個人開発サイトでnoteをマネしたら、予想以上に深い学びがあった。
はじめに
前回の「素人の個人開発サイトが公開2週間後に10万PVを達成した話。」が予想以上の反響をいただき驚いています。オノログ管理人です。
自己紹介は前回させていただいたので簡易にすると、「オノログ」という「ネット小説を対象にしたレビューサイト」を個人で開発・運営しています。
本日の内容はタイトルにある通り、いま使っているnoteについて勉強して参考になったこと。実際にそれを自分のサイトで真似して、結果どうなったかということ。そんなことを書いていきます。
というのも、noteは凄いです。
前回の記事が初めて&唯一の記事だったのですが、あれからしばらく経つのに未だに「スキ」の通知が来ます。もう200件を超えています。
正直、うらやましかった。
なぜなら「オノログ」にもイイね!のような機能があるのですが、活発には使われていなかったからです。
どうやったらnoteのように読者が活発に反応してくれるんだろう。それが出発点でした。しかも予想以上に深い学びの。
①まずは表面だけパクった
はい。タイトルの通りです。
何も考えずにパクリました。
具体的にはイイね!ボタンの配置の仕方。
もともとは投稿されたレビューに紐付いて固定にしてあったのですが、noteってスクロールしても常に「スキ!」が一緒に動いて押せるようになっている。
これは良い!と思ってすぐにパクリました。
もちろんデザインなどにも著作権はあるので、ちゃんと確認した上で。
それで、どうなったかというと特に大きな変化はしませんでした。
多少スマホからの反応は良くなったものの小さな変化。時間が経てば元の数値に収束をしていきました。
②どういう理由でデザインされているんだろう
そこで表面的な真似では意味がない。ちゃんとデザインの意味を理解しよう、と思って調べました。便利な時代ですね。なんとYoutubeでnoteのCXO・深津さんがUI/UXについて語っている動画が。
https://www.youtube.com/watch?v=MPyvj5y4gMc
その中でハッとしたのがnoteが目指す形の一つとして挙げられていた
「荒れないコミュニティを作る」というもの。
確かにnoteって落ち着いたイメージがありますよね。とはいえ「言うは易し、行うは難し」。
ビジョンが綺麗でも掲げているだけでは意味がない。
どうやって実現しているんだ?と疑問に思ったのですが、それに対して言及もされていました。
それが「PV勝負にしない」というもの。
PV勝負にすると、インパクト勝負になる。
炎上商法のような形でもいいことになってしまう。
だからnoteはブログとは別物で、ブログ的マネタイズ設計になっていない。
ユーザーを煽るようなことをしても得にならない。
それを象徴するようにnoteには「ランキング」がない、ということでした。
確かに!!
ランキングがありません。言われて、ようやく気が付きました。
その後も話を聞いていくと、コンセプトの設計がどれだけ大切か、グサグサと刺さるお話ばかり。
表面上うまくいっているものを真似したところで、良くならないのは当然です。
だって、「オノログ」と「note」のコンセプトは全然違うんですから。
③あらためてコンセプトを見直してみた。
じゃあ翻って、オノログのコンセプトは何か。
それは「感動の多数決ではなく、深さで作品と出会える場所」を生み出すことです。
Web小説は「読者の数」でほぼほぼ勝負が決まります。
でも一人の読者として作品を見たとき、一番読まれている作品が一番好きな作品かと言われると微妙です。
だから、オノログを作ったのですが、できあがったサイトの構造はよくあるレビューサイトでした。
これはイカン。ということで大きく変更をすることに。
④色々やめて、色々変える。
大きな変更としては2つ。
一つは「ランキングをやめる」。
おい、またパクったな、と言われそうですが、開発側としては意味合いが全然違います。
表面的な真似ではなく、コンセプトの似ている部分が先にあって、そこから参考に自分で動いたら自然とランキングが不要になったからです。
目立つものに焦点が当たるのではなく、心を動かしたものに焦点が当たる。
そうした形を考えて、ランキングを止めました。
そして逆に追加をしたものがあります。
それが「pickup!ページ」。
どういうページかと言うと、「実際に読者を生み出したレビュー」を最新表示されるページです。
「心が動いたか」というのは目に見えません。でも行動は目に見えます。
それが何かと考えたとき「レビューから作品へのジャンプ」でした。
もちろん「何人の心を動かしたか」というのは関係がないので、回数でのソート機能もつけません。
ただ新着順があるのみです。
これは想像以上に反響があり、レビューランキングのときのページの訪問回数の倍以上の訪問が生まれました。
2つめは「トップページのリニューアル」
レビューするだけでなく「作品と出会うためのサイト」ということで検索機能や一覧表示機能を全面に押し出し、先に話した「pickup!ページ」もサイトを象徴するものとしてトップに配置。
正直、「探す」といった機能を、まだ公開後2ヶ月もなくデータも少ないサイトで強く出すことにためらいはありました。
期待して検索してもヒット数が2件、とかだったらユーザーを興ざめさせてしまうからです。
ただ今のところ、悪い結果にはなっていません。
良い結果というほどの伸びはありませんが、綺麗な横ばい状態で心配したようなことにはなりませんでした。
今後も、コンセプトを大切にしながら、サイトの改善を目指していければと思います。
インプット以上のアウトプットは出ない
今回、痛切に感じたのはコレです。
noteに宣伝目的で(言ってしまった…)最初に投稿したのがキッカケでしたが、とても大きな学びとなりました。
うまくいっていることには、何らかの理由があります。
ただ、その表面をハリボテのように真似してくっつけても意味がありません。
まず理解・吸収して、学んだことを自分たちに当てはめて、それからアウトプットする。
あくびが出るくらい当たり前のシンプルなことではありますが、それが出来ていなかったこと。どれだけ重要だったのかということ。
色々と勉強になりました。
「イイねボタンのデザインを真似しよう」なんて軽い気持ちのスタートでしたが、予想以上に深い学びとなりました。
トップ画像拝借元: https://jp.freepik.com/vectors/education
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