![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93264944/rectangle_large_type_2_c1afc7fa1299621ee89bf9c939e034fd.jpeg?width=800)
第1回全日本焼きそば会議
今回は焼きそばの果てしなき旅の番外編。2022年12月12日の夜、五反田の『やなわらバー』にて第1回全日本焼きそば会議が開催されました。全日本とは云っても参加者は僕を含めて3名。でも全日本クラスの焼きそば愛好家3名が集結。焼きそばのバイブル「焼きそば名店探訪録」でお馴染みの塩崎省吾さん。Twitterで驚異の焼きそば食べ歩きを披露しておられるJMPさんこと服部さん。服部さんは三重県からの参加。そしてワタクシ小野瀬雅生の3名が大集合。会議と申しましてもお酒を飲んで焼きそばを食べて楽しく語らうだけでしたが、実りある会合となりました。そしてこの3名が戴いた『やなわらバー』の焼きそばを紹介致します。
![](https://assets.st-note.com/img/1670973181575-TyrIWzZFOp.jpg?width=800)
まずはシークヮーサービールと松前漬けでスタート。沖縄料理メインのはずなのに松前漬けが出るのはマスターが北海道出身だからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1670973309644-wmsyeTNsYJ.jpg?width=800)
ヒラヤーチーは沖縄のお好み焼きのようなヤツ。アーサー(アオサノリ)がたっぷり入っている。とてもウマイ。
![](https://assets.st-note.com/img/1670973432240-mx9kHL8rvt.jpg?width=800)
ミミガー(豚耳)のイリチー(炒め煮)。これは即興で作ってもらったもの。盛大にお酒が進む。ヒジョーにウマイ。この調子だとただの飲み会になってしまいそうなのでそろそろ焼きそばを食べよう。焼きそばカモーン。
![](https://assets.st-note.com/img/1670973622054-M2A9xmWiMU.jpg?width=800)
最初は僕がこの店に通い出した頃(10年ほど前)にワガママを云って作ってもらったナポリタン焼きそば。今ではレギュラーメニューに昇格。沖縄そばの麺でナポリタンとはいきなり魔球クラスの変化球ではあるけれど、僕にとっては馴染み深い一品。焼きそば会議、本格的に始まります。
![](https://assets.st-note.com/img/1670972366368-7bUh5fTydy.jpg?width=800)
マスター曰く、ナポリタン焼きそばとケチャップ焼きそばは違うとのこと。それは僕も知らなんだ。今度並べて比べてみる。それでは、みんなでシェアしてイタダキマス。
![](https://assets.st-note.com/img/1670972468297-UttI0nTtl8.jpg?width=800)
ウマウマウー。濃厚なケチャップ味が懐かしくもあり新鮮でもあり。ただのナポリタンではなく、ニンニクなども入って独特の味わいになっている。ピーマンやスパムと云った具材も見事に調和している。これは僕の中ではスパゲティも含めての大きな括りのナポリタン界に於いて最上位のものである。完成度高し。参加のお二人にも喜んで戴けた。ああ良かった。ナポリタン焼きそばブラボー。
![](https://assets.st-note.com/img/1670972796380-am7RPZrw3U.jpg?width=800)
続いてはソース焼きそば。先程とは麺が違う。少し細めの麺が使われている。その辺りのこだわりが何とも心憎い。
![](https://assets.st-note.com/img/1670972893102-uNvJkq8It0.jpg?width=800)
ここでソース焼きそばって食べたことあったっけかな。記憶に御座いません。もしかして10年通っていて初めて食べるかも知れない。いやどうだったかな。食べたことがあるような気もする。まあいいか。
![](https://assets.st-note.com/img/1670973005881-R0B4WwynVr.jpg?width=800)
ウマウマウー。ナポリタンより濃厚である。麺が細い分だけ味付けもしっかり絡む。これは締めに食べると云うよりも食べながらお酒を飲むヤツだ。実際驚く程にお酒が進んだ。僕は泡盛のソーダ割りを飲んでいたが、アッと云う間にグラスの中が氷だけになってしまう。ソース焼きそばブラボー。
![](https://assets.st-note.com/img/1670973787381-gMbS7wiJuR.jpg?width=800)
3品目は僕の大レコメンド、ワタガラス焼きそばの登場である。ワタガラスはカツオの内臓の塩辛の泡盛漬け。ワタガラス自体が酒肴として一級品ではあるが、それに火を通して焼きそばの味付けに活用するとは前代未聞。多分世界中でここにしかない、ここでしか食べられない焼きそばだと思うのだ。焼きそば会議の議題として大変に意義あるものでないかと自負している。エッヘン(って最近使わないね)。
![](https://assets.st-note.com/img/1670974221791-wMluYE8psw.jpg?width=800)
2021年の年末に食べて衝撃を受けて。以来何度も戴いている。ワタガラスは発酵食品であるからして、かなり独特の強い匂いがする。それに火を通すのだからその匂いは強調されることになる。実際調理している時の匂いは強烈である。どこかで嗅いだことのあるような、でも全く知らないような、そんな匂いである。僕はもうこの匂いを嗅ぐとウマイモノが出て来ると条件反射的に理解しているから良いけれど、他の皆さんはどうだっただろうか。具材はトッピングの青ネギのみとシンプル。このシンプルさを問う。
![](https://assets.st-note.com/img/1670975439518-9mrXuJiVpn.jpg?width=800)
ウマウマウー。ヒジョーにウマイ。こんなにウマイのかと驚く程にウマイ。僕はこれに完全にハマってしまっている。こうやって出来上がると匂いは穏やかになる。味わいの奥行きがスゴイ。お酒の加速度もスゴイ。スゴイことずくめである。皆さんにも大好評。鼻高々。
![](https://assets.st-note.com/img/1670975708456-UQ4sWDol85.jpg?width=800)
ウマウマウー。そして特筆すべきはシンプルであるが故に、麺自体の美味しさがクローズアップされること。平打ちの麺がこれでもかこれでもかとウマイ。たまらんのです。ワタガラス焼きそばブラボー。
![](https://assets.st-note.com/img/1670975932115-Gyvrq366Zz.jpg?width=800)
4品目は梅しそ焼きそば。これは普段はソーメンで作る時の味付け。梅しそソーメンタシヤー。ソーメンチャンプルーではなくソーメンタシヤー。チャンプルーと呼称する場合には豆腐が入っていないといけないとのこと。ですのでソーメンを炒めたらソーメンタシヤー。それを焼きそばに置き換えてみたバージョン。
![](https://assets.st-note.com/img/1670976123604-kSrSdNed71.jpg?width=800)
この会議ではソーメンタシヤー(まあ一般的にはソーメンチャンプルー)を焼きそばの範疇に入れるのかどうか、結果的に満場一致で入れることが決議されました。なのでここでソーメンでも良かったのだけど、マスターの提案でそばの麺に変更。ここに新作の完成と相成ったわけです。
![](https://assets.st-note.com/img/1670976321159-aTpFlalC1X.jpg?width=800)
ウマウマウー。これはまた違う麺を使用(結局4品全部違うタイプの麺となった)。これまでの3品は茹で麺だったが、これは蒸し麺である。梅しその爽快感がこの蒸し麺にナイスマッチ。ソーメンとはまた受け止め方が変わる酸味と旨味。これまたウマイ。これもどこにもない焼きそばかと思う。なかなか味わい深い。酔っ払い度数がかなり高くなったこの時点に優しく寄り添う梅しそ風味。梅しそ焼きそばブラボー。
![](https://assets.st-note.com/img/1670976691830-o0C4qeIrc0.jpg?width=800)
全日本焼きそば会議、たっぷり食べてたっぷり酔っ払って無事閉幕となりました。マスターありがとう。皆さんありがとう。第1回と銘打ったからには第2回もあろうかと存じます。もう既に日程は調整済。焼きそばのことを好きになってくれる人がもっと増えますように、と云うのが我々の願い。これからも焼きそば道に邁進して参ります。焼きそばの果てしなき旅と併せまして、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
末永くがんばりますのでご支援よろしくお願い致します♫