[日本ハムファイターズ観戦記] 6/20 今季初勝利！

日本ハム 2 - 1 西武

 　昨日の試合を見てしばらく時間がかかるかもと心配していましたが、めでたく開幕2戦目で今季初勝利。ロースコアの接戦を凌いで凌いで逃げ切る、ハムらしい勝ち方でした。4回に逆転した時は、まさかこのまま最後までスコアが動かないとは思いませんでしたが……

　打線は5安打で2点。昨日は2安打無得点ですから、2日で7安打2点しかとってない。でも西武打線も2日で11安打4点しかとれていないので、結果としていい勝負になっています。特に西武の11安打のうち長打が外崎のソロHRのみで、打たれても単打に抑えているのが大きいと思います。ロースコアの接戦に持ち込むしか西武相手に勝機はないわけで、投手陣、特に中継ぎがよく頑張ってくれました。今後も疲労がたまらないよう、うまく使ってほしい。山川や中村のような強打者が本調子でないのも助かっていますが、今日に限って言えば1番に入った新外人スパンジェンバーグを5打数無安打4空振り三振と完璧に抑えたのが大きかった。あれが秋山翔吾だったらこんなに都合よくいかなかったでしょうし、現状では秋山の抜けた穴は大きいようです。

　また、実はこの2日間、両軍とも点をとられたのはいずれも先発で、中継ぎ以降は1点も許していない。ハムはともかく、西武のブルペン陣はいつのまにかずいぶん充実してきてますね。打線が本調子になれば、去年以上に強いチームになるかもしれません。今後も要警戒です。

　打つほうは、王、渡邊、野村以外にはヒットが出ました。近藤もそうですが、渡邊は無安打でも四球はしっかり選べているので、さほど心配はいらないと思います。昨日の結果を受けて野村はスタメンから外すかと思いましたが、今日は最初から最後までフル出場。7回の一死一塁で代打清宮でもくるかと思えばそのまま打たせ、終盤も守備固めを出さなかった。どうやら腰を据えて経験を積ませ、この大器を育成しようという意思が見えます。いずれヒットも出るでしょうし、少なくともビヤヌエバが戻ってくるまでは我慢して使い続けてほしい。打席での雰囲気もあるので、大期待です。
　心配なのは王。とにかく凡打の内容が悪すぎる。打席でのアプローチが消極的で、打たされたような中途半端な打撃ばかり。練習試合の時のような鋭く振り抜くバッティングが全くできてない。小笠原コーチの指導が待たれますが、このままではDH枠は清宮や横尾と王の併用になりそうな雲行きです。

明日の先発は杉浦。長くて6回ぐらいまででしょうから、やはりブルペン勝負になりそう。相手先発の與座に関してはアンダーハンドであること以外ほとんど情報がなく、当然投球を見たこともないので全くわかりませんが、開幕3戦目に抜擢されるぐらいなので、かなりの力量の持ち主でしょう。ここまでの戦いを見ても、西武の投手陣はかなり強化されていて、もはや大きなウィークポイントではなくなりつつある。なんとか先手をとって早めに試合の主導権を握りたいところです。