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#建築 記事まとめ

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建築系の記事を収集してまとめるマガジン。主にハッシュタグ #建築 のついた記事などをチェックしています。
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2020年6月の記事一覧

「アフターゾンビ時代の建築」について対談したい

建築関係の人と、「アフターゾンビ時代の建築はどうあるべきか」という、どうでもいいテーマのガチ対談をしたいなぁと思う今日この頃。できれば建築雑誌かデザイン雑誌で、大真面目に。 別にゾンビでなくてもいいのだけど… ゾンビは「世界のルールが変わった時、デザインはどう対応すべきか?」という頭の体操にとても便利そう。 アメリカ疾病予防管理センターも、米国防総省も、みんなゾンビを使って、「想定外の事態が起きても、どう予測して行動するか?」の訓練をしてる。そんなわけで「もしゾンビがいた

2020に20世紀をおさらいするということ: 建築見学記のあとがきにかえて

平穏あるいは平凡な日常、もしくは予定というもののあてにならなさをただ噛みしめる数ヶ月間の挙句、僕の米国生活は終了した。 時を隔ててこの記事を読んでくれている方のために書き記しておくと、2020年前半のアメリカ合衆国は大変な苦難に見舞われた。悲しい出来事もいっぱい起きた。 ひとつめの苦難は新型コロナウイルスの流行だ。昨年末に中国で発生が確認された「COVID-19」。ニュースこそひっきりなしに耳にしていたものの、暫くはまさに対岸の火事って感じで、米国では僕や周りの人含めて呑

建築に満ちるもの ー官舎プロジェクト <&読書会再開のお知らせ>

一年以上前ですが、香川の琴平で鈴木了二&吉村昭範の官舎プロジェクトを見学した際のメモ。 備忘録として個人の感想を残しておきたいと思います。 官舎プロジェクトは鈴木了二作品としては一応地味な部類に入るのではないかと思います。 しかし、いや、だからこそ凄みの真骨頂がやっと理解できたという感がありました。見られたのは本当に良かった。 例えば金比羅宮プロジェクト、これはもう圧巻です。大胆な構成かつ皮膚の切れるような鋭さ、迫り来るディテールと緊張感漲る空間。 楽しさとか賑わいとかいっ

建築を経験すること─『ル・コルビュジエ全作品集』のレイアウトを通して

新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が発令されてから約3ヶ月が過ぎた。2020年6月6日現在では解除されているが、まだまだ気が抜けない状況である。 私はもともと東京都内にある建築設計事務所SANAAに所属していたが、基礎疾患を抱えているためこの状況下において都内で働き続けるにはリスクがあまりに大きく、実家がある青森県弘前市へ一時的に帰省しテレワークを行っていた。 自粛生活を続けている間、テレビやスマホの画面から日々伝えられる急速な社会情勢の変化や、もともと私たちが抱

フランク・ロイド・ライトの愛した朱色|自動車・エマソン・理想都市

1867年の今日、6月8日は建築家フランク・ロイド・ライト(1867-1959)の誕生日です。ライトはル・コルビュジエ(1887-1965)とおなじく自ら自動車を設計してしまうほど乗り物大好きだったことで知られます(図1)。漂うチキチキマシン感。 図1 愛妻オルギヴァンナと愛車にて(文献2) ライトを被写体とした数多の写真には、自動車に乗った姿やトラクターの運転風景などがたくさんあります。ライトにとって、自動車は愛すべき乗り物。そして、たぶん自動車は彼が理想とする「アメリ

#49 メキシコの有名建築家「ルイス・バラガン」の邸宅へ行ってみよう! / 100ヶ国旅 『メキシコシティ』 編

今日もメキシコシティの新市街を巡っていきましょう。 メキシコの有名建築家「Luis Barragán」の自宅兼アトリエを訪れてみたり。 独特な外観が印象的な「Soumaya Museum」など、建築や住空間に興味のある方には面白い内容になっているかと思います。 また、夜にはメキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」を見に行ったので、その様子もお伝えします。

¥150

2020年5月東京建築フォトスポット人気BEST10

外出を自粛する日々で、私も好きな建築巡りができなくなりましたが、2020年5月にInstagramアカウントにPostした「東京の建築スポット」の中で、反響の高かった(いいね+コメント+保存)順にランキング化しました。 #エアさんぽ していただけたら、嬉しいです。 10. 日本橋御幸ビル 煉瓦色の外壁と三角形に近い敷地であることから鋭角な外観が特徴的✨ 再開発計画が完了する2025年には、このビルがなくなってしまうらしい😢 (中央区日本橋1-7-17

ミニチュア風写真を10年ほど研究して学んだポイント

カメラをはじめて10年ぐらい。なんとなくバチバチと撮っていた、ミニチュア風撮影もノウハウがだいぶ体系的になってきたので、まとめてみた。 たぶん日本で、本城さんの次か、次の次ぐらいにミニチュア写真を研究してる気がする。 ミニチュア写真の歴史雑な歴史のおさらい。1980年ぐらいからイタリアでは写真家オリボ・バルビエリ、日本では2005年に、本城直季さんが木村伊兵衛写真賞をとったあたりから、注目があつまったような気がする。彼らは、フォトショ芸ではなく、クラシックなカメラの逆チル