[野球][北海道日本ハムファイターズ観戦日記 2022]4/16 大勝も問題は山積み

 久々の、というか新庄監督になってからの初の二ケタ得点の大勝。というか今季パリーグで初の二ケタ得点試合らしい。どんだけ投高打低なんでしょうか。今日の17安打のおかげでハムの打率がリーグ1位になって、もともとトップだったHR数と合わせてリーグ2冠(笑)。トップと言ってもチーム打率は.229で、セ・リーグならリーグ4位に過ぎないわけですが、問題なのはそれでいて得点数はリーグ5位なこと。いかに打線の繋がりが悪いかということですが、最近になって松本剛四番も定着しつつあり、彼を中心に置いた打順が機能しているのは確か。それぞれの選手が猫の目打線にも慣れ、打順に関わらず己の役割をしっかり果たすようになってきた印象があります。相手先発石川はとても打てそうにない感じでしたが、なんとか攻略できたのは打線が徐々に機能するようになったということでしょう。

 それに松本を始め宇佐見、石井、渡邊など、中堅どころが好調ですね。いわゆる新庄チルドレンである万波、今川、郡らは依然パッとしませんが、彼らが抜擢されたことで中堅どころが危機感を持ったようですね。西川や中田、大田といった前政権を支えた主がいなくなり、杉谷や中島といった小姑(?)もファーム落ちで、松本らに年上としてチームを引っ張っていかねばならないという自覚も生まれたのかもしれません。新庄チルドレンの抜擢がそこまで計算してのことだったら大したものですが、さてどうでしょうか。

 先発・伊藤はどうもピリッとしないピッチング。味方のエラーに足を引っ張られたことは確かですし、審判との相性も悪く、粘り強く投げてもとにかく制球が悪く球数が嵩んで長いイニングが投げられない。もう少し少ない球数で打ち取る工夫をしてほしい。もちろん郡のリードにも大いに問題がありそうで、フリーパスだった盗塁対策も含め、捕手としてまだまだ経験不足・スキル不足という印象です。打撃の調子も上がってこないし、これはファーム落ちかなと思っていたら、試合後に古川のコロナ感染が発覚して、そんな余裕はなくなってしまった。代わりに石川を上げるのか田宮を上げるのかわかりませんが、当面正捕手は宇佐見固定でいいんじゃないでしょうか。6回以降は中継ぎがいい仕事をしてくれましたが、特に吉田輝星は見るたび安定感が増していて、このまま好投が続いたら、どこかのタイミングで本人が希望する先発を試してみるべきでしょう。

 一方打つ方はよくヒットは出ていたものの、特に前半は相手のエラーなどまずいプレーに助けられた印象。度重なるバントの失敗や併殺打など拙攻が目に余り、スコアほどの楽勝の試合ではありませんでした。特に無死一二塁という絶好のチャンスに2回もバントを失敗した4回の攻撃は酷かった。ヌニエスがミスを帳消しにするタイムリーを打ったものの、もし無得点に終わっていたら試合の流れが悪くなり、もっと僅差の接戦になっていたはず。バント失敗などこの試合全くいいところがなかった淺間と郡は大いに反省してほしい。逆に5回の攻撃は石井の3バントスクイズという奇襲が成功して相手のエラーを誘い大量点に繋がったわけで、そういう意味でも紙一重でした。郡や淺間は簡単に失敗するが石井は3バントをきっちり決める。ここらへんはさすがに高校・大学を通じて野球エリートコースを歩んできた選手ですね。

 明日の予告先発は佐々木朗希と上沢。巷では佐々木の2試合連続完全試合があるんじゃないかと囁かれてますが(笑)、新庄監督がどんな打線を組んでくるか、見ものです。

 

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