パンナコッタ × ブラン・マンジェの擬人化百合
パンナコッタ × ブラン・マンジェ
「一番最初に目が合ったとき、すぐに分かったの。運命だって!」
「ただ見た目が似てるってだけでしょう」
じゃれつくパンナコッタを手のひらで軽く押し退ける。
色白で、スッキリした外見。「双子みたい」だとか、「見分けがつかない」とか言われる私達。
「そんなこと言ったら、ブラン・マンジェと杏仁豆腐ちゃんだってソックリじゃん?」
「……まぁ確かに、お姉ちゃんも似てるけど」
私と杏仁お姉ちゃんもよく間違えられるのだ。
「でもさ。似てるからこそ、違うところが目立って惹かれるのかも。アタシと違ってブラン・マンジェは物腰が柔らかいし、それに……」
ふんふん、とパンナコッタが匂いを嗅いでくる。
「んー、イイ匂い! このアーモンドの香り、だーいすき!」
「はいはい、分かったから抱きつかないでよ……」
呆れた風に言ってみるけど、どうしても頬は緩んじゃう。
私だって、君のストレートで芯が強いとこ、とても好ましく思ってるんだよ。
私達が似てるって囁かれるの、満更でもないのは、まだナイショ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?