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それでもやはり、意識せざるをえない(小野美由紀のマガジン)

作家小野美由紀によるエッセイマガジンです。タイトル通り "それでもやはり、意識せざるをえない” 物事について、月に5-10本程度配信します。日々のエッセイ、恋愛、性愛、家族、また… もっと読む
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2018年11月の記事一覧

殺しの代わりに文章のことだけ

殺しの代わりに文章のことだけ

11月某日

彼女からの理不尽な要求に応え続け、精神的に参ってる男友達が泣きついてきたので話を聞く。

「なぜそこまでして自分を抑えるの?」と聞いたら

「それが、赤ちゃんの頃に生まれて初めて学んだスキルだからさ」と返された。

「防御本能だよ。そうするより他に危険回避できなかった頃の癖が、大人になってもまだ残ってるんだ」

ポケモンだってレベルが上がれば最初の技を忘れる。歪んだ家族の平和を保つた

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きちがいになろう

きちがいになろう

11月1日

母校の成蹊高校にて講演会。「変な人になってみた!オタクとスクールカースト」というタイトルで話す。
スクールカーストという、このめんどう臭い規範からついはみ出してしまうような生徒、差別の対象となるような生徒が、どうやったらそれを感じずに学生生活を送れるのか、がメインテーマ。

会には外部からもわざわざ見に来てくれた方がいて、その中に、占い師の友人が来てくれていたので、彼にも少し話をして

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『キャッチーさ』は企画を通すための橋

『キャッチーさ』は企画を通すための橋

東京ネームタンクがやっているネーム講座へ。先生の講義と、ネームを各自自由に描く時間が3日間のうちに組み込まれた短期集中ワークショップである。講義が面白くてあっという間に3日間が過ぎた。

マンガのネームも、小説も、重要なことは同じなのだなと思う。

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