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レースはFTPテストに最適だ

Rund um Köln 70km

ドイツの一大観光地ともして知られるケルン、今回は大聖堂を横目にスタートして東の丘陵地帯を通りまたスタート地点に戻ってくるレースへ参加。

このレースは30、70、130kmの三つのコースに分かれていて、自分の走力に合わせることもできるレースです。
今回は初のレースということもあり、70km部門に参加して雰囲気や集団走行に慣れようと思い、130kmには申し込みませんでした。
70km部門の参加費は75€でしたが、もし一年前など早めにに申し込めば65€とお手頃になります。日本円に直すと、約1万円ですが、ここに補給所やゴールメダル、ビール代金が含まれるため妥当な値段にも思えます。


ひとまずナンバーの事前受け取りに

パリルーベの時と同じようなテントで、ニュルブルクリンクというテントもあり肝を冷やす

ということで、ここのテントでポーチに入ったセットをピックアップ。
中にはゼッケンなどがあるため、当日に受け取るとなると服にゼッケンつけたり、シートポストにナンバーを貼り付けたりバタバタするので前日受け取りもしくは、ヨーロッパ在住であれば配達が良かったりかと……
なお、当日受け取るとノンアルビールを手渡されるのですが、配達にするとグラスが送られてきますが、個人的にはノンアルビールよりはグラスの方が欲しかった。

ということでデュッセルドルフ付近に行くと毎度泊まっている友人宅へ行き、明日の準備をすることに。

会場へ出発

レース会場までドナドナ

いつものことですが、電車が遅れてきました。30分遅れとアナウンスしていましたが、定刻の10分後に出発しました。そして定刻通りにケルン中央駅に到着。なんかやるせないというかなんというか……

速そうな人達と機材

130km部門の出発

友人とKeimasaさんは130km部門なのでここでお見送り。130km部門のAブロックの緊張感は異様で、初めてヨーロッパの自転車レースに参加するとなるとかなり精神的にもなかなかにきつかったではないかと思います。

ぶらぶら開始

そんなこんなで70km部門の出発まで時間があったため、ゆっくりと待つことに。

Canyonの方がストライキの署名運動をここでしていた

レース会場で賃上げ要求の署名を募集しているのがかなり新鮮でしたが、キャニオン使っている人もかなり沢山いたので理にかなっているのか……などと思いながらブースを徘徊。

少しするとプロの紹介が始まります。実は70km部門の少し前にプロが出発するというタイトなスケジュール上、130km部門の人はこの選手紹介を見ることができません。

BORAのの選手、速そう



70km部門スタート

出発10分前、割と緩い感じで安心

今回は25km/h<30km/hの速度域で申請したため、かなり後ろの方からスタート。ひとまず今回の目標は3時間と怪我なく帰ることです。


パリルーベ編で使用したガーミンくんは逝去されたため、このレースからはガーミンのスマートウォッチを使用して行きます。そのためコースは案内表示にしたがって走るしかありません。

シバくぞ!!



そんなパリルーベ編に目を通していない方は是非、下記のNoteを見ていただけたら幸いです。


スタート10分後に出発

↑ガーミンを起動している人
後ろのディスプレイにはプロのレースが写っている

グループが何個に分かれており、自分たちの順番はかなり後ろなため、割と待たされました。


ここで、あることに気づきます。



あれ、思ったよりもこのグループ遅いな


はい、これが全ての始まりでした。

ということでスピードを一気に上げて前の集団に追いつこうとする列車に乗ることに。この集団、普通に40km/hくらいで走っています。速くね?


先頭をやっと交代できたため安堵している図

このレースなんかみんな先頭を引いてくれないんですよね、ほんと。前の3人のみがローテしていくという地獄が始まります。ちなみにローテの後ろについていると、中垂れで集団から離れるというスペシャル特典付きな為、必然的にこのローテに参加するのが良かったりします。何回巻き込まれて、余分に踏んだことやら……
そしてローテの休憩中に気づきましたが、もうこの時点で前の出走グループに追いついてました。まだ1/3も走ってないぞ……


さて、ここでコースの紹介ですが

今回のログから引用、右側が丘陵地帯

簡単に言うと、この70km部門には4つ、平坦、登り、下り、平坦という順で構成されています。

このレースの記録、Durchschnittは平均という意味、上から高度、速度、心拍のグラフ

緑色のグラフが高度を表しますが、結構急な坂もそうですが、斜度がきつかったり、アップダウンが続いたりなどレース中盤はなかなかにキツイ局面となります。
ただこの局面には地元の人が道路脇におり、応援をしてくれるため、キツくても楽しいというアドレナリンなどのレース中毒の手中に収まることになります。



前の人の腕の間から顔を覗かせる人、妖怪の類?

今回腕にナビがあるため、このような速度域のレースでは見ることが出来ず、ずっとペースを考えず登るという脳筋プレーを行なっていたため、かなり疲れました。といっても、斜度は割とあるため16km/hとかそこらで走ります。


後半の道中はこんな感じ

後半はアップダウンもそうですが、割と街を通るというよりは、ずっと郊外の道を走るという感じなため、スピードが上がる瞬間がぽんぽんと出てきます。この時点で割と脚にも来るような、集団の分裂などが起きます。


そしてなぜか道幅を狭めるというアホ

ここでラストの坂へと差し掛かります。上の写真にもあるように、最後の坂は石畳です。二度と石畳を走るもんかと1ヶ月前に誓っていたら、これです。

斜度も割とあり、石畳ということもあり、全体の巡航速度が落ち、お盆の雁坂トンネルばりの渋滞が発生します。一度足を着いたら再発進は難しいため、ここでは足を着く人や、速度が著しく遅い人を避けて登るしかありません。


もう坂が終わると思い、ニッコニコになる人間の図

もうここが終われば、あとは平坦です。最後のゴールに向けてひたすら走るのみです。

正直、ここからがキツかったです。というのも山区間でペースも碌に考えず脚を使いまくっていた結果、ふくらはぎの筋肉が攣りかけていました。
本来は最後のスプリントで使おうと思っていた太ももを使用することで集団になんとか着いていくことはできたものの、その代わり最後の局面では集団の加速に追いつけず……



最後の直線!

正直ここが一番しんどかった

写真をよく見ると割とゴール付近に沢山の人がいて、柵を手で叩いて応援しているのが見えると思いますが、これです。この応援があるとないとでは最後のもがきの力の入れようが変わってきます。ここはひたすらにもがいてひとまずゴールに向かうことしか考えていませんでした。

最後はMax47km/hのスプリントと記録に残っていますが、もう少し早い集団にならこのスプリントで50km/hは優に超えるというのが果てしないようにも思えます。


怪我なく無事にゴール

相も変わらずダサいポーズでゴール

パリルーベでもそうでしたが、ゴールのポーズがダサいです。今回は映えるようなポーズをしてみましたが、ダサいです。なんなんでしょうね、裁判所の中から走ってきて勝訴とかでも掲げているようなポーズです。それとも主文後回しにでもなったのでしょうか?

次回のレースではもう少し頑張ります。


さて結果ですが1時間59分10秒と2時間ぎりを達成できました。
平均時速34.93km/h、70km部門の1933人中664位という上位35%に食い込むことが出来ました。
最終的には二番目に早い出走グループの後ろの方でゴールしたようです。結構抜かしたな……


正直、こんなにも速く走れるとは思っていなかった為、なかなかにこの結果が嬉しかったです。



ここでガーミンウォッチから通知が来ました。

お前のFTPこれな!!

FTP???なにそれ


はい、まさかのレース中にFTPを測ってましたコイツ。
というかレースでFTPって測れるんですね。

インドアトレーナーがなくてもFTPが図れるということで少しお金が浮いた気がして、お得感があります。


もう何もやる気が起きない

左から、自分、Kさん、海崎さん、KEIMASAさん
写真を撮ってくれたのは緑さん、ありがとうございます

はちゃめちゃに暴れまくった結果、10分くらい座って風に当たっていました。脚もそうですが、一気に体が疲れや痛みを急に思い出します。

ひとまず、ある程度回復したら飲み物を飲んだり、補給所の果物などを食べました。
上の写真の手に持っているノンアルラドラー(レモンビール)を見ればわかると思いますが、このレースはゴールするとビールが何本でも?貰えます。
アルコールは入っていないので、ただのレモンジュースですが。

そして今回のメダルはまさかの木のメダルでした。SDGsを盾に経費削減とかいう手法でしょうかね

このあと一度家に帰って、夜に最後に集まった6人で祝勝会?を開いて今回のレースは〆ました。

このレースは初参加ということもあり、少し不安な部分もありましたが、総括すると楽しいレースでした。
地元の方の応援、ザ・イベント感のある楽しさ、最後の祝勝会など楽しみ方は人それぞれ千差万別ではありますが...…

なによりも、このレースはFTPを測るのにも最適なのでぜひ参加してみてください。なによりも家の中でもがくよりも前に目標もいるので良い結果も出やすいかと思います。


さて、今回はここまで。次回は多分スイスのレースになるかと思います。
では。


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