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創作に特化したテキストエディタを作ろうと思う②

創作している人たちは何を使ってる?

さて、創作に適したエディタを作るぞ!
となったは良いもののすぐ動くわけにはいかない。

というのも、「自分ならこういうのが良い」と思っても、それが他の人も同じとは限らない。

作ったけど、使われない
というのはアプリ開発でよくある話。

特に今回、すでに創作者たちが他のツールを使っている中で新しいものを作るので、当然のことながら市場というか想定利用者たちの意見を集めなければいけない。

というわけで、まず実際にどんなツールを使っているのか聞いてみた。
結果が以下。

Gitすくなっ!!!
まぁ、だからこそ良いのでは?と思ったんだけどさ。

一方で意外だったのは、想定外に答えがバラけたこと。
やっぱり創作の執筆ツールに「定番」がないのは事実なんだなぁ、と実感できた。

そうなってくると「創作する人」が求めているものって何なんだろう。これまた質問してみた。
直接的な質問だと答えが歪むので、遠回しに「困り事」を聞いてみた。

すると、出るわ出るわ。大量の意見が。

みんな、こんなに色々なストレスがありながらも創作をしている。
そうなってくると今度はこんな疑問が出てくる。

創作の「楽しさ」って何?

芸がないけど、またもや質問した。結果は以下。

この結果は、創作をしているひとたちにとっても意外だったみたいで
「考えているときが圧倒的だと思ってた」
「読み返す人が少なくてショック!!」
といった反応がチラホラあった。

で、そのなかに興味深い内容が…

「想像どおりに書けている時が一番楽しい。そうじゃないときは執筆より考えている方が楽しい」

筆がのっている間は楽しい! けど、筆がのっていない間は苦しい。

これは大事なポイントだと思う。

「創作」という全体をとおせば、もちろん「好き」で「楽しい」ことなんだろうけど、「執筆」という場面だけ切り取った時に、それが無条件に誰にとっても「好きで楽しいものではない」というのは、とても重要なことだ。

ここに新しいツールを作るヒントがある気がした。


正直言って、創作をさらに楽しくさせるエディタは思いつかない。
仮に思いついたとしても、楽しいポイントが人それぞれだから、全部に対応することはできないし、無理矢理に実現しようとすれば、きっとごちゃごちゃした肥満体型なツールになる。

むしろ楽しさを「加速させる」んじゃなくて「減速しないようにする」ツールの方が実現方法が見えるし、より広範に役立つイメージがたつ。

とにかく執筆以外の面倒を片付ける。
たとえば

「やべぇ、めっちゃ執筆はかどる!!!!止まらん!!!」みたいにゾーンに入ってガリガリ書いていたところに突如、浮かんでくる
『あれ? この小道具の設定なんだったけ?』という小さなブレーキ。

ウンウン唸っても思い出せず……
設定を書いたファイルを探し……
ファイルを開いて……
該当の箇所を探し……

「そうだった!そうだった!よし、執筆再開!!!」
となったころにはゾーンは終了。数分前の熱は遠い彼方へ……

みたいなことをファイルのタブ管理や検索機能で減らせれば、楽しさは持続するんじゃないだろうか。

キャラのプロフを書いたり、年表作ったり、AIが文章考えたり、みたいな「執筆支援」は既に存在する。

それらの支援を受けた上でスタートした創作活動を「減速させないようにする」。そんなツールなら差別化になるし、作る意味があると思った。

なのでコンセプトは

「創作者の楽しさを邪魔しない」

ということ。
ノイズを小さくする、でも良い。

これを軸にしていくことに決めた。

オノログで学んだこと

話は変わるけど、筆者は既にひとつWeb小説系のサイトを開発している。それがオノログというレビュー投稿サイト。

詳しいことはこっちに書いてあるので詳細は割愛するけど、この開発で学んだことがある。興味があればご一読を。
※というか、こっち「ですます」調じゃん!!ブレブレじゃん!!(恥)

それは、最初の時点で必要か分からない機能は無意味どころか、むしろ害悪であるということ。
というのも

・開発時間がかかるから、オープンのスピードが遅くなる
・使われない機能が、他の機能を圧迫する
・あとから消すと他の場所で不具合がでる。足す方が楽。

と、悪いところは出てくるけど良いところはまったく出てこない。
せいぜいノウハウがたまる、とかだけどユーザーからすれば意味のないメリット。

もちろん何が「必要な機能か」という見極めは難しい。
オノログの時は、機能ばかり考えてコンセプトの具体性が乏しかった。

だから機能の優先順位もつけられなかった。

なので、今回はその反省を活かしてコンセプトから決めた。

コンセプトから離れた便利そうな機能なら、あとから足せば良い。
むしろ機能が多すぎて利用者が混乱すれば、今回のコンセプトに反してストレスを与えることになる。

まずは便利さよりも最優先に上述した「創作者の楽しさを邪魔しない」ツールを目指す!!

という訳で、そんなコンセプトの執筆ツールを現在、開発しているので、ぜひ完成したあかつきには利用してみてください!!!

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