお山から入谷への御遷座の道中を御朱印にしたためました。
御朱印に登場するこちらの和歌は道真公の御詠歌ですが、秋の日の情景が目に浮かぶような見事な歌ですよね。
一日歩き続けた御祭神たちが、生い茂る木々のなかを歩き続けた先に目にしたのは、月に照らされて輝く紅葉や景色の美しさ。
その情景を、道真公が空から和歌にして詠みあげます。
御祭神たちは疲れた身体にしみいるような綺麗な光景に元気をもらい、再び歩きはじめます…!
旅は続く!
◆「雅楽の夕べ」特別御朱印
初穂料 800円 (9月1日~末日まで限定数の授与)
※書き置きのみ。十分に数はご用意しておりますが、限りがございます。
秋季例祭の奉祝行事として毎年9月23日に本殿前に特設舞台を設えて行われる「雅楽の夕べ」。
今年は残念ながら感染症の影響で中止となりますが、特別御朱印を限定数にて頒布いたします。
御朱印には雅楽の「嘉辰」という朗詠曲の歌詞があしらわれています。
という大変おめでたい歌ですが、令和の出典となった歌を覚えていますか?
"時に、初春の令月にして、気淑く風和く“
という大伴旅人の歌にも、同じ「令月」という単語が出てきますね。
美しい月、素晴らしい月という意味の令月ですが、この令和の御代を迎えての中秋の名月!
令和の秋に詠むと一段と味わい深いものがありますね…♪
中秋の夜空の下、御祭神の小野篁公は絶賛お月見中!
月にはウサギの代わりに、お馴染み干支のイノシシと境内のネコさんが元気にお餅をつく姿が♪
いつも月で餅をついているウサギは今夜は仕事から離れ、お団子とともにお月見をしています♪
雅楽の調べの下行われる優雅なお月見を御朱印でお楽しみください。
◆9月の月参りの御朱印
初穂料 手描き1,000円 複写500円(9月1日~末日迄の授与)
※手描き複写共に紙(書置きのみ)での授与。手描きは限定数のご用意、画像は複写のものとなります。
9月の月参りの御朱印は、秋の訪れを感じさせる「ススキ」がモチーフ。
ススキはその見た目から、お月見では「稲穂」の代わりとして、豊穣への感謝のしるしとして飾られます。
昔はこのススキやスゲなどのイネ科植物を総称したものを「茅(かや)」と呼びました。そう、「茅葺屋根(かやぶきやね)」の茅です!
それ以外にも飼料にもなる茅は、日本の生活にも身近な植物なのです。
◆小野篁公とめぐる四季の旅
「小野篁公とめぐる季節の旅」と題し、神社の四季を感じる特設サイトを公開しております。
毎月、月替りで2種類の『特別御朱印』に加えて、2種類の『待ち受け壁紙』(無料)のダウンロードも可能です。
御祭神と巡る四季の旅を通じて、親しくお参りをいただき、日々の中で四季の彩りを感じて頂ければ幸いです。
◆小野照崎神社(おのてるさきじんじゃ)
東京の下町 入谷にある学問・芸能・仕事の神様をお祀りする神社です。
御祭神は、平安時代有数のマルチアーティストである 小野篁(たかむら)公。文鳥を愛する絵画の神様で、百人一首にも登場したり朝は朝廷に夜は冥界に出勤される多動な神様です。852年⛩創建 、境内には重要文化財の富士塚も🗻
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