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Vol.56 静観

日本のコロナ報道を外から見て感じることと、ベトナムホーチミンの現状について残しておこうと思います。
あくまで現状であり、あくまでも私的見解です。

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日本は民主主義の国です。
ベトナムは社会主義の国です。

本当に大きいと思います。

ホーチミンにおいては
5月31日0時から社会的隔離措置が始まり、
7月9日からは飲食店の完全営業停止に入りました。
7月26日からは18時から6時までの外出禁止となりました。
8月1日から現状の施策が2週間延長されました。

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ベトナムにおいて、朝食は外で食べる人、買う人がなんと多いことか。
それがいとも簡単に崩れます。
今後の食文化の形すら変わる可能性もあるような気がしています。
#それはいやだーーー

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そして、実は外出禁止令ではなくて、自粛要請にはなっているんですが、
実際に現場ではパトロール、取り締まり、罰金の発生があるので、
実質的な禁止令と言えると思います。
おそらく、性悪説で動いていると思うのです。

しかし日本は...要請を出して、性善説で期待をしているように見えます。
だから解釈がバラバラになってしまうのではないかなぁ...と。
言う人の考えがきちんと伝わって、正しく理解ができている人にとっては
正しい形で協力しよう、行動しようという動きにつながると思います。
理解をしないまま要請だけ聞いても...
基本的に人間は制限されることにストレスを感じます。
背景がわからない人にとっては「どうせお願い」てなことだと思います。
一人ぐらい守らなくたって、という感覚になりやすいのだと思います。

基本的に自分の都合のいいように解釈するというのが、
社会の中での人間の行動だと思います。

これって教育とおんなじで、
口うるさい親、口うるさい教師、というのをイメージすると、
何のために言ってるのか、どうしてそれを言っているのか、理解しないまま
制限だけが頭に残って、自分の意志とは無関係に強制されるから
従いたくないし、不自由は嫌だし、だから余計に反発したくなる。

大事なのは相手を想う気持ちを伝えることなんじゃないかなぁ。
経験があって考えて、その上でゴールが見えているからあれこれ言う。
失敗してほしくないから。
でも失敗しても守るよ、という気持ちも添える必要がある。
これが教育なんじゃないかなーと思っています。

失敗しても守るよ、という気持ちが、日本政府には感じられません。

だって言ったじゃーん。
言っても、聞いてくれなかったのは国民じゃーん。

そうじゃなくて。

説明責任をきちんと果たしたのか。
果たしてないのに、要請だけしたから、
内容の本質を理解しないままだから、
みんな行動がバラバラで、
隣の芝は青く見えるわけで、
制限のない行動をしている人がうらやましくなるわけで。
不公平感が出てしまうことが、事態を難しくするんです。
筋が通っていないから。

それが今の日本なんじゃないかなと。
対国際政治、対国内政治のバランスも取れていない。
一貫性が無い。考えが浅い。説明が薄い。
外からはそういう風に見えています。報道の在り方もあると思います。
くり返しますが、あくまで主観です。

ガッツリ厳しい制限をしているホーチミンですら、
規則違反も見つからなければいいよね、で感染拡大になってて、
住宅事情も日本とは違うこともあって、
ものすごーく田舎まで拡大しています。

当たり前です。だって、だれだって締め付けられるの、嫌ですもん。
誰かに何かを言われて制限されることって、反発したくなりますもん。
不自由って、避けたいですもん。

私は外国に住む外国人として、
変な日本人がマスクしないで歩いていた!!というベトナム人のSNS投稿を見て
ぜんぜん知らない人なのに、恥ずかしく思ったりしつつ、
私はそうはならないぞという気持ちで、気をつけて過ごしています。

この気持ちをみんなが持てれば、どこでも感染拡大しないんじゃ?と思う。

でも集団に属していれば、
なんとなく許されるものもあるよねーという感じ、それもわかる。

何が正しい、間違っているという話ではありません。
納得できるものや何らかの明らかな結果が無いと、
少しぐらいという気持ちになりやすいんだなーということです。

人間だなぁ。

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とにもかくにも、どの国も、どこの自治体も、誰であっても、
不自由な生活が少しでも緩和されるように願ってやみません。
今のコロナの流れでは政治の判断が、思っている以上に
ボディーブローのように国民に効く時代だと思います。

ということで、がんばってほしいですし、私自身もがんばります。

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