[日本ハムファイターズ観戦記] 7/16 なかなか波に乗れない

ロッテ 4 - 3  日本ハム

 開幕カード以来の連勝を目指したものの逆転負け。初回に2点先制したもの、その後追加点をとれぬまま相手に逆転を許し……というところまでは昨日と同じですが、違うのはエラーで失点し、それが勝敗に直結してしまったことです。そのエラーの分、1点差を追いつけなかった。言うまでもなく6回にビヤヌエバの悪送球で追加点を許し、2点差とされてしまった場面です。ビヤの軽率なプレーも問題ですが、中途半端に先発バーヘイゲンを引っ張って余計なランナーを出し、結局致命的な5点目を許した継投にも疑問が残ります。ブルペンを酷使したくなかったのかもしれませんが、そのくせ(記録のためなのか)、宮西を全く必要ない場面でワンポイント登板させたりする。意味不明です。

 そして打つ方でもミスが出ました。なんといっても4回裏の攻撃。死球とヒットで無死1,2塁のチャンスを作りながら、渡邊がバスター2回失敗して挙げ句は見逃し三振に倒れ、続く宇佐見が併殺打。絶好の追加点の機会を拙攻で潰し、それで流れが変わってその直後の5回表に、案の定逆転を許してしまいました。なぜ素直にバントさせず中途半端にバスターなんてさせたのか。目下絶不調で、変化球を意識しすぎるあまり得意のはずのストレートまで振り遅れている渡邊に、そんなややこしい策を成功させられると思ったんでしょうか。バスター失敗した2球はいずれもストレートでした。

 渡邊もそうですが、依然絶不調の大田をスタメンに戻したのも大いに疑問です。昨日2番松本が機能して勝ったのに、なぜそれをわざわざ変えるのか。結局監督はただ勝つだけじゃなく、自分の理想(2番に強打者を置くメジャー流打線)である「二番大田」という形じゃなきゃ納得できないんでしょう。理想を捨てないのは美しいですが、この緊急事態に至っても理想にこだわるのは、単なる頑固、意固地になっているとしか思えない。今日一番西川が出塁したのは3回ありましたが、大田はヒットはおろか進塁打も打てていない。二死無走者での内野安打だけではおよそ2番打者として機能したとは言えない。好調の西川と、近藤〜中田という現状のウチの唯一の得点パターンを、2番が分断している。逆転された5回以降、毎回ランナーを出しながら結局清宮の一発でしか点がとれない「残塁打線」は、大田と渡邊という絶不調の2人が流れを遮断しているからです。

 とにかく現状では大田ではなく松本を2番で使うべきでしょう。渡邊はファームで再調整。セカンドは、なぜか監督に干されベンチを温めるだけになっている高濱を使えばいい。もちろん、なんでもできる杉谷だっている。なんならファームで打ちまくっている育成の樋口を支配下登録し、上にあげてもいいでしょう。もう頑固采配と守備の緩みはすぐには治らないでしょう。となると、打線の起爆剤となるものが必要です。

 

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