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カフェオーケストラ、インドの山小屋の味

私の地元、西荻窪はカレーの激戦地だ。
フレンチカレーの「Spoon」、酒とおつまみも出す「シューベル」、ネパーリーな正統派「サジロクローブ」…etc、いろいろあるけれどやっぱり私はカフェオーケストラのカレーが好きだ。

駅から徒歩5分。賑やかな飲食街を少し外れたあたりにある。重厚な木の扉を開けると、宮沢賢治とインドが融合したような不思議な世界観の店内が現れる。
一応「カフェ」と銘打ってはいるけど、全然カフェっぽくない。店員さんは全然ハキハキしていない。だらっとしている。それもまた良しだ。味で勝負している店であることが、一目でわかる。

私はいつもインド料理の店に行くと混乱する。メニューに使われている単語と日常生活で普段使用している言語との乖離の度合いが凄すぎるからだ。サグって何だっけ。チキンティカのティカって何?
いっこいっこ写真と照合しながら、ああ、そういえばほうれん草の事ねとか、なんか辛くて甘くてしょっぱいチキンの事だっけとか、記憶の中のインド部を開いて味を思い出す。

たくさんあるメニューの中から、サグチキンを選ぶ。

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カフェオーケストラ、インドの山小屋の味

小野美由紀

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文筆家。著書に銭湯を舞台にした青春小説「メゾン刻の湯」(2017.2)「傷口から人生。メンヘラが就活して失敗したら生きるのが面白くなった」(幻冬舎文庫、2015年2月10日発売)絵本「ひかりのりゅう」(絵本塾出版、2014)など。http://onomiyuki.com/
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