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💶 スペインの消費税

スペインの税金の中でも、
日本でも昨今話題の消費税について綴ろうと思う。

スペインでは、付加価値税(IVA)と呼ばれるものがこれにあたる。
ものによって税率が違うみたいで以下のようになっている。
標準税率21% : 一般的なモノやサービスにかかる消費税率
軽減税率10% : レストランやホテルの外食・外泊サービス、住居や交通費などにかかる消費税率
特別軽減税率4% : 生活必需品にかかる消費税率

このように、3種類の税率で成り立っている。
日本だと標準税率が10%、軽減税率が8%だからスペインの方が税金が高いようにみえる。
ここでポイントなのがスペインの特別軽減税率である。
スーパーで買うような食料品や医薬品の税率はかなり低いので、外食しなければ出費は結構抑えることができる。
また、テイクアウトと店内飲食で税率が変わることはない。

そして中でも僕が1番気になったのは、アルコール類の税率である。
普通にスーパーで買うと標準税率である21%が消費税として課税されるんだが、外食としてバーでお酒を頼むとその税率は軽減税率の10%に落ちる。
あれ?もしかして飲みに行った方がお得?
とか思ったけど売価設定上そんなはずはなかった。
スーパーで1缶100円くらいのビールは
バーで飲むと一杯300円くらい。
それでもまだ安いと思うけどね。
ただ、税金だけで見るとレストランやお客さんが得をする状態。
なぜか。
レストラン事業者視点から考えてみると、ビールの仕入れに関する税率は標準税率21%がかかっているものの、売る時の税率は軽減税率10%である。
つまり、受け取る税金は少ないが支払う税金が大きいので差額である納税額は低くなる。
もちろんこれはアルコールに関する話。
食材においては逆の理論になっちゃうしね。
トータルすると、上手いことならされるのかなと。
あとビールの安さには文化的な背景もあるからこれはまた今度書くとして、今回は割愛。


ここからが本題で、日本のインボイス制度が話題になってたからスペインの消費税の支払い方について調べてみたんだけど、基本的にはどこの国も同じっぽい。

(事業者が顧客から受け取った消費税総額)
 - (事業者が支払った消費税総額)  = 納税額
となるわけだ。

スペインでは消費税に関しては日本みたく免税事業者という枠組みがないようなので凄く簡単だ。
しかも、軽減税率の導入も1980年代からなので国民も慣れている。
生活必需品の品目についての抗議やデモが起きたりもするが、そーゆうのはあって然るべきもので、それを柔軟に対応する国の感じもまたいい。

日本はインボイス制度が分かりづらいというより、色んなこと後出しでやり過ぎちゃって、わざと複雑に見えるようにしている気がしてならない。
また、スペインはほとんど全てが内税統一で、IVAの金額も領収証に書かれているため消費税の計上がしやすいのだろう。
しかも支払いは3か月に1回の年4回で分けられている。
めんどくさいけど、一年分まとめて確定申告するよりは楽なのかなと。

その他スペインでは法人税や所得税、経済活動税、建設設置工事税みたいなものから社会保障費までいろんな税金もかかってくるし、税率もしっかり高い。
日本が税金上がってやばい!とか思ってたりするけど、全然スペインも税金取られすぎてて調べてみたら面白かった。
まぁ弁護士や税理士とかじゃないので詳しいことは自分で調べてみて下さい。
税金に関しては、個人的にはしっかりと支払うべきだとは思っているけど、何かしらの恩恵がないと、よく分からないモノに毎年支払っている気がしてやるせないって感じ。

結局何が言いたいかというと、
もしかしたら自分たちもよく使っている制度の中には税金が財源のものがあったりするから、とりあえず税金はちゃんと納めましょう。って話で、
税金の使い道を正すのはまた別の話。ということ。

僕自身はそう言いながらも
納税するの忘れてたことあるけどね。

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