[野球][北海道日本ハムファイターズ観戦日記 2022] 6/7 今永にノーヒットノーランを許す

 今永投手、ノーヒットノーランおめでとうございます。文句の付けようのない見事なピッチングでした。正直な話、ノーヒットノーラン試合を最初から最後まで見たのは始めてなので貴重な体験でした。最後の淺間今川の連続見逃し三振には情けなくて涙がチョチョ切れましたよ。振らなきゃヒットにならねえんだよ!アホ!

 さて今日の焦点はなにかといえば、ひとつに打順。ひとつに継投です。

 まず1〜3番に野村ヌニエス万波、4〜6番に松本上川畑清宮、7〜9番に谷内宇佐見今川という打順。試合前に、清宮野村万波というここしばらく続いたクリーンナップを解体して、新たな打順を試すことを監督は予告していて、その予告通りになったわけですが、よく見ると1〜3番と4〜6番をそのまま入れ替えると、ほぼ今まで通りの打順になるですよね。一体監督は何をしたいんでしょうか。そんなことをした意図は、本人に訊かないとわかりませんが、おそらく意味はないでしょう。若い3人のスラッガーを将来の主軸として育てることを決めたんだったら、最後まで我慢して使い続けるのかと思えば、あっさり解体しちゃう。監督にとっては「144試合、すべて違う打順にする」こと自体が目的のすべてであって、より繋がる打線を求めての結果じゃない。「毎日同じ打順だと退屈じゃん。毎日違う打順だと面白くね?」ぐらいのお遊び感覚じゃないでしょうか。しかしそんなのを喜んでるのは監督だけです。監督は「点を取ってみよう打線」と命名して悦に入っていたらしいですが、点を取る以前にヒットを打てる打線を組まないとね!

 もちろん「こんな打順だからノーヒットノーラン食らうんだよ」とは言いません。どんな打順であれ結果は同じだったかもしれない。しかし先発した加藤にとっては「なぜオレの投げる時に限ってこんな変な打順にするの?」という思いかも。

 そしてもうひとつの焦点は、その先発・加藤を6回74球無失点で早おろしして堀に継投したことです。0-0の投手戦、しかも味方打線は相手投手にノーヒットという状態。ここでテンポ良く球数も少なく危なげなく好投していた先発を代える意味はどこにあったのか。ここで降ろしてしまえば加藤に勝ちはつかない。前回もそんな感じで早降ろししてましたが、好投しても好投しても打線の援護がなく勝ちに恵まれない加藤にそんなにも勝ちをつけたくないのか。その真意はこれまた試合後の新庄監督の談話を待たなければなりませんが、試合前に石川〜堀〜北山の勝ちパターン投手リレーを解体して掘〜北山〜石川に組み直すと明言しているんですね。それも「石川の淡々とアウトをとっていく感じがいい」とか、ほとんどシロウトの感想みたいな、論拠もなにもない理由。でもそうして閃いちゃった限りは、一日も早く試さなきゃいられないんでしょう、性分として。だから試合展開一切関係なく、今日の継投は試合前から決まっていたんだと思います。堀がかなりヤバい状況だったので、なるべく早く投げさせて甲子園の悪夢を払拭させたかった、とうことなら登板自体は納得できますが、今日の試合のこの展開で、あのタイミングで強いて投げさせる意味があったのか。それがわからない。だから6回で加藤を降ろして掘を登板させた合理的な理由は、おそらく何もない。強いて言えば「オレが閃いた投手リレーを試したかったから」ぐらい。これも打順と同じで、毎日違う順番で継投したら面白いぐらいに思ってるのかも。つまりはここに至っても監督にとって試合は「真剣勝負の場」ではなく「お試しの場」であり「遊びの場」なわけです。だから勝つための最善の策なんてとるつもりは一切ない。たぶんシーズン終わるまでこれは続くはず。でも9回に点をとられず同点のまま延長になってたら、あとの投手どうするつもりだったんですかね?

 ま、そういう監督の采配も毎日続くと慣れてしまうものです。明日もたぶん違う打順、違う継投での試合になる。上原がどれだけ投げられるのか全く読めませんが、いずれにしろ終盤までもつれてブルペン勝負になった時に、今日無理やり継投させた意味があったんだな、と思わせてくれるといいんですけどね。

 監督談話が楽しみです。

監督談話予想「今永君、素晴らしいピッチングだったね!ノーヒットノーランなんて滅多に見られるものじゃないし、今日のお客さんはいいもの見られたんじゃない? ああいう投手に勝てるようなチームを作っていくから期待してて!」

(以下追記)

(実際の監督談話)

「手も足もヒットも出ません。いやもう、おめでとうですね。はい。テンポもいいし、コースにびたびたタイミングを狂わせて、いい投手ですよ」
「加藤君もすっげー良かったんだけど、なんとか勝ちをつけてあげたかったんだけど、あれだけいいピッチングをされたら、難しかったね」

 へ?加藤に勝ちをつけたかった? ならなんで6回で降板させたの? そんな当然の疑問をなぜ優秀な番記者の皆様は監督にぶつけないの? ただ尻尾振ってBIG BOSS様のお言葉を賜るだけの召使いですか?

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