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ステーキライス

牛肉のステーキが食べたくなった。8月に入って少しだけ時間に余裕が出来たので、自分でステーキを焼いてみることにした。そう云えば、7月末に埼玉県熊谷市の『ニュートウゲ』と云うアメリカン喫茶で秀逸なステーキライスに出会った。

熊谷ニュートウゲのステーキライス

盛り付けも秀逸なステーキライス。40度近い気温の熊谷だったが、店内は涼しく快適で、色々美味しいものを戴いた。ちなみにマサオとシンヤ(クレイジーケンバンドの小野瀬雅生と洞口信也のユニット)のライブをやりに行ったのでメインの用事は歌と演奏である。

熊谷ニュートウゲのステーキライス

ウマウマウー。お肉はカイノミ(希少部位)を使用。レギュラーサイズでもかなりのボリューム。お肉はやわらかく滋味たっぷり。火の入れ具合も絶妙。オリジナルオニオンソースもバッチリでヒジョーにウマイ。御馳走様でした。こんなステーキライスが作れたら素敵だが(←やれやれ)、自分はもっと大幅に手抜きをしてみようと思う。

アメリカ産アンガスビーフステーキ用肩ロース肉

近所のスーパーでアメリカ産アンガスビーフステーキ用肩ロース肉を買ってきた。260g、1/2ポンドよりちょっと多めと云ったところか。これを買ってくるのが最大の手間だったかと思う。後はこれでもかと徹底して手抜きをする。

アンガスビーフを焼く

肉の中心部の筋だけ、キッチン鋏で切った。塩コショウもせず、もうそのままフライパンで肉を焼く。時間も計らないし、何となく片面焼けたかなと思ったタイミングで肉を返してみる。

アンガスビーフを焼く

何だか好い具合に焼けている。油は牛脂とかバターとかは使わず普通のサラダ油を使用。そうこうしているうちに両面焼けたであろうか。

アンガスビーフを焼く

ステーキが焼けた。自分で焼く時はレアだのミディアムなんて生意気なことはしない。しっかり火を通す。僕がお店でステーキを食べる時はレアとかベリーレアとか生意気なことを云うけれど、それはシェフが高い技術で程好い加減に調理してくれるから安心して生意気を云えるのだ。焼肉の時は、一緒に食べている人が「小野瀬さん焼き過ぎじゃないですか」と心配そうに云うくらいちゃんと火を通す。そもそも僕は肉の生食をそんなに尊んではいない。レバ刺しなどへの憧れもあまりない。信頼の置けるお店では食べる。そして信頼の置けるお店は少ない。話が逸れた。ステーキの方に戻る。

ステーキライス

お皿にご飯を盛って、ステーキを載せた。これでステーキライスの完成である。ご飯に載せる寸前に塩コショウを少しだけした。肉は食べながら切ればよろしかろうと云うことで、切りもしなかった。付け合わせなんて以ての外。手抜きもここまで来ればなかなか爽快である。手抜きの神様がいたら大変に喜んでもらえそうだ。あ、でもご飯は炊いてしまった。ステーキに炊きたてのご飯は欠かせないと思ったからだ。そこは手抜きが出来なかったのでまだまだ修行が足りないと思う。

ステーキライス

ステーキとライスでステーキライスだ。一点の曇りもなくステーキライスであると思う。味が足りなかったら何か足せばよろしい。早速戴いてみることにする。

ステーキライスを食らう

ウマウマウー。ステーキとライスとほんの少しの塩味。これでかなり満足である。ご飯が炊き立てであったのはポイントが高い。既に高得点ゲットである。

ステーキライスを食らう

牛肉も食べる箇所によって味わいが違う。あっさりしたところ、味が濃いところ、軟らかいところ、少し歯応えのあるところ、脂の味わい、血の香り、一口毎に様々である。お肉を戴くということ。それが牛であれ豚であれ羊であれ鶏であれ魚であれ。我々は命を戴いていると云うことを意識すべきであると考える。それを過度に否定したり肯定したりするのではなく、ただ意識すべきだと思うのだ。これから人類の文明はもっと進化して、他の生き物の肉に依存しなくても生きていけるようになるかも知れない。本当はそれが望ましいと思うのだが、今はまだそこに至っていない。そんなSFめいた戯れ言を云えるのも今が平和だからだと思う。完璧な意見なんてない。どんな幼稚な意見も高邁な意見も完璧ではない。でもそれらを積み重ねて洗練させて行くことで新しいことが生まれるのではないかと思う。今こうしていることを、今を生きていることをしっかり意識して、未来を見据えて、考えて、意見を重ねて進まないといけないと思う。最近未来の話とか全然しなくなって、そうした作品(映像でも小説でも)も少なくなった。将来に対する諦めみたいなものが感じられることもある。みたいじゃなくて諦めか。未来への憧れがいっぱいあった時代に生まれ育った世代としては、今のこの世の中に物申したくなる。未来を考えよ。未来に憧れよ、と。そして平和を考えよ。平和を愛でよ、と。話が大幅に逸れてすみません。何の話でしたっけか。

ステーキライスを食らう

途中ちょっと味わいが単調に感じて来たので、醤油を少しかけて食べてみた。ウマウマウー。素晴らしいじゃないかお醤油。ほぼ完璧に味の過不足がなくなったではないか。ステーキを焼いた後のフライパンに、ちょっと醤油を入れてステーキソースにするのもちょっと考えていたのだが、やはりそれは大正解なのであろうと思う。生醤油でも効果は絶大。醤油は偉大である。

ステーキライスを食らう

それならばとワサビまで載せてみた。確かにウマイが、これはもうやり過ぎだと思った。醤油まででよろしい。手抜きステーキライス、如何であっただろうか。美味しく食べて元気が出た。この夏、もっともっとがんばろうと思う。

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