[日本ハムファイターズ観戦記] 7/15 なんとか連敗脱出

日本ハム 6x - 4 ロッテ

 なんとか、やっと、勝てました。最終回2点差で秋吉。オリックス戦で秋吉が逆転サヨナラHRを打たれた悪夢を思いだし落ち着きませんでしたが、今日の秋吉は逃げ腰にならず向かっていく姿勢があった。荻野にヒットを打たれたあとも落ち着いていたし、タマの力もあった。石川のリードも良かったし、レアードの5球目のワンバウンドの変化球をよく後ろに逸らさずに止めました。やはり打つ方はともかく、キャッチャーとしての安定感は清水や宇佐見に比べ一日の長がある気がします。

 今日は珍しくいい攻撃ができました。初回の西川ヒット→近藤2ベース→中田先制タイムリーという流れるような攻撃は見事だったし、その後チャンスを潰し続けてなかなか追加点がとれず逆転を食らったのはいやな感じでしたが、ビヤヌエバの一発がゲームの流れを引き寄せ「よしいける」という気にさせてくれました。ビヤヌエバに求める役割はこれで、クリーンアップにおくよりも、下位に置いて意外性の一発を期待したいところです。ビヤの一発のあと中島がヒットで出てすかさず盗塁、西川のヒットで同点という攻撃もよかった。下位打線が出て、足を使ってチャンスを広げ上位打線で返す。こういうソツのない攻撃を見たのは久々な気がします。こういうハム野球を見たかったんですよ! 勝ち越した場面も、エラーと四球で得た無死一二塁のチャンスで、2番松本がきっちりキレイな送りバントを決めたのがとても大きかった。オリックス戦の杉谷バント失敗ダブルプレーという悪夢もありましたが、こういう細かい野球をコツコツ確実にやっていかないと、今のうちのチーム打力ではなかなか点がとれない。その後一死満塁となり、中田の犠牲フライと大田の内野安打で勝ち越したわけですが、この泥臭い点の取り方も、本来のウチらしい。そりゃあそこで中田が豪快な満塁HRで決めれば派手でドラマティックですが、あの場面は無理にHRを狙うようなケースでは全くない。中田は今年そういうことを考えず、冷静にランナーを返すことだけ考えているように見えます。昨日の打席で見えた悪い兆候(力んでポップフライ)も、今日はちゃんと修正できてましたね。やはり今年の中田はひと味違う気がします。

 ただやはり打線は問題山積みで、ビヤの突発的HRや大田のヘッドスライディング付きタイムリー内野安打はあったものの、現在のハムの得点パターンは西川→近藤→中田という流れしかなく、逆に言えば中田までに点をとれないと、その後の得点確率は格段に低くなる。今日で言えば5番大田以下にヒットを期待できないので、1〜4番で点をとるしかない。今日はたまたまうまく行きましたが、チャンスの場面で近藤や中田が抑えられたり勝負を避けられたときに、後続がいかに点を拾っていくか。そういう意味では大田渡邊という絶不調のうえゲッツーも多い2人が並ぶ打線は悪手です(3回一死満塁で大田と渡邊が倒れて無得点だった場面がいい例)。上位を狙うにはこの2人が復調することが必要ですが、現状では5番以下の並びにもう一工夫ほしい。といってほかに5〜6番に置けそうな打者が皆無なのが頭が痛い。ビヤは期待するとダメくさいし、ホントは王あたりが去年の前半ぐらい打ってくれれば適任なんですが、現状では厳しい。清宮も同様で、確実性が低すぎる。大田は悪いなりにヒットも出ているのでなかではまだマシな方ですね。あとは打球が上にあがってくれれば。渡邊はちょっと重症です。ベンチに下げて少し頭を冷やしたほうがいい。2番は松本がある程度結果を出しました。打席の粘りもあり、小技も効く。大きいのも打てますが無理な大物狙いはせず走者を進めようという意思もある(5回裏、無死2塁で引っ張ってサードゴロで進塁打も打てなかったのは要反省ですが)。当分は彼が2番でいいんじゃないでしょうか。ほんとは下から淺間が上がってきてほしいんですが……

 今日は攻守での大きなミスがなかったので、引き締まった試合になったと思います。これでなんとかロッテ戦の対戦成績を五分に戻しました。明日が肝心です。バーヘイゲンがきちんと試合を作ってくれることを祈りましょう。

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