[野球][北海道日本ハムファイターズ観戦日記 2022]4/22 課題は投手陣

 今季最多得点で勝利。しかしヒットの数は13本と17本で、ホークスの方が4本も多い。ホークスはチャンスを多く作りながら攻めきれなかったとも言えますが、やはりハムはホームラン、それも走者を置いたところで効果的な一発が3本も出たのが大きい。これでハムのチーム本塁打は19で、パ・リーグダントツの1位です。そりゃ若い選手があれだけブンブン振り回していればHRも増えるでしょうが、打者が力をつけてるのも確かでしょう。近藤のバッティングスタイルもボールの下を叩いての長打狙いのものに変えて、それがだんだん身につきつつあるように見える。万波も先日のロッテ戦での一発といい、相手がHRだけは打たせまいと警戒する中で打つんだから、着実に成長はしています。ヒーローインタビューでも言ってましたが、同級生の野村といいライバル心を持って切磋琢磨してほしいと思います。

 しかし今日言いたいのは投手陣の不甲斐なさです。特に先発の伊藤。4回まで9点ももらっておきながらテンポに乗れず、6回までに107球も要して被安打10,3失点とピリッとしません。この点差なら最低でも7回、できれば8回まで投げてリリーフを少しでも休ませたいところです。球数が多くテンポが悪いのは本人も自覚していると思いますが、今日はストライクゾーンでどんどん勝負していく姿勢は見えました。しかしカウントをとりにいった球がことごとく甘く入り、ホークスの打者はそれを見逃してくれない。ハムのヘボ打者なら打ち損じるところを、逃さず確実にヒットゾーンに飛ばしてくる。それはクリーンナップの主力打者も下位打線の若手も同じ。点差がついても決してバッティングが荒くならず、打てる球を確実にヒットにしてじわじわと追いかけてくるのが非常にいやな感じでした。チームの隅々まで好球必打の精神が行き届いていて、そのための訓練をちゃんとやっているということでしょう。大差で負けていても常に全力疾走する姿勢も当たり前だがたいしたもの。柳田や栗原がいなくてもこの打線は厄介ですね。しかしそこをなんとかするのが次代のエースというもの。次回はもう少し慎重かつ大胆な投球を期待したい。90球完封した加藤とはタイプが違いますが、その投球術を参考にしてほしい。リリーフした西村も、あれだけ点差がついた楽な場面での登板なのにフラフラとあぶなっかしいピッチング。あれじゃ僅差の試合はとても任せられない。ハムのチーム防御率がリーグダントツのワーストなのはコーチ以下大いに反省してほしいし、ここが改善されないといくらホームランを打ってもザルで水をすくうようなもので、上位進出は望めない。

 途中で引っ込んでしまった渡邊の脚の具合(ハムストリングスを痛めたらしい)が気になりますが、チームの雰囲気は悪くないし打線は上向きです。明日の先発の上沢に、なんとか今季初白星をつけてやってほしい。

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